いとれい

▷法政大学長岡ゼミ4年 ▷教育系NPO所属 ▷探究、場づくり

いとれい

▷法政大学長岡ゼミ4年 ▷教育系NPO所属 ▷探究、場づくり

最近の記事

いいものをつくりたい

創作する場面において「自分はこういう立場だから」「こうあるべきだ」と意識しすぎると、「こういう」や「こう」にとらわれる。自分の役割に意識が向いている状態だ。それは自分の視野を狭めることにつながる。そして自分の「こういう」や「こう」以外をほかの人に任せるということだ。もちろん、効率を求める場面や失敗を許さない場面では、役割意識を持ってもらったほうがうまくいくだろう。でも、新しいものやよりよいものを究めたいときに役割を意識することなく「これもいいかも」と考えられたらきっと深い創作

    • 特定視による客観視

      『相手のナラティブに基づいて自分がどう見えるかを眺める』 日頃、私は物事を考える際、自分の感じたことや意見を捉える際にはじめ浮かんだのとちがう見方があるのではないかと分析することがある。人と対話したとき、自分と異なる意見に対し「そんな考え方もできるのか」とワクワクするように、視点が増えることに面白さを感じるからだ。だけど、意識していても自分を客観視することは難しいと感じていた。客観視するには、自分の思考の癖を理解しそれとはちがう思考をしなければいけないと思っていたから。でも、

      • 場での振る舞い

        7月上旬、都内の高校で染め体験のワークショップを行った。私は、NPOのスタッフとしてお手伝いで参加した。ほかのメンバーと同じ場に参加することは久々だったため、なんとなくメンバーの動きに注目していた。進行をしながら場の空気を調和する人、自己紹介で場全体を笑いに包む人、一人ひとりとの会話から場をほぐす人。ワークショップの各場面でそれぞれが「自分の良さを場に生かしている」と強く感じた。みんな「自分にできる場への貢献」を考えているからこそ、ほかの人に真似できない良さがあふれている。場

        • 私は、所属するNPOで高校生の探究授業に関わっている。今回は探究テーマを決める時間だった。自分の究めたいテーマを見つけてほしい一方で、多くの生徒は社会課題に根付いたテーマを掲げる。社会課題は実際に取り組んでいる人が多く、解決すべき問題もその解決策もわかっている場合が多い。だから取り組みやすい。反対に究めたいテーマは自分の中で課題を生成するところから始まるので自分で解決までの道を描いていかなければならない。大変だ。だけど、私はその紆余曲折から気づいたら自分なりの解決が描けていた

        いいものをつくりたい

          課題観

          これは、5月の保護猫団体の支援を通して動物保護に取り組むゲストをお招きしたカフェゼミ回で感じたツイート。 ゲストの方のお話は、動物保護が必要になっている現状の話やそこからなぜ「保護猫団体を支援する」というアプローチを取ったかといった内容であった。そこで、気づいたのは動物の売買や飼育環境の劣悪さなど「さまざまな原因が動物保護という課題に複雑に絡まっているということ」。 そしてこれは動物保護に限らず、どんな社会課題にも当てはまると感じた。 現在、私は「教育格差」に取り組むN

          わたしにとっての「いい文章」

          わたしはよくエッセイを好んで読む。ほとんどの人は経験したことがないようなエピソードや、作者独自の観点からみるあるあるエピソード。エッセイは、ほかの人の人生を疑似体験している感覚やその人ならではの感性に面白みを感じる。わたしが思う「いい文章」は、こうした読み手が情景を浮かべられて気づきを得られるような文章だ。まずはエピソードの共有、そのあと自分の思いをぶつける。同じ状況に引き寄せられればられるほど、気持ちがリアルに伝わるのではないかと思う。ツイートも、単なるつぶやき(メモや書き

          わたしにとっての「いい文章」

          周囲へのアンテナ[Footwork&Network vol.20 no.1]

          @でんでんさんとの出会い 初めて出会った人の紹介、その出会いから気づいたことを届けるF&N。今回は、「心地よさの共存するサステナブルとは?」ということをテーマにしたワークショップで出会った方を紹介したいと思う。その方は、ワークショップの共創パートナーであるNoMaDosという会社で心地よい都市を共創するプラットフォームslowzを創業された田中さん(愛称:でんでんさん)だ。 @紹介したいポイント 私は参加したワークショップの中で取り組んだことから得た気づき以上に、でんでんさ

          周囲へのアンテナ[Footwork&Network vol.20 no.1]

          越境

           今回の妄想紙では、「越境」とは何かを振り返ることの多かった12月についての記事を書いていく。  私にとって越境とは、特定の分野について学びを深める行動というより、外部との関わりをもつことで自分の視野を広げてくれる行動だと感じる。  その点で、私がこれまでした越境を振り返った際も各々の越境先から得たこと以上に、越境という活動を行ったことで自分の考えが変わっていったことが印象に残った。  とはいえ、実は徐々に重点的に越境していきたいテーマを決めようと思い始めている。越境先の

          再現できない魅力

           今回のフィールドワークは、日本近代美術館の鑑賞がメインに行われた。  民藝にまつわる作品を展示した企画展を見ているとふと「味があるな」と感じることがあった。私の思う味とは「そのものだけが持つ良さ」だ。  特に絵画より陶器に対して味があると感じた。おそらく作者が意図していない線(ひび割れ)や模様(焼きむら)、凹凸が陶器には表れやすい。そういった作品を見ると、私は唯一無二の良さを感じる。  計画された完成されたものではなく、少し歪だったり規則性のない、再現できないものに魅

          再現できない魅力

          状態に気づく

           月初め、恒例である先月のツイートを振り返る妄想紙を書いていく。今回は、高校生の学びづくりをしている団体に関わったときにしたツイートをもとに書く。  この団体は、高校生の好奇心を引き出し創造性を生み出す学びをつくることを目的としていて、私は「WANTな人(会いたい人)に会いに行く」というテーマの授業に参加した。  ツイートは、授業参加後のミーティングで振り返りから感じたことをつづっている。  好奇心を引き出す、そして創造性を生み出すためのワークショップとして行われている

          状態に気づく

          まちの色

           今日のゼミでは、大丸有と呼ばれる大手町・丸の内・有楽町のフィールドワークをした。 その中で特に大手町というまちに対する印象が変化したことについて書きたい。  私はまち歩きをするまで、大手町に「新しく、高さのあるビルが建ち並ぶオフィス街」という印象をもっていた。ただ、今日まち歩きをしていると皇居や将門のお墓、明治生命館といった昔の外観をした建物も多く、イメージが変わりはじめた。 しかし、特に感じたのはその相反するまちを特色づける建物の印象は融合されることなく個々それぞれの色

          まちの色

          3×3Lab Futureが好きな理由[Footwork&Network vol.19 no.1]

          「初めて会った人」との出会いで感じたこと、気付きを記事にするFootwork & Network、略してF&N。今回は3×3Lab Futureという場所での出会いを通して、「場」に対して感じたことを書きたいと思う。 3×3Lab Futureってどんなところ? 3×3Lab Futureとは、東京・大手町にあるイノベーティブなビジネスワーカーが集まるサードプレイスである。夏に開催されたイベント「丸の内サマーカレッジ2021」に参加したことがきっかけで3×3Lab Futu

          3×3Lab Futureが好きな理由[Footwork&Network vol.19 no.1]

          フィールドワークの魅力

          11月もあっという間に数日が過ぎた。 毎月頭の恒例、先月のツイートを振り返る妄想紙。今回は10月の中旬に、 大学近くの「番町の森」にフィールドワークしたことを取り上げる。 久しぶりのフィールドワークにワクワクしながら、街歩きをした。 大学から番町の森までの道のりをフィールドワークし、様々な気付きを得たのち「フィールドワーク」自体について考えてみた。   いつものゼミ以上にツイートが多くなることからも感じるように、実際に外へ出て、見たり聞いたりすることでより刺激を受けるフィー

          フィールドワークの魅力

          老後のライフ&ワークバランス

           今回の妄想紙では、先月のツイートではなく夏休みの課題図書「フリーエージェント社会の到来」から気になった1フレーズに対して記事を書く。正直分厚い本を前に、読むことに必死になってしまっていて、いざ記事を書こうとすると気になった1フレーズどころか感情が揺らいだ場面があまり浮かばなかった。ただ、本を閉じても思い出せる場面が1つだけあった。それがこの本で紹介されるフリーエージェントの一人、ベティさんのお話である。 @老後に対する考えの変化 ベティさんは68歳にして高齢者向けのポータ

          老後のライフ&ワークバランス

          吸収の4ヶ月

          長岡ゼミのゼミ生となり4ヶ月が経過した。今回で前月のゼミの最中につぶやいたツイートを振り返る「妄想紙」も4回目の発行。3年生の前半、最後のこの記事は、先月の気づきや発見に触れつつこの4か月を少し振り返っていきたい。 @0701_主体性私がこのゼミに入って今に至るまで幾度となく「主体性」について考える機会があった。主体性とは端的に言えば、自らの意思で行動に移すことを指すと思う。この主体性を身につけるには、やはり何か行動に移すことが大事だとばかり考えてきた。 けれど、先月を振

          吸収の4ヶ月

          直感に素直に [Footwork & Network vol.18 no.3]

          「新しく出会った人」から得た気づきや驚きをテーマにした記事である、Footwork & Network。今回は、私と同期のゼミ生 Iさんを取り上げる。Iさんが長岡ゼミに所属した理由や、所属して感じていることなどをインタビューした際に私が再確認した「直感」のパワーについて伝えていきたいと思う。 雰囲気楽しそう、、!Iさんは新学期の4月から約1ヶ月ほど遅れて、長岡ゼミに所属した。きっかけは、長岡先生が担当している授業での一幕。先生とゼミ生が楽しそうに話している雰囲気、先生やゼミ

          直感に素直に [Footwork & Network vol.18 no.3]