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2つの学科を兼担します

2024年4月1日から2つの学科を兼担する教員になりました。具体的には、いままでお茶の水女子大学理学部情報科学科に在籍していましたが、4月からは共創工学部文化情報工学科と理学部情報科学科の兼担になります。人事上は共創工学部のほうの教員になります。(なお大学院は理学専攻情報科学コース/領域のみで、少なくとも現時点での兼担はありません。) 以下、2つの学科を兼担すると何が起こるのか、いろんな人に質問されるので、いま思いつく範囲で列挙します。 授業 幸いにして僕は学部の授業のコ

    • SlackやSNSをどれだけ駆使しても教授のメールは簡単には減らない

      あくまでも「僕のメールは減らない」という話題であって「教授のメール」というのは主語がでかすぎかもしれないことをあらかじめお断りしておく。 正月が来ると毎年やっていることの一つに「1年間の送信メールを集計する」という件がある。大学教員になってからの15年間の送信メールの本数の推移はこんな感じである。 准教授(当時は助教授)として赴任して6年後に教授に昇進したのだが、綺麗に7年目からメールが急増してそのまま減らないことがわかる。これをみると准教授のうちにもっと研究をしておくべ

      • 勤務先の選択科目で書評執筆を依頼された

        勤務先大学でアントレプレナーシップ(ビジネスや起業の心得)に関する特別講座科目があり、その中のアイディアソンか何かで「評論を書きあうウェブサイト」を作ったチームがあったそうだ。そしてなぜか「教員による書評を載せたい」という意見が出て、僕がその評者として指名された。大学教員という職種は全くもってどんな仕事が回ってくるか想像がつかないものである。 というわけで書評を提供したのだが、ひょっとしたらその特別講座科目の履修者しか見ないかもしれないウェブサイトに提供してそれっきりというの

        • 湘南会議"Interactive Visualization for Interpretable Machine Learning ~ Beyond Visualization and Steering of the Parametric Space"

          湘南会議とは情報科学系の研究者が4日間ほど合宿形式で研究課題を議論する招待制イベントであり、国立情報学研究所が企画している(https://shonan.nii.ac.jp/ 参照)。表記の会議(https://shonan.nii.ac.jp/seminars/161/ 参照)に招待されて参加したので簡単に報告する。 湘南会議は横須賀と葉山の境界にある湘南国際村センター(https://www.shonan-village.co.jp/ 参照)で開催される。一般的なスケジ

        2つの学科を兼担します

        • SlackやSNSをどれだけ駆使しても教授のメールは簡単には減らない

        • 勤務先の選択科目で書評執筆を依頼された

        • 湘南会議"Interactive Visualization for Interpretable Machine Learning ~ Beyond Visualization and Steering of the Parametric Space"

          ビジュアル情報処理研究合宿2018社会人座談会

          ビジュアル情報処理研究合宿( https://vipcamp.org/ )というイベントで「社会人座談会」という1時間半のセッションがありました。そのあとの立食も含めて、約50名の参加学生から膨大な質問を受けました。企業研究員および大学教員としての働き方、研究の進め方、そのほか多岐にわたって質問を受けました。せっかくなので自分の回答を覚えている限り書き並べてみました。 <企業研究所への就職> ・M1の夏休みに語学留学に行って、各国から来たクラスメートから刺激を受けた。「僕は

          ビジュアル情報処理研究合宿2018社会人座談会