2つの学科を兼担します

2024年4月1日から2つの学科を兼担する教員になりました。具体的には、いままでお茶の水女子大学理学部情報科学科に在籍していましたが、4月からは共創工学部文化情報工学科と理学部情報科学科の兼担になります。人事上は共創工学部のほうの教員になります。(なお大学院は理学専攻情報科学コース/領域のみで、少なくとも現時点での兼担はありません。)

以下、2つの学科を兼担すると何が起こるのか、いろんな人に質問されるので、いま思いつく範囲で列挙します。

授業
幸いにして僕は学部の授業のコマ数は増えません。現時点で全学共通科目(世間でいうところの一般教育科目)1科目と、兼担する両学科の共通科目を4科目担当します。コマ数は増えませんが履修者数が推定1.5倍になります。そのほかに各学科固有の科目にこまごまと関わりますが、大した負担ではありません。

研究指導
まだ先の話ですが、研究室配属は両方の学科から来ます。といっても人数が2倍になるわけではありません。きっと研究室の人数が現状から大幅に増えることはないと想像しています。ただ両学科の研究室配属の時期にズレがあり、卒業研究の提出物や発表時期も両学科で異なるので、研究室運営上の調整が必要な部分はあります。また、卒業研究発表会の類はできる限り両学科にて出席することになると思うので、その時期の拘束時間は長くなります。

大学院進学
どちらの学科から研究室配属になっても、拙研究室で内部進学するなら理学専攻情報科学コースを選んで頂くことになります。共創工学部文化情報工学科から来た人にはそれなりの受験対策が必要になります。

入試
両学科のスケジュールが重なっているときには共創工学部文化情報工学科の入試業務を優先し、重なっていないときには理学部情報科学科の入試業務も担当することがあります。例えば共創工学部文化情報工学科には学部後期入試がないので、そういうときは両学科の業務は重ならないことになります。なお大学院入試については(少なくとも現時点では)理学専攻の入試業務のみを担当します。

入学式/卒業式
式そのものは全学で一斉開催なのですが、入学式後・卒業式後に学科単位で集まる機会があります。その時間が重なったときは共創工学部文化情報工学科を優先することになります。
実は一番困るのは卒業式後の謝恩会だったりします。どちらかの学科が卒業式当日ではなく翌日に開催してくれれば両方出席できるので助かるのですが…。

オープンキャンパス
本学のオープンキャンパスは7月第3週の3連休(海の日がある週)に実施しますが、学部ごとに公開日が分かれています。理学部と共創工学部は別々の日に開催するので、都合が合わないことがない限り、両日ともに参加します。

教授会
本学では月に1日、学科ごと、学部ごと、大学院専攻ごと…といったいくつかの教員会議を一気に実施します。このうち、学科ごと、学部ごとの会議は共創工学部のほうに出席し、理学部のほうは出席しません。

学内委員
共創工学部のほうで委員を担当します。僕は共創工学部側の教務委員・学務部会委員を担当しています。理学部のほうでは委員を担当しない代わりに、正式な委員ではない仕事を担当しています。例えば理学部情報科学科のウェブの管理を担当しています。

まとめ
学科を兼担したからといって仕事が2倍になるわけではありません。確実に2倍になるのは教員の飲み会の回数くらいではないかと思います。
両学科で並行して同じ時間に会合があるときに片方にしか顔を出せない、という点はもう少し何とかならないかと思っています。ひょっとしたら定年退職する前に、片方の学科では生身の僕が業務を担当し、他方の学科では僕の分身となるAIが業務を担当し…みたいなことが現実のことになるかもしれません。


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