「いつでもできる」は「いつまでもできない」

岡山市の職員をしている「てら」です。

今日の午前中,よんなな防災会でクロスロードを体験できるオンラインイベントに参加しました。

新型コロナが流行して,最初は集まることもできない,他県に行くこともでできないという感じでしたが,オンラインを使うようになった最近では,逆に面白そうなオンラインイベントが乱立していて,以前より選択肢がかなり増えたように思います。
やっぱり,移動時間なくイベントに参加できるのは気軽でいいです。

さて,クロスロードは阪神淡路大震災がきっかけで作られたある種のテーブルトークゲームです。
みんなで震災時の難しい判断を体験することで,いろんな考えを持った人がいるということに気づくことができる,そんなゲームです。
ゲームそのものは以前にも体験したことがあるのですが,ちょこちょこ体験することで刺激をもらうようにしています。

今日,とても興味深かったのは,福島県の防災会の方が「いろいろやってきたつもりだが,防災の取り組みはまだまだだ」という話でした。
なぜそう思うのかという質問に対して,それを実感したのは,先日,2月13日の午後11時8分に発生した震度6強の地震の日だと。
地震後,LINEでみんなの安否確認をしたらしいんですが,「大丈夫~!」というメッセージとともに送られてきたのが,家具が倒れてぐちゃぐちゃになっている部屋の写真。

「東日本大震災を経験した自分の身近にいる人たちですら,家具の転倒防止をしてないのか…」

もちろん,転倒防止をしていて,それでもなお耐えきれなくて倒れた可能性もあります。
それでも,東日本大震災は,被害を最小化するための防災の取り組みでを始める第1歩のスタートラインに立つ準備ができた,それくらいの感覚でいいんじゃないかと思ったそうです。

うちは,ある程度地震を想定して,倒れる家具はほとんど置いていませんが,唯一と言ってもいい倒れる家具は,食器棚。
倒れると1番ヤバイやつです。

そんなわけで,今日はほかの用事が立て込んでいたのでできなかったんですが,この刺激を忘れないうちに,転倒防止をしようと思いました。
その「ほかの用事」が命を守る対策と比較してどれだけ重要なものなのかというと,微妙なところであり,ホント,防災の取り組みというのは難しいなぁと,改めて実感しています。

さて。
あなたの家の防災対策は万全ですか?

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