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屋久島ぐらし#11 百名山100コ目!九州一の山⛰〜宮之浦登山へ挑戦!〜

実は、屋久島の知識がほとんどないまま来てしまった私。

百名山の100コ目、宮之浦岳があるというのも、屋久島に来てはじめて知りました。しかも九州で一番高い山だそうで…

以前北海道利尻島で、同じく島に来てから百名山があるというのを知り、登ったのですが、その利尻山はなんと百名山の1コ目!

全く狙ってたわけではないのですが、宮之浦岳に登れば、百名山の 1コ目と100コを制覇できる!ということで、これは登らなければ!と思っていたのでした。

とはいえ、梅雨に入り雨だらけの毎日で、もう登山はむりかも…とあきらめかけていたのですが、

ちょうど休みの日に曇りの日があり、これは行くしかない!と宮之浦岳登山を決行することにしたのでした。

当日は4時起き。早朝登山口に行くバスはないため、レンタカーで登山口まで向かいます。

慣れない山道を1時間の運転…大丈夫かどきどきしてましたが、なんとか無事に辿りつくことができました。

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そしてこの日はちょうど岳参りの日!

岳参りとは、各集落の代表者が信仰の対象としている山にお参りに行く行事で年に2回行われるそう。江戸時代から続いている行事だとか。そんな伝統的な行事と偶然重なるとは…!

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ちょうど岳参りの方たちと一緒に登り始めました。

最初は思ったよりも緩やかな道です。

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進んでいき、何か気配を感じて上を見上げてみると、どーんと迫力のある杉が。

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看板も何もなく名前は分かりませんが、明らかに他の木とは違う風格を感じます。

こういう時にガイドさんがいれば色々と説明してくれるんだろうなあと思いつつ進む。

歩き始めて40分ほどで、あっという間に淀川小屋に到着。

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最初で最後のトイレポイントです。山中泊する方はここで泊まる方もいるそう。。

近くには綺麗な川もあり、水汲み場所にもなっています。

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天気はあまり良くなかったけれど、その分涼しく歩きやすいお天気。

宮之浦岳はアップダウンの多い山。

そこまで標高差があるわけではないけれど、そのせいで疲れてしまうんだそう。実際、せっかく登ったのにこんなに下るの?と思ったり、いつの間にか違うルートに来てしまったんじゃないかと心配になるくらい登っては下って…の箇所がいくつかありました。

ここで頂上まであと半分ほど。

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思ったより早いペースで登れています。

花之江河に到着。  

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この山もこんな感じでロープを使う場所がいくつかありました。

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沢を登っていく場所も何か所か。雨が降ったらさらに登るのは大変そう…。生半可な気持ちで登れる山ではないということがよく分かりました。

森林限界を迎え、見晴らしが良くなってきました。

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と、ギャーーという鳴き声が。人間の叫び声のような動物の鳴き声。サルかな…?

何回もきこえるその声に疑問を抱えつつ進みます。

とあるところで、ゴソッと音がして上を見上げると

!!!!

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いた!なんと屋久シカが!こんなところで会えるとは思っていなかったのでびっくり!!

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お食事中なようで…口をもごもごしつつこちらをじーっと見ていました。山で会えたのは初めてだったので嬉しかった~。可愛さに癒されました。

まさかの出会いでパワーチャージし、頂上を目指していきます。

ちょうどこの時期はシャクナゲが見ごろだそうであちこちに咲いていました。

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シャクナゲ以外のお花も。可愛らしい!

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一番いい時期に来れたのかもしれません。

お!あれが頂上かな、と思ったのですが

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違いました、、。たまにある偽頂上トラップ。やられた。。

気を取り直して歩き…

スタートから約3時間半、1936mの頂上に到着…!!

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5時間を見越していたので予定よりだいぶ早い到着。思ったよりスイスイ登ることができました!

曇っていても、屋久島を360度眺めることのできるこの景色は最高!!

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ここに来た人しか絶対に見ることのできない景色です。無事に登頂することができて良かった~!

三角点にタッチ

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お昼を食べたり、写真を撮りつつ、1時間ほどのんびーり頂上で過ごしました。

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このままくだってもいいのですが、時間もあるしどうせここまで来たら…と帰る途中の道から行くことができる、黒味岳にも登ることに。

ゆっくり景色も堪能しつつ下山。

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自分の歩いた道を改めてみてみると感慨深い…。

途中でありました!黒味岳への分岐点。 

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黒味の頂上まではここから40分ほどで行けるはず…

余裕でしょ!と思い進んだのですが、これが甘かった…

短いけれど険しい黒味の道。ロープを使わなければいけない高低差のある箇所もいくつかありました。宮之浦へ登った疲れもあるせいか、宮之浦へ登るよりも辛く感じました…。

意外とたどり着かない…と後悔しつつ登っていきます。途中のお花はとっても綺麗。

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こういうのを見ていると頑張れます。

そして頂上かな!と思っていたところが、まさかの頂上ではなく、そこからさらに登って…

25分かけて頂上に到着!! 

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たったの25分ではあったけど体感では1時間くらいに感じた…。

そして黒味からの眺めは…

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どーん!!この雄大な景色!

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誰もいなかったので独り占め。疲れも吹き飛ぶ絶景が広がっていました。正直宮之浦からの眺めよりも好きかも…?

頑張って来た甲斐がありました!

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本当はここでもおやつを食べたりゆっくりしようと思っていたのですが、まさかの小さい虫が大量にいてとてもそんな風にはいられませんでした。残念…!!

名残惜しさも感じつつ下山。登りより下りが苦手な私。下りになると急におばあちゃんみたいになる姿は誰にも見せられません…笑

山に一人でいる時間って自分と向き合える時間だなあと思います。ただひたすら足を動かしているだけなのでその間に色々考えてしまう。

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そこでひらめいたり気づくこともあって、普段はなかなかできない良い時間だなあと思いました。

雨もパラパラ降ってきて滑ったりしないか心配ではあったのですが、無事に下山。トータル時間の登山でした。

頑張った…!

素晴らしい景色もみることができたし、1人で登頂できたことで自信にもつながりました。思えば去年登った利尻山の方が辛かったかもしれません…。

山がすごく好き!というわけではないけれど、そこに有名な山があれば登りたくなってしまう私。

とりあえず百名山に登ることができたので満足です!
山に登っている時はもうしばらく登山はいいかなぁと思うのですが、
また不思議と登りたくなってしまうのが山の魅力。

それは苦しくても、少しずつでも進んでいけば必ず頂上に辿り着けると知ってるし、
そこにたどり着いた人しか見ることのできない景色があるとわかっているから。

これは登山だけでなく、人生においても同じだなぁとふと思いました。

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