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あなたもできる、地域の子どもの未来を変える「見守りの極意」

子育てで「母性」と「父性」の役割が子どもの成長のに影響すること、そして、「母性」と「父性」の順番が大事であることについて以前の記事で書いたことがあります。また、この「父性」の役割を果たせるのは父親である必要もなく男性である必要もありません。「母性」についても同様で母親でなくても良いのです。つまり、親であることや性別は条件ではないのです。

家庭や親だけへの押し付けは、もう限界
「父性」にしても「母性」にしても、働く親はいつも忙しく、気持ちに余裕を持って子どもに接することができない家庭も少なくないと言われています。これは、決して今の親の子どもへの愛情が薄れているからではなく、家族構成や雇用環境、収入などの社会的な課題も理由にあり、多くの親が「わが子と丁寧に接したい」という本意を果たせずに、つらい思いを抱えているようです。
これからは(もしかすると昔のように)、子育てのすべての役割を家庭内に押し付けるのではなく、道端や公園や図書館などの家庭の外では、そこに居る地域の大人が子どもたちをそっと見守り、思ったとき、気になったとき、気が向いたとき、母性や父性を発揮して子育ての役割をシェアする、そんな地域ができたら良いと思ったりします。

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優しい気持ちで、ヨコの関係
子どもたちに声をかける場面を考えると、どうしても怒る、叱るなどの中止や是正を伝える、ウエからの指導や助言的な立ち位置が大人の役割と考える方は多いと思います。
最近は、学校や家庭でウエから浴びせられる大人の声や言葉に疲れてしまっている子どもも多いかもしれません。せめて、自由な外では子どもらしくのびのび過ごせるように、親子の関係でも書きましたが、大人と子どもであっても上下の関係ではなくヨコの関係で、「元気なあいさつでうれしいよ」とか、「なんか面白い話をしてるね!教えてくれない」といった優しい声掛けができると、きっと子どもたちも、嬉しい気持ちになるのでは、そしてそこからお話が始まるのではと思います。

ひとが地域をつくり、地域が子どもを育む
地域の小学生のような子どもと友達になれたりしたら、とても嬉しいことです。違う世代の感覚や情報、関心から学ぶことは、ほんとにたくさんあります。日ごろはそっと離れて見守り、子どもにとって必要なときは、優しく「母性」や「父性」を発揮した声掛けをしてみてはいかがでしょうか。(ウエからの強い立場ではなく、あくまでもヨコの関係を意識して言葉を選んでみてください)。
そのような大人がまわりに居る地域ってステキだと思います。子どもたちにとって、心地よい接しかたの一部を知ってもらえたら嬉しいです。

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「いとま」は、子どもの穏やかな見守りと力を抜いた応援ができる地域を目指し、子どもを理解する大人を増やしたいと活動しています。地域のさまざまな方との交流や書籍等から関心を持つようになったことを少しずつ紹介していきます。専門知識のない素人ですが、このような考え方があることをみなさんに知ってもらう糸口になれば、嬉しいです。感想やご意見をお待ちしています。

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