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クラマネ雑感

皆さま、こんにちは。伊藤塾クラスマネージャーの小澤と申します。
受講生の皆さまから、フォーラム制度を利用した大変多くのご質問をいただいております。
いただいたご質問の内容について、いくつか感じた点をお話させていただきますので、おつきあいください。

細かめの知識について(テキスト等に触れられていないような内容について)のご質問

1点目ですが、細かめの知識について(テキスト等に触れられていないような内容について)のご質問をいただくことがあります。講師が説明していない箇所に対して独自に考えられたであろう内容についてのご質問もございます。

皆さまが学習されているのは、司法書士試験に合格するための学習です。これは、学問的な研究とは異なるものです。

ご存知のこととは思いますが、司法書士試験の試験範囲は大変膨大です。全範囲について、研究を行うかのように学習をしていては合格への道のりは大変永く険しいものとなってしまうことでしょう。

試験範囲の中でも、合格に直結する重要な知識と、合否への影響が少ない知識があります。当然、合格するためには、前者をしっかりと理解・記憶している必要があります。試験範囲の全範囲について、同じ熱量をかけて勉強するというのは効率的な学習とはいえないでしょう。メリハリをつけた学習が重要となってきます(特に短期合格をするためにはより重要となります)。

どの知識が合格に直結する重要な知識であって、どの知識が合否への影響が少ない知識であるかは、講義の中で講師が説明をしております。合格に直結する重要な知識については、十分な時間をかけて学習をする必要がありますが、合否への影響が少ない知識は深入りをして学習する必要性は少ないと考えられます。

もちろん、学習をして疑問が生じ、その疑問を解決するということは無意味なことではありません。ですが、司法書士試験合格という目的から考えると、合否への影響が少ない知識について、時間をかけ、講義で説明していない知識等について考えても、その時間は合格のための有益な時間とはなりにくいことでしょう。

既に規定されているルール(条文等)の理由等についてのご質問

そして、2点目ですが、既に規定されているルール(条文等)の理由等についてのご質問をいただくこともあります。もちろん、ルールが規定された理由についても押さえることでより理解が深まるということもあります。しかし、全てについてそのようなことを行うのは残念ながら不可能と言わざるを得ません。

法律の条文というのは、様々な有識者の意見等を踏まえて、色々な過程を経て作られています。
特に会社法をはじめとした条文の内容は、政策的なニーズにより決められている部分もあり、なぜ条文がそのように定められたのかといった理由は明確にわからないものも多くあります。

学習というのは、一生続けていくことができるものです。今は、司法書士試験合格に直結する学習を行っていたとしても、合格後には、おおいにご自身のペースで学習をすることができます。

まずは、講義の中で講師が重要な知識と説明した部分について、より重点的に、テキストに記載された内容をしっかりと理解・記憶するということをいま一度心がけてみられてはいかがでしょうか。司法書士試験の範囲は膨大であるため、重要な知識のみに絞ってもおおいに学習することができると思います。そして、それが結果としては合格への近道となるようなことも考えられます。

皆さまのご健闘を心よりお祈りしております。


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