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通勤時間の活かし方

みなさん、こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。

今回は、兼業受験生の皆さんに向けて、通勤時間の活かし方についてお話ししたいと思います。

【1】受験生のメインの層は社会人

法務省の資料(令和3年度司法書士試験の最終結果について)によれば、2021年の本試験における合格者の平均年齢は41.79歳となっており、主に働いている社会人の層が厚いことが分かります。

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仮に、週に5回の通勤時間が片道30分(往復1時間)であれば、1日で1時間、1週間で5時間、1か月で20時間という学習時間が確保できることになりますが、時間のない社会人にとって、この通勤時間をいかに有利に活用するかが合格の重要なポイントとなります。

そこで、今回は通勤時間を活かすための工夫を紹介していきたいと思います。

※ ここでは基本的に、電車やバスでの通勤を想定とした話を進めていきます。

【2】 通勤時間を勉強時間にカウントする

まず、通勤時間を上手に活用するには、「通勤時間を勉強時間にカウントする」という意識が重要です。

通勤時間というと、いわゆる「スキマ時間」でオマケ程度の位置付けに捉えがちですが、毎日決まった時間を確保できるわけですから、場当たり的な学習をするのは非常にもったいないと言えます。

ですから、通勤時間を勉強時間にカウントし、普段行う勉強の一部として位置付けるようにしましょう。こうすることで、より集中して通勤時間の勉強に取り組むことができます。

【3】 通勤時間には何の勉強が適しているのか?

次に、通勤時間の勉強として具体的に何をするかということですが、「記憶喚起を目的とするインプット」をお勧めします。

要するに、テキストの復習です。通勤時間では机のある状態で勉強することはできないため、アウトプット(過去問等の問題演習)では、戻りたいときにテキストに戻ることができず、学習効率がやや低下してしまうのです。

むしろ、アウトプットは、インプットを行った後に机に向き合って、テキストに戻りつつ行う方が学習効率が良いといえます。

ですから、電車の中ではテキストの復習等の記憶喚起を目的とするインプットを行い、そのうえで、自宅や喫茶店等で過去問等の問題演習を通してアウトプットを行うのがお勧めです。

このように、その後の勉強でアウトプットをする意識ができれば、通勤時間のインプットの効率も上がりやすいでしょう。

【4】 テキストを開くのが難しい状況の場合

通勤ラッシュのように、通勤時間に座ることが難しく、立ちながらテキストを開くことも難しいという方は、あらかじめテキストの中で暗記すべき個所を携帯電話の写真で撮っておき、電車の中で覚えるのがお勧めです。

さらには、車や徒歩での通勤など、携帯電話を見ることが難しい状況にあるのであれば、下記の「テキストの脳内再生」をするだけでも十分効果があります。

【5】最後に

いかがでしたでしょうか。もちろん、通勤手段や通勤時間は人それぞれですが、自分の環境に当てはめたときに、少しでも役立つ点があれば、参考にしていただければ幸いです。


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