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ファーストステップ司法書士

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これから司法書士試験の学習を始める方を対象に、司法書士試験で合格のポイントとなる民法中心に、身近な事例を通じ楽しみながら学べるよう講義を展開していきます。
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2021年7月の記事一覧

ファーストステップ司法書士5「民法とは何か?【民法入門①】」

【1】民法とは私たちの身の回りには,不動産の購入,金銭の貸借,アパートの賃貸,交通事故…

ファーストステップ司法書士6「物権と債権とは?【民法入門②】」

【1】物と人との関係 (1)意義 Aという人がいて,自分の財産の甲建物や乙自動車を所有し…

ファーストステップ司法書士7「胎児は「人」なのか?【権利能力】」

【1】意義例えば,AがBから車を買う契約(売買契約)をした場合,AはBに対して「車を引…

ファーストステップ司法書士8「幼稚園児が3万円のゲームを 買ってしまった!【意思能…

【1】意義権利能力を有する者がすべて契約をすることができるかというと,そうとはいえませ…

ファーストステップ司法書士9「中学生の息子が100万円の車を 買ってしまった!【行為…

【1】意義行為能力とは,1人で確定的に有効な法律行為をすることができる能力を言います。…

ファーストステップ司法書士10「夫が行方不明!どうしたらいいの?【失踪宣告】」

【1】意義失踪宣告とは,不在者が生きているかどうかわからない状態が続き,死亡している可…

ファーストステップ司法書士11「冗談で言ったことって無効なの?【心裡留保】」

【1】意義心裡留保とは,意思表示の際に,意思表示をした者(表意者)が,表示行為に対応する効果意思のないことを知りながらする意思表示をいいます(93条)。例えば,上記の事例では,Aは心の中では「車を10万円で売る気はない」と思っていますが〔内心的効果意思〕,「僕の車を君に10万円で売るよ」と言っています〔表示行為〕。このように「内心的効果意思≠表示行為」となっていますが,Aはそれを知りながら意思表示をしています。このように嘘や冗談で意思表示することが心裡留保です。心裡留保によ

ファーストステップ司法書士12「グルになって虚偽の契約をしたらどうなるの?【通謀虚…

【1】意義上記の事例のように,相手方と通じてする真意でない意思表示,つまり相手方と相談…