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<BACK NUMBER>模試は愛のムチ!?+憲法「天皇」

みなさん、こんにちは。
伊藤塾行政書士試験科の高木美雪です。

今年の残暑は、一段と厳しいですよね。
講師陣も、スラックスの裾をたくし上げて収録に臨んでみたり(収録されるのは上半身だけですから…笑)、マイ扇風機を「強」にしてうっかりレジュメを散乱させながら、節電の残暑を乗り越えております。

さて、腕試しの時期に突入ですが、いかがでしょうか。
「もうあきらめるしかないのかな、私」
「覚えたつもりなのに忘れてる・・年齢に負けた(涙)」などと凹んでいませんか?
毎年この時期は、たくさんのご相談が舞い込みます。
ここでいの一番にお伝えしたいのは、「凹んでいるのは、あなただけではありません、まだまだこれから!大丈夫!」ということ。

私も、模試の作問を担当したことがあるのでわかりますが、模試は意地悪にできているんですよ~。
あ、心優しい伊藤塾制作班のみなさん、意地悪呼ばわりでごめんなさい笑

でも、これは、伊藤塾からの精一杯の愛のムチなんです。ほんとに。
本試験で一瞬血の気の引くような問題が出た時に、「あ、伊藤塾もそうやって私を動揺させてきたよね!その手に乗るもんかっ!笑」と、よい意味で開き直ってもらうために、心を鬼にしているんです。
なので、見たことのないような問題は、蹴散らしましょう!
そして、講義で解説のあった問題は、講師の身振り手振りと必死な形相を思い浮かべながら、さらりと復習!復習~!

とはいえ、「こうすべき、ああすべき」と課題に向き合うのも、しんどくなってきますよね。
まったり屋の私でも、当時は「もうおなかいっぱい!」と思っていました。
そんな時は、愛のムチのこと、ちょっぴり笑い飛ばしてみませんか?
そうすると、「本番前に課題がわかってよかったかも。あ、なんかちょっとやり直してみようかな、動かないと気持ち悪いな。」と思えるはず。

さて、ここからは、愛のムチを1つ…。

女性宮家創設問題、3年ぶりのご静養や愛子さまのティアラご辞退と、なにかと話題の天皇ご一家、ずばり「天皇の権能」でいきますよ~!

Q.天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命し、内閣の指名に基づいて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
さて、〇か×か、どちらでしょうか?
制限時間は15秒!

…はい、15秒!

正解は、○!

日本国憲法は、国民主権の原理を採用しています。
しかし、その一方で、明治憲法において主権者だった天皇の存続を認め、象徴天皇制も採用しています(1条以下)。
この経緯については、政治的文化的な背景もあるので割愛しますが、象徴天皇制については、国民主権をよりよく理解するためにも、合格後に詰めてみると面白いかもしれません。

条文をみてみましょう。
憲法6条1項 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2項 天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

答えは条文のままですが、このままでは味気ない。
そこで、特に1条は、2度と忘れないイメージ作戦!
国会で「岸田文雄く~ん!」「はいっ、起立!ぺこり!」とやっていますよね。そう、あれが「国会の指名」。
そして、その後、タキシードでおめかしした「岸田くん」は、天皇陛下からなにやらお免状のようなものを受け取りますよね。そう、あれが「任命」です。
敵は、「天皇は、内閣の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する」などと、しれっと引っかけてきますからね、要注意!

このあたりは、直前期に流し込む(もう、口から丸のみ状態)ことが得策です。
なので、あまり心配なさらず、今週はここまで!

では~!