見出し画像

<BACK NUMBER>「予定は未定でも…たまに挽回!」+憲法「国会議員の身分保障」

みなさん、こんにちは。
伊藤塾行政書士試験科の高木美雪です。

ぎらぎらの夏本番、いかがお過ごしでしょうか。

「お盆休み前に片付けるべき仕事がてんこ盛り。どうなることやら。」「夏休みの家族に振り回され、とっておいた学習時間もおじゃん、焦ります涙」「お盆は家族次第、学習計画なんて、どこへやら汗」…戦々恐々の頃ですよね。
私自身も、合格直前の夏、BBQ後の金網をたわしでこすりながら、猛烈な焦りに襲われたり…テニス仲間の試合の応援で熱中症になり、数日棒にふったり…踏んだり蹴ったりだったので、みなさんのお嘆きもよくよくわかります。

そんな「予定は未定」の仲間に、ゆるっとしつつ効率よく挽回する方法を伝授しちゃいましょう。
合格講座の学習継続サポート動画では、私の実体験も踏まえてお伝えしたのですが、
1.目と手と口を総動員した、スキマ時間学習
2.寝落ち前の、うつらうつら記憶学習
の2つです。

いくつかの試験を通過してきた友人や講師陣の実体験を、最近、脳科学の研究が裏打ちしてくれました。

1については、「チラ見しながら、さらさらっと空に書きなぐりながら、ぺろぺろっとつぶやきながら、1肢でもこなしてみよう!」というもの。
テキストを写メして静かに眺めるのもよいのですが、コピーをポケットに入れて、目と手と口を総動員すると、より頭に定着するそう。
手や口には神経細胞が集中していて、動かすことによって脳と連動するらしいのです。

2については、お布団に入ってから寝落ちするまでの15分、暗記したいものを眺めるというもの。
お布団に入ってから、がミソ。眺めたらすぐ寝落ち、がコツ。その後のスマホはNG笑
人間の脳ミソが寝ている間に記憶を整理するというのは、昔から言われるところ。
特に、寝落ち寸前に見たものをばっちり記憶するそうです。
個人的には、一般知識の政経社と情報関連の合格テキストを寝物語にしていたので、いまさらながら「ほんとに効果あったんだぁ!」と驚きを隠せません。たしかに、一般知識だけは高得点だった気が…笑
ひたひたと挽回していきましょう。

さてさて、恒例のチリツモ作戦。
今日のお題は、ちょっと前に話題になった国会議員の身分保障について。
一般知識対策を兼ねて、必見!

Q.憲法上、両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、開会後直ちにこれを釈放しなければならないとされている。
この記述は、〇か×か…どちらでしょうか?
制限時間は10秒!

…はい、10秒!

正解は…×!

「国会議員の不逮捕特権、やったはずなのに、しまったぁ~!」とうなだれた、そこのあなた。
大丈夫、ここで一気にやっつけられますから。

条文を見てみましょう。
憲法50条 両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕された議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。

「開会後直ちに」ではなく、「その議院の要求があれば」となっています。
よって、答えは×。

たとえば、「国民の民意をしょっている参議院議員が欠けるのはよくないことだけれど…そのセンセイがいなくても、会期中、なんとかなるかな。ということで、釈放の要求はいらないね。」と参議院が考えれば、釈放されないのです。衆議院でも同様です。
ちょっと残念なセンセイのイメージで、今のうちにざっくり覚えちゃいましょう。

最後に、「法律の定める場合を除いては」についても整理しておきましょう。
そう、国会法33条に規定される①院外における現行犯逮捕の場合と、議員の所属する議院の許諾がある場合です。

憲法の「統治」については、直前期に詰め込める分野なので、ご一緒にやっつけていきましょうね。

では、また~!