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あなたは、「話し合い」を学んだことがありますか?

最近読んだ
立教大学教授 中原淳先生の

「話し合いの作法」
~「対話と決断」で成果を生む~

めちゃくちゃ面白くて、共感しきり。

あなたは「話し合い」を学んだことがありますか?

そんな問いから始まります。

ここでは、「話し合い」をこのように定義します。

1.話し合いとは人々が
  身近な他者とともに働いたり、
  学んだり、暮らしたりしていくために

2.自分が抱く意見を
  お互いに伝えあい(対話)

3.他者との「意見の分かれ道」
  を探り合い、メリット、デメリットを考え

4.自分たちで
  納得感のある決断を行い
  ともに前に進むこと(決断)

こう定義した上で

私たちは「話し合い」が「ここかしこ」で
求められている社会を生きていながら、
それについて

「しっかりと教えられた経験」はなく、
「しっかりと学んだ経験」もない
のではないでしょうか?

と問いを投げてくるのです

まさにその答えは
「イエス!イエス!イエス!」

職場でも家庭でも
「話し合い」の重要性が
叫ばれているのに、
ほとんど機能していません。

夫婦のすれ違いの第一は
「話し合い」ができないことから
生まれてきています。

婚活中の女性に
お相手に「これだけは大事と思うのは
どんなことですか?」
と聞くと
「話し合いのできる人」と
80%くらいに女性が答えます。

夫婦の相談に乗っても
「話し合いが全くできないんです。
なので相手が何を考えているのか
わからないんです」
とおっしゃいます。

会社でもチームで
話し合いをしようと思っても
「話し合いにならない」
と嘆く上司の方を
たくさん見てきました。

「話し合い」の重要性は
みんなわかっている。
なのに「話し合い」ができない。

その理由は、

私たちは
「話し合いのスキルを教わったことがなく」
「話し合いのスキルを学んだことがない」から。

そうだよね。本当にその通り。

教わっていないから、
学んでいないから
できない

とすると

じゃあ、どうすればいいのか?

話し合いのスキルを
一から学んでもらうことから
始めるしかないと思っています。

一から始めるとは?

相手の話をただ黙って
ひたすら聞くことが第一歩。

口をはさまず
相手の話をただひたすら聞いていると
相手が言いたかったこと
がつかめてくる

話し手は、横やりを入れられず
ただただ自分の話したい事
を話し続けられるから
話しながら、
自分の考えを整理できていく。

中原先生の「話し合い」の定義の

2.自分が抱く意見をお互いに
  伝えあい(対話)
3.他者との「意見の分かれ道」
  を探り合い

に繋がっていくのです。

思い出してみてください。

いかに普段の会話が
「対話」になっていないかを。

話し手が話している時に
途中で意見を差しはさみ
相手の話を
ほとんど聞いていないから
相手との「意見も分かれ道」
もわからない。

そんなことが起きていると
ずっと私は思っていました。

なので、
「トコトン・ダイアログ®」
というサービスを作ったのです。

二人が「とことん対話する」
そして「相互理解の入り口に立てる」
そんなサービスです。

利用してくださったカップルやご夫婦は

「えーそんなことがイヤだったの?」
「そんなことが不満だったの?」
「そんなことが大切だったの?」

といかに相手の気持ちを理解していなかったか!
そのことに驚かれます。

一緒に過ごしていても
相手といかに対話できていなかったか?
その事実に衝撃を受けるのです。

実は、「トコトン・ダイアログ®」では
対話する相手は、他者だけでなく
自分も入れています。

「トコトン他者と対話する」
「トコトン自分と対話する」

この2つが
両方、欠かせないと考えているからです。

次回は
「トコトン自分」と対話する
スキルについて
書きますね。

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