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スピリチュアル IT

仕事上で気づいた点をメモしておき、早くから note ネタと思っていたのに、また、この記事のページに箇条書きにしておいたのに、なぜ書きたいのかよくわからなかった。

やっとわかった。

タイトルは、「IT と感覚」「IT にまつわる感覚」「IT と哲学、心理学、または社会科学」を経て、ウケ狙いの「スピリチュアル IT」になった。

もちろん、操作手順やマニュアル、ベンダーのサポートを飛ばして、考えただけで実装できる、などではない。だが、大好きだったロジックだけではない、何か、がいつもあった。

上司。

ユーザ名(itniche36)でもある、自分の会社を設立してから借りていたオフィス(というよりは大部屋の机)で、オフィスオーナーかつ人材派遣会社社長から当該仕事先 T 社をご紹介いただき、IT なので、電話面接だけで、決まるまではオフィスに来なくてもいい、というような始まりだった。

契約社員として五年間お世話になるうち、フルタイムでなかったこともあり、別の会社 S からパートタイムの IT 部門サポートの話が来、フルタイムにしていただくことになり、T 社を去ることになった。

その際、大変おこがましいながら、自分より若い上司が、もっともっと若いエンジニアを育てるのが筋のように思えた。

ところが、珍しく、当該上司から、たまには IT よもや話をしましょうというお話があり、お目にかかると、キャピキャピしたガールズトークならぬ、自分でも訳のわからない高揚感があり、当時の会社 S の上司とではありえない、会話と気分の盛り上がりがあった。堅苦しい IT の話題で。

もちろん、英語ではない、日本語だからという点もあるとは思った。だがその後、英語でも、相手しだいで、同様の気分になることがわかって、言語の壁ではないものを超えたことをうれしく思った。

会合の最後の方で、戻ってくる気はないかと尋ねられたとき、お酒の席だから、と、この点だけはあまり盛り上がらないように自粛した。

結局、上司のそのまた上司の方からもご連絡いただき、このご時世に雇っていただくことになり、現在に至る。

具体的に、どの話題が、技術が、ベンダーが、プログラムが、システムが、ということではなく、波長が合う、共鳴する、としか言いようがない。

二極化。

WFH になって IT 機器をどう使うのかも二極化の一つだと感じた。

皆、個人認証の必然もあって、スマホは手にしている。SNS アカウントもあるようだ。撮った写真もスマホ画面に使用されており、使っている感はある。けれど、何十年も個人用のコンピュータ、パソコンを保持して来た身としては、パソコンを持たない人たちがいる、という事実にただ驚いた。

ころちゃんそのものではなく、「ころちゃん時代」に、ただならぬ変化を強いられているように思うのは自分だけだろうか。仕事と私生活を分ける、家に仕事を持ち込まない、家族は大事、は尊重する。

奇妙な時代を生きるための「努力」も違うが、「観測」「静観」「変態」が生き残りの鍵であるような気がしている。

強いて、思いつく単語を並べれば、仮想と現実の境目、デバイスの連続感、パソコン世代とスマホ世代の違い、アナログ感とデジタル感、直感/類推/組み合わせ/工夫/思考拡張、興奮か無関心か、OK 感の閾値、の変化に気づくか否か。

変化できるか否か。

消えないユーザエラーをどう理解するか。

ユーザ側だけではなく、システム管理側の自分としても、哲学的?思想にふける日々である。

プロファイルとは、時間とは、インフラとは、クラウドとは、何か。

すべてがクラウドに乗ったときの人はどこにいるのか。責任は誰にあるのか。

「雇用」金融システム。

自分の会社を作ったときも、契約社員で時間給で働いていたときも、働いた分だけ報酬をいただく、のは、この上なく幸せだった。

大学院を出て就職したときにまずわからなかったのは、関連会社の生命保険に入らさせられたことだった。健康保険も、いつするかわからない退職後に備えた退職金の積立ても、健康で就職したばかりの自分が、病気時、引退時、死亡時の準備をする意味がまったくわからなかった。

やっと理解したのは、今回の八回目の就職時である。

はねられた履歴書は数知れず、気に入ってもらった二つの会社からの正社員のお誘いは少なくとも三回はお断りし、今回やっと自分でも納得して雇用していただいてからである。

正社員にもれなくついてくる、健康保険、年金、生命保険、を、なぜ?と思う一方で、お給料以外にお支払いいただくのは恐れ多く思ったりもした。

だが、もしかして、私にはまだ全容が見えない、巨大な金融システムのようだ。

今の仕事先に限らず、結局、ビジネスとは、付加価値を売り、お金がお金を稼ぐ世界である、とやっとわかった次第である。

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