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198 出戻り採用の仕組化に熱

株式会社Insight Techの西園です。
退職者の出戻り採用に注力する動きが金融業界で熱を帯びてきたようです。
カムバック、アルムナイ、リターンなどなどいろんな呼称で制度化している企業がいるので、割と一般的なものだと個人的には感じていましたが、何か珍しいことでもするのでしょうか。

今回ニュースになっているのは、退職者のネットワークを会社側で組織・運営し、再雇用に繋げる取組みが保険業界では初めてだということのようで、年間中途採用人数の〇%を、元社員のネットワークから確保するといった目標も設定の上取り組むとのことです。 

将来の中途採用の候補者として、退職者との繋がりを保つ仕組みを会社で持っておくということですね。相当地道な取り組みなので、やってる会社が多いかと言われるとむしろ少ない印象です。

個人的には、円満退社でなければ元所属企業のネットワークに登録しようとは思えないので、各社のネットワークにいかほどの人数が登録しているのか非常に気になるところですが、とある記事で住友商事のアルムナイネットワークは400人以上の登録があることが分かりました。 すご(゚Д゚)

定期的に意見交換会やイベントを実施しながら盛り上げているそうですが、
外部から会社を見た時に気付くことや、外部の人間だからこそ言えることってありますよね。そこには当然マイナスのこともあると思いますが、退職の理由、言い換えれば組織の課題も把握できる場かと思うので、社員の定着率向上施策のヒントは得られそうです。


「離職防止」「定着率の向上」といった言葉は、擦りに擦られた言葉ですが、日本においては年々その重みが増していますね。特に「若い日本人」が希少な存在となり、労働人口が明確に足りなくなっているので、採用にある程度予算を充てれば万事解決とはならなくなってきました。

離職された時の補填にかかるコストが昔とは比にならないため、組織の何が離職に寄与しているのか、従業員アンケートやアルムナイネットワーク等社内外の声を通じて把握し、適宜対策をとっていく必要もありますね。

元社員を再雇用するにしても避けられないハードルだと思います。

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