こまったブログ始めてよかった10のこと

前回のブログでも書いたけれど、古民家こまったブログを書き始めて「こまった」と表明し続けたことで古民家の状況が明らかに変化してきている。


今日から2ヶ月目(28日間連続やるぞ)が始まったいま、今日はその項目を挙げて解説してみようと思う。

(ただ明日からはこんなに頑張らないけどな!)


【やってよかった古民家こまったブログ10のこと】
1.人が遊びにきてくれた
2.企画が生まれた
3.協力者が増えた
4.新しい住民が決まった
5.設備がよくなった
6.お金がもらえた
7.ブログが進化した
8.知識が増えた
9.コストがへった
10.感謝する機会が増えた



1.人が遊びにきてくれた



「寂し・・・さむ・・・」


古民家こまったブログがはじまったポイントはここである。とにかく誰もいないってことがこんなに寂しくて寒いもんなのかよ、という実感を得たのであった。だからこそ生まれたのが、まさにこのブログである。




ブログを書き始めてから、すぐこのことが解消され始めている。まずは僕がどんだけ困ってるのかを見に来てみようと思ってくれたり、自分に何が出来るのかなあと思って来てみてくれたり、こんな企画は出来ますかと持ち込んでみてくれたり、とにかく人が来てくれるようになった。

まずは遊びにきてくれることで、場所がわかり、アクセス方法がわかって、建物や庭のイメージがつき、だからこそ実際に住んでみたときのことを想像したり、何が出来るだろうかということが具体的にイメージしてもらい、実際に形にしてもらえるようになった。約束もしたし、実現もした。

直接話をする機会があるからこそ、実際にどんな企画をやってみようかという、具体的な構想と、それをどれくらいのスケジュールでやってみようかという話になった。

人が来てくれるようになったから、すべてのことが生まれてきた。



2.企画が生まれた


「こんな企画できますか?」
「よくわかりませんが、できます。」


とにかく企画を持ち込んでもらえるのは、この古民家こまったブログの企画としてはチャンスでしかない。今のところ一切ピンチがない。あったとしても、僕は間違いなく一切気づいていない。というわけで、今ためらう必要がないので、企画が持ち込まれれば、詳細の確認をする前に返事をする。返事の内容は「できます」の一択しかない。(なのでなんでもこい)

そもそも企画を持ち込まれ、実行することで生まれていくメリットが多い。まずはこのブログを書くネタが生まれ、来るはずじゃなかった人が来てくるようになり、知らなかったことを知る機会が生まれ、それが我が家で実現できる可能性を感じられ、そうしたやりとりを写真や動画にする機会になり、そのプロセスすべてがまたこの古民家を知ってもらうきっかけになる。

知ってもらうことでさらに「へー、そんなことやってるんや」という気持ちになった人が、また次のアクションを起こしてくれるきっかけが生まれる。


まさにこんな企画がね。


これから企画自体が増えていくことで、ずっと古い企画も、新しい企画も、すべてがいつも見えるものとしてこのブログにも、僕の頭の中にも、関わってくれた人の思い出にも残り、それらが誰かのところに届くチャンスが少しずつ広がっていくはず。


これが1年となればチャンスはもっと広がるはずだ。



3.協力者が増えた

「ゴミ出しとくねー」  「まじすか(涙)」
「砂利入れとくねー」  「まじすか(涙)」


古民家こまったブログを書いていて、情報発信をするということ自体はやれば出来るもんだなと思ったが、物理的な古民家の作業がとにかく難しいということがわかる。家にいないもんだからね。

ゴミ出しは、曜日指定がなされているのだが、可燃ゴミと不燃ゴミのそれぞれの前日には、だいたい他の場所で仕事をしている。そのため、ゴミを出すことが出来ないので本当に困っていた。

しかし、これがこまったこまったと嘆いていたところ、「ついでやし、一緒に出しておいてあげるでー」っていうことを言ってくださる神様が現れた。



同様に、駐車スペースの地面が荒れてしまっているところを整備したいと思っているものの、時間がないのでなかなか踏み出せていなかった。こちらも「そんなもんは砂利入れたらよろしいんですわ〜。やりましょか?」っていう、任せときなはれの神様が現れて、シュパパ〜っと解決されそう。



本当にいろんな人たちに支えられて、自分がいなくても少しずつ我が家がよくなっていくかもしれない可能性が高まってきた。とにかく、我が家なのに自分がいないという状況である以上は誰かに助けてもらわないと何にも出来ないのだが、それがわかってもらえて、少しずつ進んできたし、「助けてって、そういうことか!」みたいな理解が進んできたようだ。


ものすごいことじゃなく、当たり前のことがめちゃくちゃ助かるのだ。

(お助けください、ぼく待ってる)


4.新しい住民が決まった

「決めました。丹波に住みます。」


とにかく一番困っていたのは住民のこと。この古民家に居住してくれる人が増えることが、古民家が賑やかになる一番大事なポイント。だけど、実際はとてもアクセスが悪く、わざわざ丹波市に来なきゃいけない理由もないのに居住する人が見つかりづらいという課題に立ち向かわなくちゃいけない。

しかし、住民なんかすぐ来てくれるわけもないので、どんな手を打っていけばよいのやら。こまったこまった。そう思っていたら。



1ヶ月以内に入居者が決まっちゃった。まじかよ。
まさか1ヶ月以内にひとり決まるとは思ってなかったけど、決まったよ。


まずはここから始まる我が家の住民不足の問題。まだまだ部屋数は5部屋くらいはあるので、本当のこまった解決はこれからなのである。


とりあえず、うん、あと5名。



5.設備がよくなった

「はい、一筆書けたよ」  「す、すす、すげー!!」


友達の書家が一筆を書きに来てくれた。


そのおかげで我が家のなんてことない普通の襖が、僕の気持ちを明確に表してくれるという、素晴らしい、本当に世界でひとつの襖になった。


ひとつひとつの家財道具は、買っただけでは、ただ単なる家財道具。それが自分の気持ちを表現できる言葉に、魂を込めて一筆、または一刻してもらうことで、きっとそれは世界に一つしかない宝物になるんだと確信した。

もちろんそんなご縁があったこと自体は、他の人はあまりないことで、人生においてきっとラッキーなことだったわけで、普通はそんなことがないことなのかもしれない。そういう点では自分の運があったから出来たことかもだと言えるかもしれない。

ただそのつながりが持っていたありがたい力が発揮されるきっかけは、ただこまったと言い始めたこと。それに尽きる。


6.お金がもらえた

「ふ、振り込まれてる!!!」


まさかの事態である。古民家にこまったということを言い続けるのだということだけ決めて始めたブログが、お金を生んだ。1500円のお金を頂いたことはまぎれもない事実で、それは発信したことでお金を振り込んでやろうという気持ちを持ってもらえたということだ。


こんなふうに。


お金というのは汚いものと思っている人もいるが、僕はまったくそうは思わない。誰だって認められたいという気持ちを持って生きていて、誰だって、自分が何か行動したことが何の価値もないと言われるよりも、ありがとうって言われたいものだ。

それがまさか「こういう表現しかできないけど、これを受け取ってくれ」とお金をもらったら、そんな風に表現してもらえるほど、その人は自分の行動に価値を感じてくれたのだと思うものだ。

お金というのは、何かしらの気持ちを表現をするときに使うとき、ある種の意味を発生させる。なぜなら、自分がそれを支払うときに意味を持って支払うことを知っているからだ。自分がお金を払うときと同じような気持ちで、きっとその人が支払ってくれたのだと思えば、その価値を感じられるのだ。


自分のこまった発信を、興味深いな、応援したいな、と思って見ていてくれることが確かめられたことは僕の大きなモチベーションに繋がった。


7.ブログが進化した

「天才から贈り物が届いた」


このブログのイラストはどんどん進化している。ある天才が、インスピレーションが降ってきたときに急に送りつけてきてくれる。そのすべてのデザインを使う覚悟を持っている。なぜならその才能を信じているからだ。



またゆるいイラストを送ってきたなと思うと、無駄に大きな世界観を込めている、そのギャップに笑いがこみ上げてくる。


その世界観が描かれたおかげで、少なくともこのブログは、ただの無味乾燥なブログではなくなっていった。


8.知識が増えた

「これ、どうしたらいいんだろう・・・」
「それはこうだよ」  「あざす!(涙)」


もう、そもそもnoteそのものを書いて、体験していることである。年始からnoteを書き始め、自分の古民家こまったブログと、BUSHCRAFT MEDIAのブログと、丹波コミュニティカレッジのブログの3つが生まれた。

そして5分間の音声記事があることを知って、すでに何度か録音してみた。何て便利な世の中になったのだと、心から感動して、毎日ではないが、時々音声記事も投稿することができるようになったのであった。



それはどんな鉄砲なんですかという、「コーキングガン」のことも知ったし、それが愛知県の友人から貸してもらえるという機会にもつながった。



新たな知識は、新たな展開を生み出す。こまったブログを書き始めなかったら知らなかったことで、いま確実に面白いことが始まり、広がっている。


9.コストがへった

「おらん間は電源落としたらええんちゃう?」
「か、考えつきもしなかった・・・!!』


たまたま実利につながる知識も得られたことで、コスト削減につながった。これは知らなかったら、ずーーーっと毎月6000円近く損をしていたし、年間で言えば、72000円で、実質2年くらいはあんまり高頻度では使っていなかったので、150000円くらいの損失を出し続けていたように思う。



150000円もあったら、新しいパソコン買えた(泣)


いや。いや過去のことはもう言うまい。知らなかった自分が悪いのである。むしろ、さっさとこまったブログを書かなかった自分が悪かったと言えるのかもしれない。


一日でも早くこまったと言っておけばよかった!


10.感謝する機会が増えた


なんという優しい人がいるのか。


なによりも、本当に感謝したい気持ちが増えた。助けられているし、みんなすごく優しい人たちで、少しずつ優しい気持ちと行動を分けて与えてくれて、そういう優しい人たちに助けてもらって生きている自信をくれるのだ。

すごい人になりたいと思っていた時期がなかったわけではないが、すごい人で一人で何でもできしまう人よりも、誰かに助けてもらっている人の周りに楽しい空気が流れているように感じたのはいつだったかは覚えていない。


ただ、いつからかすごい人になりたいだなんて気持ちよりも、誰かと一緒に生きていくことが楽しい人生だといいなと思うようになり、少しくらい誰かの役に立っていられたらいいし、たくさんある出来ないことは優しい人たちに助けてもらって生きていけるのはとても幸せなことだと思うようになった。

ありがとうと言ってもらえる機会が増えることはとっても嬉しいことだが、誰かにありがとうと言える機会が多いことも、それを超える嬉しさがあるということを知っているのは、僕の大事な宝物だと思っている。


ありがとうと言える時間が多いということは、自分にとって価値ある時間がたくさんあって嬉しいな、と言葉にできているということだからだ。


いま、古民家こまったブログを書いていて、明らかに感謝できる、嬉しい時間が増えているのだ。なんとなくぼんやり、きっといいことがありそうだと思ってはいたけど、こんな素晴らしいことになるとは思ってはいなかった。


勇気と粘り強さがすこし必要だが、「〇〇にこまった」と発信することで嬉しい気持ちになれるのを知っていたなら、もっと早くやっておけばよかったと思わなくもないが、きっと今がベストタイミングだったのだろう。


今日から2ヶ月目が始まったので、あと残り11ヶ月でなにか素敵なことが生まれてもいいし、なにも生まれないのも、またそれはそれでいいと思う。


そんな気持ちで続けていこうと思っている。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。