市民活動推進プラザでもうすぐ8年

今日はひと月に2回ほど出勤をしている、三田市の市民活動推進プラザでの勤務を終えて、夜は忘年会へ。毎年やっているけど「もう〇年目ですねー」と恒例のやり取りをしていて、今年は8年目になった。8年目ってすごい。


リクルートエイブリックに入社してから辞めたのは6年目の冬。社会人生活ではそれが一番長いキャリアだからそれよりも2年も長くなった。

市議会議員も1期4年を勤めたが、市民活動推進プラザを初めて半年の時期にいきなり立候補の意思を伝えたけれど受け入れてもらえて、そこで選挙を経て市議会議員になった。

その時期は丹波市の市議会議員なのだが、三田市の市民活動推進プラザのアドバイザーという不思議な立場で仕事をした。


他に何か長いものってあっただろうかと思えば、小学校だろうか。6年間。これよりもまだ長い。まあ毎日じゃないけども。

そうそう、野球は長かった。小学校の3年生から高校3年生まで続けたから約10年間続けたことになる。これはたぶん何かに取り組んだ中で最長かな。

長い活動で言えば、BOWS−CAFEが立ち上げてもうすぐ9年を迎えることになるけれど、最近ほんとほとんど行けてなくてとても寂しい。今月の坊念会には遅くなっても顔を出せそうなのでよかった。続いていることに感謝だ。


あとまあ、実家で暮らしたのは18年間。丹波市での暮らしが9年を超えて、いま10年目を過ごしているってところかなと。


8年のなかで、いろんな経験をさせてもらってきた。市民活動のサポートなんて出来るかどうかわからないけど、とりあえずやってみなきゃわからないのでやってみた、というところから始めさせてもらった。

なんとなく頑張ってきたけど、喜んでもらえることもわりとあって、なんでもやってみなきゃわからんよなと思わせてもらえたし、真剣にその問題について考えれば答えが出ないわけじゃないんだと思わせてもらえた気がする。

市民活動ってほんとうに幅が広くて、すべての問題に対する詳しい知識をつけるというのは途方もない問題だと思う。だけど悩み事の大半は、これだ。


「なにに悩んでいるかがわからない」


これがわかることがなによりも大事だなと思った。とにかくよくわからないことが起こっていることはわかったが、なんの問題で自分は迷子になっているのかがわからず、とにかく自分の中に答えがないことだけは確かなのだ。

そんなときに「どうしたらいいんですか?」って訪ねて来てもらう相談業務だから、やることはそんなに難しいことではない。詳しいことを聞かないとわからないので、まずはなにに困っているのかを一緒に確かめていくこと。


なんとかしたいんだが、どうしたらいいかわからない、という場合にまずは「なんとかしたいんですね。わかりました。なんとかしていきましょう。」これが大事。共感してまずは、一緒に考えていくつもりなんだということを伝え、決して否定もしないし、話を遮るつもりもなく、聞かせてもらうのでひとつひとつやっていけば大丈夫っすよ、という雰囲気をつくることだ。

そこからまあいろいろと感情的な話でとても不安だったという気持ちを吐露してくれる人も出てくるので、その不安やら怒りにもまずは寄り添い、こちらが正しい情報をきちんとまとめると、どうやら答えにたどり着けるかもしれないという気持ちになってもらうことを大事にしてきたと思う。


そうすると、「じゃあ、順を追ってお聞きさせてくださいね」という、一番やりたかった話が始められるから。それが始まらないと、順を追って問題が追いかけられず、問題がそもそもなんのことを言っているのかすらわからない場合もあるからだ。まずは順を追って聞ける心構えを整えることが大事。

その上で順を追って話を聞いていくと、誰がいま何をしてきたのか、そしていま何が起こったのか、そしてどんな不安があるのか、それをどう解決したいと思うのか、そしてどれだけの仲間がいて、誰が時間を割いて真剣に関わることができるのかが整理されていく。ここまでくれば大抵は解決する。


というか、ほぼこのやりとりに、いくらかの「お金」と「人間関係」の話を組み合わせれば、ほぼどんな問題もその範疇におさまる。そこからは相談者がどうしたいかということと、現実的に割くことができる労力を見合わせ、理想だけではなく本当に実現したいことを叶えていくための計画をする。

それって問題をちゃんと発見して、問題を解決していく、とても当たり前のことなんだけど、自分だって自分の問題ではときどき迷子になったりする。

人に話しているうちに解決しちゃったりするし、壁打ちをしているうちに、「あ、わかった」ってなって、やりたいことをやってみたくなってくる。


そんなことをやってきた。そんな普通のやりとりが人の役に立つんだなということを感じさせてもらえた、そんな仕事場がこの市民活動推進プラザだ。

とりあえずあと1年はお世話になることは間違いないと思う。そんなに沢山の時間を割いてご一緒できているわけではないけど、明らかに自分の人生で大きな軸をひとつ気づかせてもらえた大切な居場所の一つであると言える。


29歳の若輩だった頃から8年。あっという間だったとは言わない。
でも、過ぎてみれば、意外と長くなりましたね、と言いたくなる。

つくづくいい経験させてもらっているなあ。
37歳はまあまあおじさんだけど、まだまだ若輩だ。

急に読者の方からサポートもらえてマジで感動しました。競馬で買った時とか、人にやさしくしたいときやされたいとき、自暴自棄な時とか、ときどきサポートください。古民家の企画費用にするか、ぼくがノートで応援する人に支援するようにします。