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3つのルーティン

生活のリズムを整えて心身の健康維持をするために、私にはいくつものルーティンがあります。…というか作ってきました。

私の働いている組織ではリモートワークからハイブリッド・ワークに変化が始まっていますが、完全にリモートワークが終わって出社するのが当たり前になっている人もいるのではないかと思います。
そんな状態でもルーティンを維持することはとても大事なのではないかと私は考えています。

具体的にどんなルーティンを自分は回してるのかを振返り整理しながら、ルーティンとは何か、なぜルーティンなのか、についても考えてみようと思います。

一日のルーティン

年齢のせいもあるのかもしれませんが、私の朝は早いです。
ウィークデーでもウィークエンドでも大抵の場合4時から5時の間に目が覚めます。そしてそこからのルーティンが約2時間から3時間ぐらい決まっています。

朝目が覚めると、まず洗面所に行って顔を洗います。石鹸や洗顔料は使わずに冷たい水で顔を洗います。この時顔全体と耳たぶの後ろまで水を流すように手で掬って流しています。これは確か洗面は禅宗の習慣であったと記憶していますが、これによって目が覚めるスイッチが入りますね。
その後朝一番の体重を測っています。一日で最も軽いはずの体なのですけれど、日によって上下があるのでその日のカロリー摂取のことを考えたりします。ちょっと今日は昼食軽めにしておこうとかですね。

顔を洗った後は、ストレッチポールの上に体を横たえて呼吸を整えながら瞑想をします。私の場合はこの方が坐禅よりも体感覚を得られやすく呼吸も整いやすいことをいろいろと試しているうちに知りました。おそらく横になった方が座っているよりも体幹が歪まないのだろうと思っています。体がまっすぐに伸びる感じがあるのでかなり気持ちが良いですね。
約10分ぐらいですけれど、これをやると頭がかなりスッキリして、起きた時の体の怠い感じも取れてくれます。

頭がスッキリしたら、日めくりカレンダーを一枚めくって当日の日付のものにします。そしてiPadに向かって座り、前日の振り返りをします。
この振返りは、出来事を振り返るのではなく、自分の中に起きた感情を思い出して反芻しながら、その感情を引き起こした出来事、そしてその感情が湧き起こった理由である自分が大切にしている価値観を書き出してゆきます。

このエクササイズはまだ始めて一年ぐらいですが、NVC(Non-Violence Communication)にヒントを得て続けているものです。
出来事が起きた時には気づいていなかった自分が大切にしていたものについて考え書き出してみることで、前日のモヤモヤを払拭してスッキリし、当日のスタートアップに弾みをつけることができます。いわば昨日を終わらせる、あるいは前日の意味づけを行なっているってことかもしれません。

この時点でまだ5時前後です。これが終わると朝食の準備をしながら、ニュースを閲覧します。
私が参照してるのは、スマートニュース、日経新聞web版、他にいくつか巡回してるSNSやウェブページのフィードがあります。
世の中で何が起きているのか、自分の関心事についての最新ニュースは何かをを大体1時間ぐらいかけてゆっくり眺め、記事を読みながら思うところをTwitterで呟いたり、友人にシェアしたい時はFacebookに投稿します。覚えておきたいものや残しておきたいものはEvernoteにクリップしたりもします。

この合間に、白湯を作っています。
約15分沸騰させてから冷ましたお湯をポットに入れると同時に、沸かしたお湯を使ってコーヒーをドリップしています。コーヒーを淹れる時の香りも好きです。パックに入ってるドリップコーヒーではありますけれど、沸かしたお湯をゆっくりと注ぎながら漂ってくる香りが頭をスッキリと覚醒させてくれます。
一杯のコーヒーを飲み、その後白湯を少しつづ飲みながらゆったりと過ごすこの朝の時間は私にとってはすごく贅沢で最も頭が回っているひとときです。

ニュースを眺め終わったら、音声配信を聴きます。少し前まではClubhouseが多かったですが、興味があるコンテンツが減ってしまったので今はVoicyの方が多いですね。
ながら日経NewsPicksニュースレターbook Cafeなどは毎日聴いていて、コメントをつけることもあります。
これもなんだかんだで1時間ぐらいかかっているでしょうか。でも、音声配信は聴きながら他のことができるので、散歩しながら聴いたり、出勤の地下鉄の中で聞いたりしています。

ここまでが終わるとだいたい7時半から8時の間になっているので、トイレに行ったりシャワーを浴びたりして体を綺麗にし、気持ちよく人に会える状態に自分自身を整えてゆきます。
通勤する日は8時前後に出発して地下鉄に向かいます。現在の通勤時間は30分ぐらいなので早めに会社に入ってセットアップします。
通勤しない日は、ギリギリまでnoteの下書きを書くような創作作業や本を読んだりして、仕事のことは定時になるまでは一切手をつけず、自分のやっておきたいことを楽しむようにしています。
その分、時間になったら仕事に集中できるようになります。

仕事は定時に終わらせるようにしていて、夕方からは体づくりをしています。
具体的には筋トレとかストレッチです。筋トレは足腰中心で、ストレッチは体幹中心で日によってメニューは変えています。筋トレは毎日やっても筋肉はつかないので、三日に一回にしていますが、その代わり1時間以上かけてみっちり汗をかくまでやっています。
ストレッチはコンディショニング中心で、こちらは筋トレをやる日以外に15分から20分ぐらいですね。

体を動かした後はお風呂です。
夏場でもお風呂は肩まで浸かって体を温めます。昔は烏の行水だったのですけれど、最近は10分から15分は湯船に体を沈めて、体の中までしっかり温めるようにしています。
風呂上がりは、体組成計で体重や体脂肪率を測って、体の状態を確認します。その後に夕食ですので、夕食はだいたい19時前後になっています。

夕食後は、スマートフォンやタブレットはほとんど見なくなります。
光る画面を長時間見てて目が疲れていることもあるので、目を休めます。
20時過ぎたあたりからはストリーミングのビデオを見ていますが、プロジェクターで壁に映ったものを見ているので、目への負担は少ないですね。

Netflix、Apple TV+、そしてYouTube。あまり頭を使うものは見ておらずエンタテインメント系のものを中心に観ています。
ドラマは見始めると止まらないものがあるので、あまり手をつけず、毎週決まった日に新しいエピソードが配信されるようなものを観る傾向があります。
頭は使わないで心が落ち着くような、ほんわかほっこりするようなアニメを観ることの方がこの時間は多いですね。このくらいの時間は思考力も鈍ってきているので、頭を使わずに休めている状態を意識的に作ってるかもしれません。

22時にはなるべく寝るようにしていますが、その前に寝る前の自分の感情の状態をモニターして、muuteというアプリに記録します。
その際にはテキストで入力せずに音声で入力しています。テキストをタイプすると思考が中断するので心の中に湧き上がった言葉をiPhoneに聞き取らせて記録するやり方をとっています。

言ってみればジャーナリングをしているのですけれど、紙とペンを使わないのには二つの理由があります。
一つ目は、字が汚いから。乱筆なので後で読み返しても書いた自分が読めなかったりします。それはもったいないのでテキストで残るようにしたいのです。
二つ目は、文字として自分の書いたものを見ながらジャーナリングをすると私の場合はかっこいいこと言おうとか文章を整えようというバイアスがかかってしまうので、素直に思っていることが発露しにくいのです。思ったままが自然に流れ出すようにするためには音声の方が私の場合は良いようです。

ここまでやって一日が終わり、就寝です。
こうやって見てみると、かなり色々なルーティンがあることに気づきます。

週末のルーティン

週末の土日には仕事は基本的にしません。
思い切り自分を解放して、自分のやりたいことを思い切りやるのが休息にもなるし自分のバイタリティを上げることになると思っています。

出歩くのは好きな方ですが、それでも週末に必ず自宅で行うルーティンもあります。
その一つはnoteを書くことですね。おかげさまで始めて以来100週以上連続投稿が続いていており、書くことがモチベーションになっています。
noteを書くにあたっては、週中でテーマが頭の中に思い浮かび、いくつかのテーマを想定してメモを下書きとして入れておきます。それはほんの数行です。毎回の投稿は4,000文字〜5,000文字になっていますが、それは週末になってからその場で一気に書き上げています。
書き始めると、意外と集中して書き続けることができてしまうのが自分でも不思議でして、多分文章を書くのは好きなんだなと思っています。

note以外にも創作作業は好きで、写真やビデオ撮りに行ったり、編集したりすることもありますがそっちはルーティンではないですね。創作という意味ではnoteだけがルーティンになっています。

創作以外の終末のルーティンは、体磨きと日帰り温泉でのデトックスでしょうか。
体磨きはボディスクラブやコンディショナーを使い、男子にしては結構しっかりやってるのではないかと思います。純粋に気持ちいいですし、綺麗になってゆくのは気分的にもアガります

日帰り温泉は毎週ではなくできるだけ隔週行くようにしています。
早朝の空いている時間に神戸まで出向いています。
15分以上ゆっくり湯船に浸かって体を温めたり、ミストサウナで汗を流してから水風呂に浸かって体を冷やすのを交互に3回以上繰り返します。
1時間以上かかりますけれど、体の中から整う感じが好きです。

週末のルーティンはこのくらいにしていて、ルーティン以外の時間でできるだけ自分がやりたいと思うことをその場の思いつきでやるようにしています。
でも述べてきた毎日のルーティンをしなくなるわけではなく、それに重ねてこれをやっているので、それ以外の時間、つまり普段仕事をしている時間は自分を思いきり解放して自由に過ごすのが精神衛生上良いのかなと思っています。

月替わりのルーティン

月末のルーティンは日々のルーティンとは違った意味を持っています。
主には振返りと翌月に向けたセットアップですね。なので、月末日に行うものと翌月の頭に行うものがあります。

月替わりのタイミングでは、カレンダーをめくりますよね。
このタイミングでその月にあったことを振り返ります。私はカレンダーにイベントの書き込みをしているので、その月を振り返ってどんなイベントがあったのか、その時誰に会ってどんな話をしていたのかに想いを馳せます。そして、そのイベントの自分にとっての意味を反芻したりします。

イベント中身を忘れていたり、何を学んだのかが抜けてしまったりしているときはメモやテキストをもう一回振り返ってみて思い出すこともします。

それが終わると、翌月の予定をカレンダーに書き込んで行きます。予定されているイベントだけを書き込んでゆくことになりますが、月のどのあたりに自分に空き時間があるのかを確認して、その空き時間でどのような創作作業を行うかをプランすることもあります。
一人でずっと過ごすだけでなく人と会って話もしたい方なので、あまりイベントの予定が入ってない場合は、その場で自分のネットワークに声をかけてイベントを作ったりすることもあります。
あるいは、リフレッシュのための小旅行をプランすることもあります。
この時間は結構楽しい時間になっています。

そして月の初めになると、最初の章で述べていた「前日の振り返り」がひと月分溜まっているので、前月の自分の感情と価値観をワードクラウドで視覚化して振り返ることをしています。
ひと月分まとまっているので、どんな感情に支配されていたのか、自分が普遍的に大切にしている価値観があるのかないのか、変化しているのかを俯瞰することにつながり、これも自分にとっては発見がある楽しみな時間になっています。

ルーティンの意味と効果

さて、日々のルーティン、週のルーティン、月のルーティンと振り返ってきました。
こうしてみると一日のルーティンがかなり細かく決められているので、人によっては窮屈な感じを受けたかもしれませんね。
でも、やってる本人はそれが当たり前の習慣になっているので窮屈な感じはなく、むしろこれをしないと気持ちが悪いですし、あまり考えずに自然に続いている状態です。

具体的にこうやって中身を書き出して見てゆくと、私にとってのルーティンの意味は、メンテナンスとアップデートを頭と心と体に対して行うことなんだなってわかってきました。
そして、私にとっては頭・心・体のバランスを整えることが非常に重要で、定期的に抜けているものを補うことができるように習慣化したのだろう、と。

これができるようになったことはすごく有り難いことだと私は思っています。
というのも、変化のスピードが激しく、情報量も多い中で自分自身の軸を持ってぶれない人生を送ってゆくためにはルーティンは非常に重要だからです。
カチッとしたルーティンがあれば、世の中や他人からの影響に流されずに自分に立ち返る、自分の立ち位置を整えることもできますしね。ストレスマネジメントの基本であり、バーンアウトも抑止できると思います。

しかし、このようにセットになってるルーティンは、ある日に設計してそこからすぐ始められるようなものでは決してなく、試行錯誤をしながら少しずつ自分にとってしっくりするもの、しっくりくる順番を見つけてゆくものかなと思っています。

新しい習慣が本当にその人の習慣として定着し始めるまでには大抵3週間はかかります。その間は多少の違和感があっても続けてみて効果をみた方が良いでしょう。3週間続けてみても効果が感じられない、あるいは続けることが苦痛であるというのであればさっさと変更した方が良いです。
また、一つのルーティンが定着する前に別のルーティンを足そうとするとそれがノイズになってどのルーティンの効果なのかが判りにくくなります。
なので、ルーティンはひとつひとつ導入して行くのが良いのだろうと思います。

つまり、ルーティンのセットを構築するのにはかなり時間がかかることになりますね。
私の場合はリモートワークがかなり長く続いたため、それだけ自分で自分の時間をコントロールできる期間を長く取ることができ、その間にルーティンの試行錯誤ができたのだと思います。その意味では本当に恵まれていたと思っています。

ひょっとしたら、私と同じようにリモートワークが続いたことで新たなルーティンを獲得し、生活が豊かになったり心身の健康が得られているということは、多くの人々の間に起きているかもしれないなとも思います。

あなたにもそんなルーティンがあるとしたら、それはどんなものでしょうか?
そして、あなたにとってはどのような意味があるでしょうか?

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