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人生の岐路は小6の4月からの半年


僕は陽キャラの代名詞と呼ばれています。

そして小学6年の子供がいます。

そういえば僕の人生の最大の出会いは小学校6年の時だった、、、

以下、僕が代表をやっている会社の社内へのメッセージ

今でこそ皆さんが知っている「いたる」ではあるが昔は全然違かったんすよ。陰キャラ?というかクラスの端っこにいて手芸やっている男子でした。
学校では目立たなくすればイジメられないし、ルール守っていれば怒られないで済む。なんなら褒められるぞー。そんな小学生。
6年生の時に赴任してきた齋藤先生っていう人に出会うまでは、、、

ある日クラス対抗合唱コンクールがありました。
結構気合い入っていて絶対優勝—!おー!みたいな雰囲気で挑みました。
僕は6年1組で最初に歌う番です。手応えを感じ他のクラスの歌を聴いてる時、6年3組のピアノ担当に目が止まりました。
「だ、男子がピアノ弾いている、、」
今までの合唱コンクールは全てピアノは女子だったのに、、
その男子とは、才色兼備、頭脳明晰、おまけにパイロットの息子の渡辺君だった。
「カッケー」僕はそう思い、ピアノを始めたいとモジモジしてました。
そしてノートに鍵盤を自分で書いて、ドレミドレミから練習していました。
齋藤先生はそんな僕を見つけて、こう言いました。
「教壇になっているオルガン、昼休みに使っていいぞ、特別な」
普段黒板の前に置いてある教壇はパカっと開くと電子オルガンになっているのです、普段は使っちゃダメというルールがあります。
早速昼休みに使っていたら友達がダッーと流れ込んできてあっという間に僕は追いやれれてしまいました、、
そこに齋藤先生がやってきて一喝
「お前ら何やってんだーーーー!俺はコイツに貸したんだ、お前らにには貸してない!」
子供達は大泣き、、
「い、いたるくんどうぞー、、うっうっ、、」
いやいや気まづいっしょ、と思いながら
「先生えこひいきじゃん、、、」
などと思っていました。

またその後の別のある日「おはよーございますー」と学校に行ったら教室の奥の方にランドセルぶっさす棚みたいなものがあって、その上に「はじめの一歩」と「はだしのゲン」がズラーって並んでいたのです。
「な、なんだこの学校に持ってきてはいけないものは、、、」
と思いながら朝の会が始まりました。
案の定、誰かが先生に言いました、
いけ好かない良い子風女子「せんせー誰かが学校に持ってきてはいけないものを持ってきていますー」
齋藤先生「ん?あのマンガかい?」
いけ好かない良い子風女子「そうでーす」
齋藤先生「あ、それは俺だ」
一同「えーーーーーー」
僕「おいおいマジかよ、なんて人だ。今年この学校に来たばっかだろ大人しくしとかなきゃ怒られんぞ、、」
そして他のクラスから休み時間に生徒がわがクラスに流れ込んできて大問題になりました、学年主任のおじいちゃん先生が廊下で齋藤先生に叱っているのを聞きました。
じじい「齋藤先生、勝手なことしたら困るんですよ、マンガっていうのはねぇ〜」

ここはなんとなくこんなこと言ってんじゃないかという僕の妄想
齋藤先生「これは勉強になるマンガでです、学校は勉強しにくるところだから良いのではないですか?」

僕「。。。。。。。」

僕「そうか、自分の思っている事を言っても良いんだ」
そう心から思いました。あの瞬間。
そこから立場、ルール、関係などに囚われていて何も「いたる」を発揮していたことに気がつき、意見を、思いをいうことにしたのです。そして行動も。
チャレンジすることができるようになりました。

小学校6年生の10月に親父の転勤で引っ越すことになり、僕はその小学校を卒業できませんでした。なので齋藤先生と過ごした時間はたったの半年です。
茨城に引っ越し中学校に上がってすぐ齋藤先生から僕宛に卒業アルバムが届きました。僕が引っ越してから行った林間学校の集合写真のど真ん中に合成写真で僕が写っていました。嬉しかった。
高校1年生の時に原付の免許をとり、愛車の「マグナ50」で水戸から千葉まで行き、齋藤先生に会いました。一言、頬がシュっとしたねと言われました。


お陰様で今は素敵な仲間、家族、友人に恵まれ良い人生を歩んでいると思います。
しかし人生はチャレンジです。似たり寄ったりの毎日かもしれませんが、就職、結婚はもちろんのこと、受け入れられない価値観を受け入れる事も、カメラや筋トレ、水泳など習い事を始めてみるのも、いつもと違う道で帰宅する事も、普段行くコンビニの店員さんに声かけるのも、老人までもいかない微妙な初老の方に電車で席をゆずるのも、毎日顔を合わせる上司、部下、同僚に、なかなか言えないことを言ってみるのも、全てはチャレンジです。
その一つ一つが「自分」である事の意味だと思います。

そこで僕もまたチャレンジをしてみました。

先週、齋藤先生に手紙を書きました。
ネットを駆使して住所を探し当て流ことができました。
彼は千葉県の小学校の校長先生を3年前定年退職してるとの事でした。
23年前の生徒の事、覚えてないだろうな、、とか思いながら、、
今の僕の報告と今後「教育」とは何かを学びたい、また教えを請いたいのですという内容です。

すぐに返事がきました。内容は
僕のことを覚えてくれていたということ、
学びが必要ならこの本を読んで感想を聞かせてくれ、きっと役に立つから
それでもまだなら電話してね
と。先生の付箋が貼られている二冊の本が同封されていました。

その本を読みました。
本当にいい本です。
みなさんも是非読んでください。

内田樹
「先生はえらい」

小林正観
「宇宙法則で楽に楽しく生きる」

特に内田さんの本はシビレました。

みんなの毎日が輝いている事を願ってます

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