イタミモトモニ|Live with Pain

代表の斎藤です。20年秋に突然発症して以降、病状の波に振り回される中で模索を続けていま…

イタミモトモニ|Live with Pain

代表の斎藤です。20年秋に突然発症して以降、病状の波に振り回される中で模索を続けています。それらを同じような不安や悩みを持つ方と共有し、支援し合える場を作りたいと考えました。難治性神経障害性疼痛と脊髄刺激療法に悩む方々との情報共有と相互支援活動を目指します。宜しくお願い致します。

最近の記事

マインドフルネスストレス低減法を受けてみた

2024年1月から3月にかけての約2ヶ月半、マインドフルネスストレス低減法の8週間プログラムを受講しました。 放送大学で心理学を学んだ際に、解説されていたマインドフルネスストレス低減法。そもそも最近よく聞くマインドフルネスってなんだろう? 難治性の慢性疼痛を抱える、神経障害性疼痛患者が実際に体験した長いようであっという間に過ごした経験をまとめてみました。 マインドフルネスストレス低減法とは?MBSR:Mindfulness Based Stress Reductionと略

    • 慢性疼痛の症状と治療方法について

      慢性疼痛とは原因が不明であったり、怪我や病気、手術などに生じた急性痛が3ヶ月間を超えて持続もしくは再発している状態をいいます。 また神経障害性疼痛とは、何らかの原因により末梢神経が損傷し、痛みや痛みに対して過敏になってしまった状態を言います。 国内の慢性疼痛患者は約2,315万人と推定され、そのうち神経障害性疼痛は600万人を占めています。 神経障害性疼痛の治療方法の一つであるSCS治療(脊髄刺激療法)は、1967年に米国でその効果が報告され、1997年にSCS治療機器

      • 痛みの記録 〜目標設定とフィードバック 〜

        昨年、復職に向け体調レベルと活動量(歩数)の相関を纏めた際のデータです。 病気前5、仕事が出来る3、我慢できる限界2としました。 当時、医師・会社と認識を共有しながら、一定の活動量でレベル3を維持できる事をゴールとし治療しました。 SCS調整に11ヶ月間ほど掛かりましたが、ゴールを定めて治療にフィードバックをかけることで目的を達成できました。 また同時に服薬で食道異常も改善しました。 残念ながらその後、急な業務負荷up・痛み箇所の拡大・電極ズレにより再び症が悪化しました

        • 刺激パルスの与え方

          刺激電極を設定し刺激を与える部位を決めた上で、図に示した刺激波形を変えることで、強度・範囲・効果を変えることができます。 特に「ちょっと刺激の範囲が狭い(広い)」なと感じた場合は、パルス幅を変えると調整する事ができました。 上記の通り、刺激信号の主なパラメータは振幅・パルス幅・周期(≒周波数)です。これらを変えず、信号の発信方法を変える機能があれば、同等の効果を得ながら、発信数を少なくでき、バッテリーの消耗を低減する事ができます。(例:50%発振)

        マインドフルネスストレス低減法を受けてみた

          神経障害性疼痛の治療比較

          痛みに対する治療法の比較表を作成してみました。 自身の経験に基づくものですが、治療手段情報としてお役に立てれば幸いです。 SCS  ・・・長期治療 服薬  ・・・ 標準•中短期治療 ブロック・・・短期•即効治療 痛みの"強さ"と"難治度合い"で選択•併用が必要です。 加えて、服薬・ブロック注射・SCS(脊髄刺激療法)に対して、効果と時間の相関イメージを描いてみました。 併せて、疼痛緩和治療の特徴をレーダーチャートで図示し"治療期間"をポイントに纏めてみました。 私

          神経障害性疼痛の治療比較

          脊髄刺激療法(SCS)本植え込み手術

          トライアルの約2ヶ月後、本手術に臨みました。脊髄への刺激電極と、腰部への制御機器の植え込み手術は、前回と同じく局部麻酔により行いました。 私の場合は刺激電極の位置合わせに時間がかかり、トータルの手術時間は5時間半ほどでした。 局部麻酔での刺激電極埋め込みは経験済みで、痛みなどは特に感じませんでしたが、リードの腰部への引き回しやアンカーの設置、特に腰部への制御機器埋め込み用の"ポケット"作製の際は強い痛みと不快感が伴いました。 手術の結果、電極リードを脊髄に差し込む箇所お

          脊髄刺激療法(SCS)本植え込み手術

          脊髄刺激療法(SCS)トライアル

          #トライアル手術 は局部麻酔で行い、痛みの箇所と信号の効果を確認しながら2時間弱の手術を終えました。トライアル用電極の植え込み自体には麻酔の効果で痛みはなく、リードが体外に出る箇所も麻酔が切れた後でも特に痛むことはありませんでした。しかし中継機器が引っ張られリードとの接触が悪くなる事があったたため、病院で借りたポシェットに入れ常に肩からぶら下げていました。 トライアルの結果は良好で、硬膜外ブロック注射に近い効果を永続的に得る事ができました。このため、病棟内での歩行+階段昇降

          脊髄刺激療法(SCS)トライアル

          発症から脊髄刺激療法(SCS)までの経過

          2020年11月、突如のどの痛みと飲み込みに異常を発症し、1ヶ月経っても改善せず、むしろ症状は強くなり痛みの部位もみぞおちにまで広がっていきました。このためかかりつけ医に相談し、胃もしくは食道の異常を疑い胃カメラ検査を行いましたが異常は認められませんでした。 2021年1月に、2015年に食道裂孔ヘルニアの手術をおこなった主治医に相談したところ、飲み込み異常が強いため #アカラシア の疑いのもと検査を実施したが異常なし。その後、飲込み異常よりも胸部の痛みの方が強くなり、それ

          発症から脊髄刺激療法(SCS)までの経過