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3週間の欧州滞在で感じたこと

昨年の12月22日から年明け1月8日まで、トルコ、イングランド、ポルトガル、スペインとまわり、計7試合を観戦してきました。旅から半年近く経ってしまいましたが、現地で感じたことなどを数回に分けてここに書き記しておきます。

観戦した試合は下記の通りです。

1:ガラタサライ×シバススポル

2:トットナム×ボーンマス

3:サウサンプトン×マンチェスター・シティ

4;フルハム×ハダースフィールド

5:チェルシー×サウサンプトン

6:マンチェスター・シティ×リバプール

7:セルタ・デ・ビーゴ×アスレティック・ビルバオ

本当はイングランド・チャンピオンシップのイプスウィッチ×ミルウォールも観戦する予定でしたが、スタジアムへの行き方を間違えて真逆に行ってしまったので断念しました……。

スタジアムの雰囲気

まずはここから。圧倒的な熱量に文字通り圧倒されました。スタジアムに来ている人の質? 人種? が日本とは違います。

静観する「観客」はいなくて、メインスタンドもバックスタンドも全員が全力でチャントを歌いますし、全力でブーイングする「サポーター」です。特にガラタサライのサポーターは、わずかに入ったアウェイサポーターが歌い始めると、それに合わせてブーイングしたり自チームのチャントを歌い始めたりして、相手の声援をかき消しました。

これはガラタサライのホームスタジアム、トルコ・テレコム・アリーナの様子です(※音注意)

イングランドも同じで、もちろん全員チャントの全員ブーイング。ですが、ガラタサライよりはアウェイサポの席数は確保されていて、声援はかなり大きかったです。

こちらはトットナム×ボーンマス戦@ウェンブリーでのボーンマスのサポーター(アウェイサポ)。

そしてやはり、ブーイングや賞賛の拍手は、タイミングも基準も明確でした。例えばある選手がボールを持ち、前進できる状況なのにバックパスを出したとします。すると全員がざわざわしたりヤジをとばしたりします。あるいは、守備で最後のシュートブロックを怠るなど、戦わない姿勢が見えてしまっても全力でヤジです。逆に、自陣深くでボールを持つビルドアップの場面では、相手の前プレを剥がすと大きな拍手が起きていました。この環境でプレーすれば選手たちは成長するだろうなと、話では聞いていましたけど、改めて強く感じましたね。

それと、雰囲気の演出に一役買っていたのが椅子です。下の写真はエティハドスタジアムの座席で、映画館のように折りたたみ式になっているんですね。で、チャンスの時にサポーターが一斉に立つんです。すると「ドドドドドド」と独特の重低音が響き、ゴールが決まると野太い声で「Yeahaaaaaaaaaaa!!!」と叫ぶ。椅子の形はその効果を狙ったかどうかわかりませんが、この一連が作り出す雰囲気はスタジアムというよりシアターでした。

雰囲気とは違いますが、プレミアはチケットの買いやすさも触れておきたいところです。簡単な英語とスタジアム座席表からの選択で買えるので、語学力があまりなくても購入までは容易です。チケットもe-チケットなので、pdfを自分でプリントしたりスマホにダウンロードしたりして、当日リーダーにかざせばOK。あと何といっても、決済までクラブ公式HPで完結できるのがものすごく便利です。

よくなかった面

一方で、もちろんいい面ばかりではなかったです。例えばシティ×リバプールの試合時。運よく最前線で見ることができ、隣に座っていたのがクウェート人親子だったのですが、彼らはリバプールサポーターでした。本当はリバプールの席に座りたかったのだけど、チケットが取れずにやむなくシティ側の席になってしまったとのこと。

そして試合が始まり得点が動くわけですが、シティのゴール時にはクウェート人はノーリアクション。彼らの向こう側に座っていた方が、おそらく熱狂的なシティサポだったのでしょう、ものすごい喜び方をしていました。

しかし、そのシティサポがふと隣に目をやると、まったく喜んでいない二人を見て胸ぐらに掴みかかり「なんで喜んでないんだ! てめえらリバプールサポーターか!? ここはお前らの席じゃねえから帰れ!」(多分こんなこと言ってた)と凄み、警備員になだめられるという一幕がありました。ちょっとこれは怖すぎるなぁ……というシーンでしたね。

それと、チェルシー×サウサンプトンはゴール裏で観戦したのですが、下の写真の通りピッチがまったく見えませんでした(笑)。こんな座席を売りに出したらダメだろうってレベル。しかも前の人が座ればかろうじて見えるのにみんな立つ。1万円も払ってこの席とったのに……。

加えてスタジアムで買ったハンバーガー&チップスは、バンズはパサパサ、肉は冷たい、ポテトもかたいときて、1500円払ったのを猛烈に後悔しました。スペインはそもそも飲食の販売がなかったです。日本のスタジアムグルメのレベルの高さを実感することになります。モツ煮とかラーメンとかローストビーフ丼とか出るのすごい。

あと、カメラや荷物の持ち込み許容基準が相当適当でした。リュックサック禁止のところもあれば、結構ごつい一眼レフカメラまで持ち込みOKなところ、カメラOKなくせに撮影はダメなところなど、バラバラでした。

また、スペインは1試合だけでしたが、このセルタ×ビルバオ戦ではサポーターと観客が明確に分かれていて、試合中ずっと歌い続けるサポーターと、試合に来ているのにあんまり試合に関心がない観客がいました(同行者の1人がスペイン語堪能で「あいつら試合見てない」と言ってた)。会場の雰囲気の作り方は、トルコとイングランドが図抜けていましたね。

というあたりで今回は締め。さすがに7試合も見るといろんなことが見えてきますね。いい面も悪い面もたくさんありました。

次回はこの旅の本題、「目的地の認識」と「comeの概念」について、自分なりの解釈を述べていきます。

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フリーランス編集者、ライター。サッカーや写真の本や記事をつくります。
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