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360☆ローマ法王の御用達温泉

日本でも「将軍の湯」などと呼ばれる由緒ある温泉がありますけど、イタリアにも、Terme dei Papi(テルメ・デイ・パーピ)「法王の湯」と呼ばれる温泉があります。

みんなで温泉に行こう!そうだ、法王の湯に行こう!ということになり、ちょっと足を延ばして行ってきました。

といってもヴィテルボ県なので、実はブラッチャーノからも1時間半ぐらいなんですけどね……日帰り圏内です。

イタリアの温泉は露天が多いように思います。

法王の湯ではPiscina Monumentale(ピッシーナ・モヌメンターレ)と言う巨大プールが温泉で満たされていまして、なんと2000平方メートル!
そこへ水着を着て入るシステムです。

縦長のプールで手前から奥に行くにしたがって深くなってます。
もっとも深いところは3メートル、浅いところは20センチぐらいかな。
そこで泳いだり寝そべったり、おのおの好きなようにして過ごします。

こちらの源泉が注ぎ込まれてるところがもっとも浅くて、かつ、もっとも温かい。
源泉の温度は58度のかけ流しです!
ここから離れるにつれてどんどん深くなり、温度も下がっていきます。

源泉かけ流し口のところは熱くてゆっくり浸かってられないほど。
そして、よく見ると細かな湯の花が浮いています。
火山由来の硫黄泉です。

私はこの源泉口の横に座って、日本の温泉並みのお湯の熱さを楽しみました。
一緒に行ったドイツ女子とポーランド女子には熱すぎてムリ。

お湯の成分がドンドンたまっていったようです。
かけ流しの上の部分はミネラル成分で覆われちゃって、下からお湯が噴出してました。

夜の温泉は湯気がすごくて何も見えません。
このぼんやりとしか見えない感じがリラックスを誘います。

今はこの巨大なモニュメントプールしかありませんが、ローマ時代には14の温泉設備があったそうです。
この温泉はミラノやフィレンツェからローマへ行くためのローマ街道、カッシア街道沿いにあります。

というか、温泉があるからカッシア街道をこのルートにしたのでしょうね。

そして、時代は下りヴィテルボに法王宮が置かれるようになって以降、「法王の湯」と呼ばれるようになったのでしょう。

ヴィテルボは法王選出のコンクラーヴェ発祥の地。
当然のことながら歴代の法王たちがこの温泉の湯を楽しんだわけです。

館内に展示してあった大理石のバスタブ。
歴代の法王たちはきっとこーんなのに温泉を満たして入り、リラックスしてたのでしょうねぇ。

偉大なるイタリアの詩人ダンテもここへ立ち寄り温泉に浸かったとか。
まぁ、ともかく歴史のすごいイタリアの硫黄泉「法王の湯」です。

ちなみにブラッチャーノ近郊にはローマ皇帝の愛した温泉もあります。

どちらもご案内できますのでご連絡ください。





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