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#読書の秋2022 に参加します!

こんにちは、ITAKOTOチームです。
今回は #読書の秋2022 に参加します!
最近、本は読みましたか?私は小説よりも専門書を読むことが多いのですが、電車の中で読書するのにはまっていて秋だなあ〜なんて感じてます。

死生観に関するオススメ本などを紹介しているので興味があれば是非読んでみてくださいね。以前の記事はこちらからご覧ください。

#読書の秋2022 #石田衣良「#清く貧しく美しく」

ITAKOTOのミカです。
今回は石田衣良さんの「清く貧しく美しく」を紹介します。
本屋さんに行ってふと小説を買うことが多いのですが、この本を買う時にはタイトルに惹かれました。以前から石田衣良さんの本は凄く好きで恋愛小説も何冊か読んでいますが、なんだか平和そうな帯に惹かれ購入。
日常の言葉にできないモヤモヤをこんなにも上手く表現してくれる本に出逢えて、嬉しくなりました。

今の自分の中にある将来に対する不安な気持ちや、就職に関して日々思っていることが主人公の想いと重なり、それをカップルの二人が会話の中で織りなしていく。私は読書中、響く言葉に付箋を貼るようにしているのですがあまりのも頻繁に出てきたので貼るのをやめてしまいました(笑)。そのくらい文章が好きすぎる!

まず、この本の中ではカップルが褒め合うというのがポイントなのですが、褒めるとはどういうことなのかを考えさせられました。
本の中で「ぼく」は昔付き合っていた彼女に、もっとできる人間のはずだ、といわれます。これはあくまで期待で、褒められてはいないと感じる。
一歩で今付き合っている彼女には、向こうの世界の人だと言われても、否定し歩み寄りたくなる。
同じ言葉でも、発する人の立場や関係性によって受け取り手も感じ方が変わってしまうのが言葉の難しいところだと思います。

また、この本の中では「見えない壁」を感じるシーンが多いのですが、日本は身分制度がない分むしろこの壁に気がついた時に傷ついたりショックを受けることが多いのではないかと思います。
例えば本の中で、BBQに遊びに行った時の差し入れ一つ、センスに差を感じて、相手が持ってきたものを知らず素直に聞けない。そんな自分を責めてしまう。そして雰囲気も悪く…というシーン。
わかるわかる!嫉妬心あると余計に悔しいよね!とか、(ネタバレしそうなのですみません、詳しくは読んでください。)繊細な共感シーンが多々出てきて、感動のストーリーではないところでも主人公とともに悔し涙を流しながら読みました。

金銭的に貧しいことと心の豊かさは比例するのか。ラストシーンにも注目です。ちなみに私はラストシーンでホッとしました…。平和な世界ありがとう、という感じの本です。
社会問題を絡めた忙しない現代を生きる私たちにオススメの作品です!

#読書の秋2022 #東野圭吾「#人魚の眠る家」

こんにちはITAKOTOのアヤネです。
私は東野圭吾さんの「人魚の眠る家」を紹介しようと思います。
※途中ネタバレを含みますのでこれから読む方は点線の間を飛ばしてください!

 死とはなんなのか。何をもってして死とするのか。脳死は死か。心臓が止まればそれは死なのか。では機械の力で動いていればそれは生となるか。では生きている証はなんなのか。。。。
この本で主に取り上げられるテーマは「脳死」ですが、生と死の線引きについて考えさせられる本だと感じました。

この本を読んで私は「人の死」というものはその人の死を周りの人が受け入れた時に訪れるものなのではないか、と思うようになりました。

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娘が脳死と診断された後、母親は、娘が自ら呼吸ができるよう手術を施し、さらには電気信号によって娘の体を動かすことを可能に。この状態の娘を母親は「生きている」とするものの、他の家族は「死体を動かしているだけ」、「死んでいる」と認識します。最後は夜中、母親は自分の元に娘が別れを告げにきたような夢を見て「別れ」を覚悟したところ、今まで落ち着いていた娘の容態が急変し、病院に運び込まれます。
そこで母親ははじめて娘の死を受け入れ、家族は臓器移植を決意することとなるのです。
 さらに本書では母親が脳死の状態の娘を殺したらこれは殺人罪に問われるのか、と言って娘を包丁で刺そうとする場面があります。もし殺人罪になるのであれば娘が脳死と診断されてから今まで娘は生きていたことが証明されると母親は主張します。考えたこともありませんでした。ここのシーンは本書でも特につらいシーンです。
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人が本当に死ぬのは人に忘れられたとき、という表現もあります。人の死を本当の意味で定義づけるのは周りの人なのかもしれません。
この本をはじめて読んだのは高校生の時です。今度映画がやるからと、図書館で何となく手に取った1冊でした。
あれから何年もたちましたが、私にとって、今でもずっと考えさせられる衝撃的で深く印象に残っている1冊です。

有名な本なので読んだこと、見たことのある方も多いかもしれませんが、もし読んだことがなければぜひ読んでみてくださいね、


最後まで読んでいただきありがとうございます!
株式会社ITAKOTOではフォトブックを出版予定です。ご協力お願いします!

ではまた、次回のnoteでお会いしましょう!


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