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日本と海外では、推奨される「栄養素」が違うってホント? 調べてみて驚いた!

こんにちは、お久しぶりです。
浮島ガーデンスタッフのあゆむです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

突然ですが皆さん、友達や家族から「ちゃんと栄養とってる~?」と聞かれたことはないでしょうか?

私はよく母親から聞かれます。
会うたびに聞かれるので「最近どうしてる?」や「元気でやってる?」のようなニュアンスで聞いているんだろうな~と、軽く受け流してしまうことが多いですけどね(笑)。


「栄養」ってどういう意味?

そんな風に日常会話でもよく使われる「栄養」というキーワード。

気になり始めたので、改めて調べてみました。
厚生労働省のHPによると、

栄養とは…「呼吸、消化吸収、排泄、運動、成長、繁殖などの生活現象を維持し、健康な日常生活を送るために必要な物質を外界から摂取し、これを利用し、不要なものを排泄しながら生命を維持していくことを指します。」

厚生労働省HPより

つまり、「日々生活する中で健康な行為を維持できているか」ということになるのかな〜と思います。

「栄養」と「栄養素」の違いって?

栄養について調べていると、「栄養素」という言葉も頻繁に出てきました。

そして驚いたのは「栄養」と「栄養素」は、意味が違うらしい! ということでした。

厚生労働省のHPによると、

栄養素とは…「生活現象を営むために外界から摂取しなければならない物質のことであり、具体的には、たんぱく質やカルシウムなどがこれに該当します。」

厚生労働省HPより

と書いてありました。
む、むずしい…。

私なりの理解でまとめてみると、

・「栄養」・・・・身体を作るための『活動』や『営み』
・「栄養素」・・・その活動の素となる『物質』

となるのかなと思っています。
当たっていますか〜?

日本と海外では、必要な「栄養素」が違う!?

ここからは少し、「栄養素」について、自分なりに学んだことを書いてみたいと思います。とはいえ、私も詳しいわけではありません。

「これまで学んだ知識は本当かな?」と疑問に思うことが増え、今まさに学び直しているところです。

なぜか?

それは日本で推奨されている栄養素と、海外で推奨されている栄養素とでは、大きな違いがあると感じるからなんです。

私は数年前、調理教室に通っていました。

そこで学んだ栄養素の学習内容をかいつまんで簡単に説明すると、

・3大栄養素の糖質・タンパク質・脂質をバランスよく取ることが大事
・糖質は砂糖や精米や小麦(パンやパスタなど)を摂取すると良い
・タンパク質は動物性のもの(牛豚鶏肉や牛乳など)に多く含まれる

それに対し、アメリカ合衆国上院議員で上院栄養問題特別委員会の委員長を務めたジョージ・マクガバン氏が1977年に公表した「マクガバン・レポート」という論文には、日本の栄養素の考えとは異なる内容が記されていました。

「マクガバン・レポート」の衝撃

マクガバンレポートとは、自国アメリカの食生活と世界の健康長寿を維持している国の食生活を比較し、何が問題となっているかを報告したレポートです。

論文によると、肉食中心の食生活を危惧する内容が記されています。

「現在私たちが食しているものは、自然に生まれたものではなく薬剤を使った肉を主体としたものに変わっている。そういった食べ物を摂取することによって癌や心疾患・脳卒中の原因・食源病を引き起こし ている。栄養管理をしている医師が間違った栄養学によって治癒を遅延させている。今後間違った食生活を改善していかない限り、アメリカは病と共に滅ぶだろう」

マクガバン・レポートより

かなり前のレポートですが、衝撃的な内容だと思いませんか?

そして私たち日本人の食生活についても触れられており、レポートの中でマクガバン氏は、昔の日本人の食生活を非常に絶賛していたのです。

それは元禄時代(江戸時代中期)以前の日本人の食生活。当時の日本人は、未精白の穀類を主食に、魚を主菜、それに豆類や野菜、海藻などを取り入れた一汁三菜(ご飯・汁物・おかず3種類)の食生活を送っていたそうです。

現代の日本人が想像する、まさにヘルシーな日本食のイメージが浮かびました。

私は原文ではなく、マクガバンレポートの主要な内容を訳している幾つかのサイトを参考にしました。

下記のサイト以外にも同様の内容を記載したサイトが幾つかあります。皆さんもチェックしてみてくださいね。

※参考サイト:「食品開発者のための専門メディア」シェアシマinfo

カナダ政府の食事ガイドでは…

カナダでも興味深い動きがあるようです。

例えば、カナダ政府が発表した食事ガイドによると、

1990年代には、成人は1日当たり2〜4杯の乳製品を摂取することを推奨する記述内容だったものが、

2007年には、「乳製品」という記載が消え、「Milk and Alternatives(牛乳と代替え品)」となり、豆乳も含まれるようになりました。

2019年にはさらに、水と水以外の健康的な飲み物の選択肢として、無糖低脂肪ミルク、大豆飲料、アーモンド紅茶、無糖コーヒー、紅茶といった内容に変化しているのです。「乳製品」オンリーの選択肢からの変化を感じますね。

肉食に関しても、1961年版には「Meat and fish(肉と魚)」と記載されていた文言が、年月を経て「豆、豆腐」が加わるようになり、2019年版には「protain foods(タンパク質食品)」という名前に変わっています。

「より頻繁に植物性のタンパク質食品を選択すること。植物由来のタンパク質食品は他の種類のタンパク質食品よりも繊維質が多く、飽和脂肪が少ない。これはあなたの心臓の健康に有益である。」

カナダ政府の食事ガイドより

とまで記載されるようになりました。

他にも、加工度合いの強い加工食品は制限するよう書かれています。

例えば、甘い飲み物やアイスクリーム、フライドポテト、ハンバーガーといったファストフード、パスタ料理やピザのような冷凍食品などです。

日本に住む私たちにとって、身近な食品ばかりですね。

詳しくはこちらを読んでみてください。

※参考サイト HOPE for ANIMALS

まずは自分で実践して考える!

こういった情報を知るにつれ、「日本が推奨している必須栄養素って、本当に正しいのかな?」と疑問に感じるようになったわけです。

だからといって、お肉を食べたり牛乳を飲んだりしている人に、「それは食べない方が良いよ〜」と言うのも違うのかな〜?というのが私の本音です。

何故なら、お肉や乳製品が好きで、それらを食べることによって、その人が幸福感を得ているのなら、それは心の栄養になっているとも思うから。

なので、私自身が調べて得た情報を基に、マクガバン・レポートやカナダの食品ガイドの情報を取り入れた食事をしてみて、身体が楽になった、前よりも元気いっぱいになっているな、と感じるようになったら、

「最近こんな食生活に変えて体調が良くなっているよ、おすすめだよ」

と発信していきたいと思っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう!

(あゆむ)

◇私たちについて
沖縄県那覇市で、五穀や島野菜を使ったヴィーガン料理を提供する「浮島ガーデン」 と、系列店の「樂園カフェ」で働く仲間です。「『いただきます』から世界を変えよう!」をテーマに、「食べること」について学んでいます。普段は料理や接客をしているので書くことには不慣れです。どうぞ温かく見守ってください。「スキ」をいただけると励みになります。



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