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20年間でおよそ半数に! 沖縄の農家さんの現状に驚きました

こんにちは。めぐです。
前回の記事「食べ物が消えた!あの台風の後に考えた」
でも触れたのですが、この夏のUターン台風の時に、スーパーから野菜がなくなりましたよね。

その時に強く思いました。

「沖縄県産の野菜が増えれば、もっと早く私たちのところに野菜が届いたのではないか」

そう感じたので近くのスーパーなどに行って、よくよく沖縄県産の野菜を探してみました。

すると…ほとんどが他県産の野菜だったんです。


全国1位が多い! だけど…

ここで問題です!
沖縄の主要農産物は何でしょう?

正解は。。。

サトウキビ、パイン、マンゴー、ゴーヤー、トウガン、ドラゴンフルーツ、シークヮーサー

です!(参考資料:農林水産省HP「沖縄の農林水産業の概要」より)

なんとなく想像できましたか?

これらの作物は、ほとんどが全国1位の生産量です。

よく見ると、フルーツなどカロリーが高いものが多いですね。

特にサトウキビについては、栽培面積・収穫量共に全国1位です。

内閣府のサイトを確認したところ、サトウキビは沖縄県の全農家さんの約7割が栽培し、作付け延べ面積の約5割、農業産出額の約2割を占めているそうです。

サトウキビなどの工芸農産物の産出額は192億円。
野菜の産出額は146億円。

私は「野菜の生産量が意外に少ない」と驚きました。

ゴーヤーやナーベーラーなど夏が旬の島野菜などは、沖縄でもっとたくさん採れているものだと思っていました。

皆さんはどのような印象をもちましたか?

1人で100人以上支えるスーパーマン

続いて、沖縄の農家さんの現状を調べてみました。

沖縄の総農家数は、約14,700人。

沖縄の総人口は、約1,467,500人。

参考資料:「統計データにみる 沖縄の農林水産業(内閣府沖縄総合事務局農林水産部統計調査課 令和4年10月)」より)

単純計算すると、1人の農家さんが100人以上の沖縄県民を支えていることになります。

すごくないですか?

農業人口は年々減っています。

平成12(2000)年には約27,000人いました。

20年後の令和2(2020)年には、およそ半数になったわけです。

そして、何といっても驚きなのが、そのほとんどが65歳以上

数字にすると約8,000人以上。

私たち沖縄の食は、65歳以上の方々に支えてもらっているのですね。

「統計データにみる沖縄の農林水産業(内閣府沖縄総合事務局農林水産部統計調査課・令和4年10月)」より

私はこの春、浮島ガーデン&樂園カフェの仲間と一緒に農家さんの畑にお邪魔して作業を見学・体験させてもらったのですが、本当に大変でした。

土作りからはじまり、種まきや苗の植え付け、雑草の草刈り、収穫、出荷のための袋詰め…それ以外にも、害虫駆除や雑草取りなどやることは山ほどありました。

多くの農家さんが朝から晩まで働いています。時には夜中に現れるヨトウムシを捕まえるため、寝ずに働くこともあるそうです。

暑い時にはほんの少し作業しただけで、汗が止まらず体力を奪われてしまいました。そんな中、もくもくと作業を続ける農家さんは、本当にすごいなと心から思いました。

20代の私でも息が荒くなって熱中症になりそうなのに、それを65歳以上の方たちがやっていると思うと本当にすごいですよね。

野菜のありがたさを、身に染みて感じました。

若い農家さんがなぜ増えないか

農業人口の約8,000人以上が65歳以上という現実!

なぜ若い就農者が増えないのでしょうか?

私なりに考えてみました。

その1、収入が少ない&不安定!
その2、休みがない!
その3、大変そう!

この3つが大きな要因ではないかと思います。

農林水産省によると、令和3年の農業所得(全国)は約125万円。

一方、30代の平均年収は400万円前後なのだそう。

若い就農者を増やすには、まずは農家さんの収入を増やし、収入の不安定さをなくす仕組みづくりが必要になってくると思います。

「休みがない」「大変そう」といった課題は、どう解決していけばいいのでしょう。

これらの解決は、なかなか難しいのかなと思います。

1人ではなく、気の知れた仲間たちと一緒に楽しみながらやるというのも良いのかなと思います。

農業に携わる若者がどんどん増えればいいな〜と思います。

私もいつか農業やりたーい!!!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

次の投稿では、有機野菜について紹介したいと思っています。

皆さんと一緒に、色々なことを知っていけたらいいなと思いますので、次回もよろしくお願いします!

(めぐ)

◇私たちについて
沖縄県那覇市で、五穀や島野菜を使ったヴィーガン料理を提供する「浮島ガーデン」 と、系列店の「樂園カフェ」で働く仲間です。「『いただきます』から世界を変えよう!」をテーマに、「食べること」について学んでいます。普段は料理や接客をしているので書くことには不慣れです。どうぞ温かく見守ってください。「スキ」をいただけると励みになります。

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