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嶋根
2024年7月22日 18:22
あたしは熱湯のなかを歩いているのかな、という気がしてくる。指の隙間を抜ける空気がもはや水のようである、たぷたぷとしている。湿気の重みは束になって足元を渦巻いている。ここまでくると、いっそ不快感を抜けておもしろくなってくる。紫外線さえなければ日傘を捨てて走り出したいと思う。横切る自動車が(暑すぎるあまり)いきなり爆発するんじゃないかと不安に思う。毎日外がお風呂みたいで、あたしはずっとここで寝そべ
2024年7月9日 05:32
6月の花といえば紫陽花だったのがここのところクチナシになってきた。ミルクのような強い香りがして記憶が塗り替えられる。梅雨の空気もあって、人肌ほどの温さを感じる。去年も今年も紫陽花をほとんど見ていないので、枯れて茶色くなった紫陽花などが目に入ると無性に切なくて苦しかった。今年も、紫陽花のある道には何も用がない。生活が変わってゆく。ところでもう7月になっている。6月はnoteを更新したかすら覚えて