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【FIRE】キャリア形成、FIREに至る過程でもらった記憶に残るアドバイス

さて、これまで過去2回、自身の30年のキャリアを振り返り、そしてその期間の資産形成について書きました。

あまり過去を振り返ってばかりでもしょうがないのですが、最後に、自身が30年のキャリアをなんとか生き残れた中で、諸先輩方、同僚からもらったアドバイス等について忘れないうちに記しておきたいと思います。今の時代にどれくらい有効かはわかりませんけど…


お金編

まず最初はお金に関するアドバイスから。

「今後ステップアップして年収が上がっていったとしても、今の年収のままだと思って生活していったほうがいいよ」

これは外資系の資産運用会社に勤務し始めた30歳の頃に先輩から受けたアドバイスです。年収が増えていくとどうしても気が大きくなり、自然と財布のヒモが緩くなります。車は国産からドイツ車になり、家も都心のおしゃれなマンション、あるいはタワマンにお引越し。洋服の単価も上がり、子供は幼稚園か小学校から大学付属の私立へ(あるいはインターとか)。毎年、年末年始は家族で海外旅行。お寿司も廻るお寿司から、カウンターで廻らないお寿司へ、などなど。

気持ち、とってもわかります(笑)もちろん生活水準をあげてもまるで余裕なら全然OKですが、そうでもない人も結構見てきました。例えば「年収1,000万円」。そうやって聞くと、結構もらっているように聞こえますが、手取りだいたい月々50万円から60万円、ボーナスが年2回で50万円から60万円ずつというイメージ、トータル700万円くらいの手取りです。家族がいたり、将来のことを考えると、実はそんなに余裕のない金額です。それでも日本では年収1,000万円って給与所得者の5%くらしかいないんですけどね。

そんな日本で資産形成してFIREしようと思ったら、まずは生活水準が年収に合わせて上がっていかないようにする、固定費・消費を増やさないというのが大事でしょうね("消費を増やさない"というのは日本経済にとって良くはないんですけどね)。

ちなみに私の場合。そうはいっても外車は買ってしまいましたが、おかげさまで子供の教育費は平均以上にはかからず、また家の費用に関しても、賃貸時代や自宅購入後も、なんとか月々18万円台以下の支出で抑えてきました。また海外旅行もほとんど行かず(皆、行きたいと言わなかった)、またラッキーなことに、奥様は「節約好き」でした(笑)

「いまの段階は節税を意識するのではなく、自分自身の価値を上げ、トップライン(年収)を上げていくかに注力すべき」

これも30歳代でのアドバイス。年収が増えてくると納める税金も増えていきます。そうすると、ついつい「不動産でも買って節税しようか」という気持ちも湧いてきます。最近でこそあまり節税メリットだけを前面に押し出したワンルームマンション投資の広告や電話セールスも減ってきたように感じますが、まあそういうのに興味を持ち始めた時期です。

そんな話をしてた頃、当時の先輩が「今のお前くらいのレベルなら、まだ節税に時間と知恵をかけるのではなく、そもそもの年収を増やせるよう努力すべき」と。まあ「お前の年収程度で節税なんてまだ早い!」ってことだったんでしょうね。その時はちょっと納得して、「やっぱり目の前の仕事を頑張ろう!」と素直にそのアドバイスを受け取りました。当然ですが、資産を増やそうと思ったら、支出を抑えるだけでなく、収入もできるだけ増やすのが大事ですからね。

ただ…資産運用、資産形成における重要なことは「いかに複利の効果を最大化するか」ということです。つまり節税にしても、不動産投資にしても、早ければ早いほど後半で得られる複利効果は大きくなります。いまは正直、「やっぱり早い段階から不動産投資はやっておいたほうが良かったな」とは思います。もちろん本業の仕事のほうは疎かにしないようにしながらですが。

仕事編

続いて仕事編です。どちらかというと、仕事に対する姿勢とか考え方とか、そういう感じのことです。

「仕事の報酬は仕事」

これは大学を卒業し、最初に入社した都市銀行での上司の言葉。仕事の報酬は当然お金なんですが、それだけでなく、「次の仕事の機会」だったり、「先輩、同僚からの信頼・信用・評価」だったり。直接的な金銭面だけではない、目に見えない報酬の方が大事って話です。いい仕事をすれば、次にさらにチャレンジングな仕事を振られ、そうやって経験をどんどん積み重ねていけるということです。以前のnoteで、「キャリアも複利効果」って話をしましたが、まさにそれに通じるものがあるかなって思います。

だからって、次の仕事を振ってさえいれば金銭的な報酬はいらないというわけではないので、仕事を振る側の人はご注意ください(笑)

「俺はお前にコピーをとってもらうために給料を払っているのではない!」

1社目の外資系企業にて、翌日のプレゼンのために深夜、製本作業をしていました。当時はまだ人数も少なく、日中もいろいろな案件に忙殺されていたため、プレゼン資料の製本といった雑用(雑用といったら失礼か、、、"作業"ですかね)も深夜になってしまうことも多かったです。そんな時、当時の社長がやってきて「おい、〇〇、俺はお前にコピーをさせるためにあんな給料を払っているんじゃないんだよ。そんなことは他の人に任せて、もっと給料に見合った仕事をしてくれよ」と怒られました(笑)

まあ、とはいえあの時間、他にやる人いなかったんですけどね。ただ社長的には、そういうのも日中の間に誰か手配しておいて、その人に残業代を払ってでもやってもらうようにする。その分、僕はもっと付加価値の高いことをやれ、という意図だったのでしょうね。

長時間の作業は、実際、「仕事をした気分」にはなるんですよね。ただそれ以来、「自分は給料に見合った仕事をしているか、給料に見合った付加価値を上げているか」はより意識するようにはなりました。それが出来ていたかどうかは疑問ですが…(汗)

「〇〇さんの弱みって、課題に対してまずは自分1人で取り組もうとしちゃうとこですよね。僕なんか、自分で解決しようとせず、まずは"誰だったらこの課題、得意そうかな?"って考えますけどね」

基本友人関係の狭い、そもそも友人が少ない私。それでも外資系1社目で知り合った彼は、今でも裏表なく話せる友人です。私より5歳ほど若いのに、仕事のやり方、コミュニケーションの取り方、チームのまとめ方、どれも群を抜いていました(ついでに外見も^^)。当時から同じポジション・肩書きで、ライバルとして切磋琢磨していたのですが、そんな彼に言われたのが上の言葉です。要は僕は「なんでも自分でやりすぎる」と。

確かにな…と、目から鱗でした。当時は一生懸命働いで自分が優秀であることをアピールすることが大事だと思って仕事に取り組んでいましたが、彼のアプローチは、「まずは出来る仲間を集める」こと。最初から自分1人で解決しようと思っていませんでした。「1人で出来ることには限界がある。個々人のいいところを寄せ集めてチームでやれば、その人数分以上の成果が出せる」というのが彼のスタイルでした。

ちなみにこの彼のアドバイス。2人のライバル関係の雌雄が決する頃(当然、彼が勝ち、私が負け)に言われました。「それ、もっと早く言ってよ〜」って感じでしたね(笑)まあ言われても、僕が彼のように出来たかどうかは疑問ではありますが。

他にもいろいろと貴重なアドバイスがあったとは思うんですが、いま(2024年4月19日時点)思い出せるのはこんなところでしょうか。また思い出すたびに追記していければと思っています。

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