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【投資】金融機関の富裕層ビジネスは上手くいくのか?

本日の日経のWEB版にはいくつかの富裕層向けビジネスに関する記事が出ていたので、自身のメモ・備忘録として感想をまとめてみようと思う。

記事から抜粋した以下の図では、日本の超富裕層(負債を差し引いた純金融資産が5億円以上)は2021年時点で9万世帯と、過去10年間で8割増え、資産総額も105兆円と2.4倍になっているとのこと。

なお過去10年の日経平均のリターンが年平均で9.4%と、以前の自身の記事で調べたので、それからすると、超富裕層の金融資産が10年で2.4倍になるのは、計算上合っているともいえますね。すべて株で運用されているわけではないのですし、そこのカテゴリーの人も増えてますので、同じ人の資産が2.4倍になっているわけではないのですが、自然体でも今後このカテゴリーの人達は増えていくだろうと想像できます。

一方で、同じくWeb版の別の記事。こちらは7月の記事ですが、大手銀行が富裕層を開拓していくというもの。

こちらの記事にも、上述と同じように、超富裕層が9万世帯、総資産額が105兆円と、先の記事と同じ出典に触れています。ただ、これをみると、確かに超富裕層全体の105兆円も、これだけ抜き出してみると多いんですが、総額でみた市場全体の規模からすると、3,000万円未満の678兆円をはじめ、それ以外のカテゴリーの金額のほうが多いんですよね。

個人的な印象ですが、金融機関による「富裕層向けビジネスの開拓」って過去10年超にわたってずっと言われてきたような気がします。それでも、以下のゴールドマン・サックスの撤退記事からも推測されるように、なかなか「上手くいっている」という話を聞きません。

当方は個人向けのビジネス、富裕層向けの資産運用ビジネスに直接携わったことはないのですが、簡単なビジネスではないんだろうなって感じてます(って、世の中簡単なビジネスなんて無いんでしょうけど)。大手銀行、大手証券会社の今後の収益の大きな成長源となる、主要な収益の柱となる…という感じは、直感的にはしませんね。


#日経COMEMO #NIKKEI

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