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家庭料理は編集である

料理が趣味で、料理人の方との付き合いも仕事柄多いのですが・・・プロの料理上手は火加減上手、家庭の料理上手は組み合わせ上手だと思っています。

同じ鶏のもも肉があったとして、シンプルなチキンステーキでも美味しいのがプロの方の料理。逆に家庭料理だと焼きはいまいちでも、甘栗やドライいちぢくを使うといった食材の組み合わせの工夫ができる人が、家メシでいう料理上手な人か、と。

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松岡正剛さんのお弟子さんがまとめた編集をベースとした思考デザインをまとめたこの本。具体的な世界をいちど分解、抽象化した上で他と掛け合わせ、再度具現化し別のアイデアとして着地させる、っていう考え方のための方法論集で、まるでレシピ本のようにかなり面白いです。

レシピ本といっても手取り足取り細やかに説明している、というよりも食材の特性と組み合わせパターンの見つけ方の指南書みたいな感じ。本でいうなら、この本みたいなイメージ。

食材の特性を知り、組み合わせのロジックを学ぶことで、自分の目の前におきた事象や課題解決の方法論が広がるような一冊。

あとは松岡正剛さん本人ではなく、お弟子さんが書かれたことで、より知るべきポイントが編集されていてわかりやすくなっています。タイトルそのまま、才能がひらく(気がする)一冊です。

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才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10の思考法(2020年、ディスカバー21、安藤昭子)



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