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#40 スタートアップで働いていて感じること_その1

新年明けて、2021年。
ぼちぼちとnoteの更新も再開していけたらと思います。
本日の写真は、元旦の初散歩から。

今回は更新を2回に分けて、「スタートアップで働いていて感じること」というテーマで書いてみます。

スタートアップと言うと、世間一般的な様々な勝手なイメージが先行すると思うので、僕が思う重要そうなポイントを最初に断っておくと、
・エンジニアではない
・専門職としてのキャリアなし
・アメリカ在住社会人2年目
・正社員ではなくパートタイマー

なので、スタートアップ企業に転職希望の方へのアドバイス的な文章でもないですし、特に誰かの参考になる目的で書いている訳ではない点、ご了承ください。
ただ、スタートアップといえども星の数ほどあるわけなので、僕が見えている範囲で、僕の感じるリアルを伝えられたらなと思います。
VR x AIを駆使して次世代のSaaS型学習技術を提供している情熱的なスタートアップにて、ひょんなきっかけで働くことになった僕の体験や感想です。

ではどうぞ!

働くまでの経緯

スタートアップって聞いたら何を思い浮かべますか?

僕のこれまでのイメージは…
なんとなくテック系なイメージ、みんなMac使っている、少数精鋭、パーカー着てるかT-シャツにジャケット、時代の最先端?etc
なんていう非常に偏った、漠然としたイメージがありまして。
皆さんはどうでしょう?

僕を一言で表現すると多分「THE 安定志向」な人です。
大きな企業や、安定したところのほうがいいじゃんと思っていたし、スーツ着た方が安心するから、面接とか今でも迷ったらとりあえずスーツを選びます。
キャリア的にも特別なスキルを確立していないのもあるし、どんな形であれ今の段階でスタートアップで働くという選択肢はそもそもなかったんです。
そんな僕がなぜスタートアップで働くことになったのか。

ズバリ、偶然の出会いです。
半分趣味でオンライン日本語レッスンの講師をしていた昨年のある日、新規で入ってきた生徒さんが今のCEOだったという。
レッスンを重ねるうちに現在のポジションをお勧めされて、チャレンジだー!と思って受けたらなんと受かって今に至ります。
出会いとは不思議なものですね。


面接っぽくない面接


まず選考のプロセスで一番重視されていたと感じるのは、企業のカルチャーに合うか、そして多分彼らが僕と一緒に働きたいか否かだったと思います。

フィーリングというと適当に聞こえるかもしれないですが、少ない企業で関係性を密に働くことを想定したら、やっぱりそこは重要ですもんね。


会社自体は従業員数が、日本とアメリカを含めても約10人ほどで、現在メインのサービス展開は日本で行なっています。(詳しい事業内容はまたの機会に)

そして今回僕が採用されたのは、日本事業での顧客管理のポジション。

一次面接は現在の上司である日本支社の責任者の方、そして二次面接は日本語もできるアメリカ人の方でした。

特に二次面接は業務内容についてに話はほぼなくて、なぜ僕がアメリカで生活しているのか、留学してきて感じたことなどをメインに終始、友人との雑談という感じでした。
色々話していてめちゃめちゃ楽しかったのを覚えています。
でも時々飛んでくる質問はめちゃめちゃ鋭くて、フランクな会話の裏に、「あぁー、見極められてる」という感じがひしひしと伝わってきたのも確かですね。

たまたま面接をした人の性格も大いに影響していたのは確かなので、スタートアップだからと一概に一般化はできません。

でもこれまで経験してきた型式ばった企業の面接なんかより、僕は自分自身の良し悪しを知ってもらえたし、逆に彼らも選考する際の要素が増えて、Win-Winなとても良い面接だったと思います。少なくとも良い記憶として残っています。

企業のホームページにいいことしか書いていないのと同じで、如何に相手の本性を引き出すか、これは面接を受ける自分にも必要なスキルですし、同時に企業の採用担当も腕の見せ所ですね。


リモートオンボーディング:未だ会ったことのない同僚


業務内容は日本法人の事業になるので、働く時間はこちらはアメリカ時間の夜。そしてもちろん、全ての業務がリモートになります。
したがってオンボーディングもリモートでした。
もちろんと言っても変な話なんですけど、未だアメリカのCEO以外の会社メンバーと直接会ったことはありません。
アメリカもコロナがひどい状況なので、先日クリスマスプレゼントだけ渡しにCEOを訪問、5分だけ会うことができました。(笑)

直接の面識もない中でしたが、オンラインで研修を行うことはとても新鮮且つ、驚くほど何の問題もありませんでした。
社内リソースにも簡単にアクセスできるし、今の時代Slackでメッセージをすれば地球の反対側にいてもメンバーとコミュニケーションが取れますもんね。
ただ時差という点で、東海岸で働いている同僚は毎日、辛そうです。日本と業務時間を合わせると完全に昼夜逆転生活です。


従業員はお客さんか:企業カルチャーの重要性

オンラインでのオンボーディングを通して感じたこととしては、
企業カルチャーを肌感覚で知ることがとても大切なんだなということです。
逆に企業側からしたら、オフィスに来たこともない、直接会ったこともない従業員にどう企業風土や人を知ってもらい、理解してもらうのか。
これは完全に、サービスの顧客サクセス戦略と同じ構造だと感じました。


どこかで読んだ、SaaSの顧客獲得に関しての記事で

「適切でない顧客をサクセスさせることはできない」

というポイントがあったのですが、
企業の採用戦略として置き換えると、「この候補者はうちでサクセスする」とある程度の自信を持って言える候補者を採用しなければいけないということです。

至極当たり前なことを言っているように聞こえますが、この当たり前を実行している企業はなかなかに少ないのではないでしょうか。

今日の多くの企業が、企業カルチャーが何であるか、前出の「うちでサクセスする候補者(=企業カルチャーに合っている)」とは具体的に何なのか、言語化することができていないと思います。これまでの日本社会の就活制度では必要なかったという言い方もできるかもしれません。

サービスを気に入って使ってくれる顧客を集めるためには、サービスとは何か、良さや魅力を言葉にして、伝えなければなりません。当たり前です。
でもそれと全く同じで、企業カルチャーに合った従業員を集めるためには、その企業の何が良いのか、魅力なのかを伝えることが本当の採用活動なんじゃないかなと思うわけです。

では僕はどうしてそのカルチャーを感じることができたのか。それは、
僕がプライベートで行なっているCEOとの日本語レッスンを、半ば会社のOne-on-Oneみたいな感じで継続していたからです。

起業時の話、会社の変遷、想い・情熱を直接聞けたのはやはり大きかったですし、話を聞けば聞くほど働いてみたいなと思わされたのも事実です。
実際働き始めると、メンバーの皆もCEOである彼の想いや情熱に同調して働いているのがすぐに分かったので、距離があってもなんの不安もなく仕事ができています。

僕自身はこれまで人事に特別関わっていたわけではないのですが、企業が大きくなっていく過程でこのような採用やオンボーディング戦略を作っていくのも、
本当に面白いなと思います。


ポジションレスとプラスa

もちろん、メンバーの一人一人にタイトルがあり、職務記述書(Job description)のように記載された業務内容もあります。
でも実際の業務を、意図的に自分のタイトルの範疇で収める人がいると、全体としてのブレーキになってしまうことがあるなと肌で感じます。
もちろん今話しているのは、新しく生まれた仕事や業務に関してであって、すでに組織として役割がはっきりしていることはそれぞれが責任を持ってすべきというベースはどこでも同じです。


スタートアップ、特にシードからシリーズAの規模では、「タイトルと仕事は与えられるものではなく、自分で作るもの」と言う感じでしょうか。
逆にそれができる人でないとスタートアップでは働けないですよね。
なので、名刺にタイトル/役職が記載されていたとしても、社内ではどのレベルの仕事をしていても、自分で仕事を作っていくマインドが必要になってくる。
それをリアルに体験できていることは僕はとても幸せだと感じます。


そしてここでプラスαという言葉の登場です。
これもスタートアップとか関係なくどこで働いていても必要なマインドなんでしょうけど、上で書いていた「仕事を自分で作る」ということを、
細かくいうと「プラスα」の仕事をするということになるんだろうなと。
これは今後の課題です。僕自身がどこまでできるか。
別に大きなプロジェクトを立ち上げるとかそんなことは必要なくて、メールを1通送るときに相手が仕事をしやすいように、何かしらプラスαのアクションをするとか、そんな小さな繰り返しが、会社にとって必要なのかなと思います。
このマインドを持って仕事に臨むようでありたいと自戒して望んでいます。



ということで本日はここまで!

次回はその2ということで、
・スキル
・共感力と優しさ

というトピックで書こうとかなと考えています。

ほなまた。


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