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暇だし、好きなバンドの話でもしよう

タイトルの通り。

やらなきゃいけないことはあるけれどやっぱり暇だし、流動的な情報に毎日のまれ溺れそうになるのはもううんざりなので、特に好きなバンドの、特に好きなところについて語ります。めちゃめちゃ愛を込めて書きます。

紹介のためにとまあまあの文字数を使い、まあまあの数のリンクを貼ってありますが、どれか1つでも見てもらえれば幸いです。

KANA-BOON

私の原点とも言える(一応)3人組バンド。
出会いは「BORUTO -NARUTO THE MOVE-」の主題歌だった「ダイバー」から。

「ダイバー」は間奏以降の歌詞が特にいい。

雨だって 風だって 受けながら進んでいく
僕だってやれるって 飛び込んでゆけ

当時高校生だった私は、この歌詞で邦楽ロックバンドの沼に落ちた。人生のハグルマが狂いだした瞬間。

KANA-BOONはよくキャッチーさやメロディアスな曲調がフォーカスされがちだけれど、Vo.&Gt.谷口 鮪(本名じゃないよ)の透き通った唯一無二の歌声と彼が紡ぐどことなく儚い歌詞もまた魅力なのではなかろうか。

また、アルバムやシングルのリード曲に負けず劣らず、カップリング曲も印象的だ。
パワフルなテイストから切なく優しい雰囲気のものまで多種多様な曲が存在する。
カップリング込みで考えたら、4th single「生きてゆく」が至高。

収録曲は表題曲「生きてゆく」「日は落ち、また繰り返す」「ロックンロールスター」の全3曲で、M2の「日は落ち、また繰り返す」はCDやサブスクで是非聴いてほしい。曲の入りと展開が最高にカッコいい。

他には「レピドシレン」「バカ」「weekend」なども名曲。
本当に曲の幅が広くて、聴いていてとても楽しい。
まぐさん、いつもありがとうございます(?)

最近では、私の大好きな漫画「僕のヒーローアカデミア」のアニメ4期第2クールのOPを務めている。曲名は「スターマーカー」。
ヒロアカの世界観にも、バンドのモードや雰囲気にもぴったりで、公開されて暫くは1日5回以上は再生していた思い出。
歌詞、そして曲進行がアニソンの王道かつ天才なので見ていただきたい。

(補足:MVの最後についているオマケがファン的に好き。よくGt.古賀さんがいじられている。)

キュウソネコカミ

このバンドもKANA-BOONとほぼ同時期に好きになった私の原点。
編成は Vo.&Gt./key.&Vo./Gt./Ba./Dr. の5人組。邦楽バンドはGt./Ba./Dr.のスリーピースか、ここにもう1本Gt.が入った4人組であることが多い(気がする)から、キーボードがいるのが少しだけ珍しいかも。
このキーボードがキュウソらしいサウンドのバラエティを増やしている要因でもあって、非常に聴き甲斐がある。

ライブに行った回数が最も多く、ここ4,5年間で参戦数は10回を越えた。
このバンドのライブの楽しさは頭ひとつ、いやそれ以上抜けている。
ここでは「DQNなりたい、 40代で死にたい」のライブ映像を。曲名尖りすぎだけれどとてもカッコいい。

ライブではよくお客さんの上にダイブしたり、破天荒なコスプレをしてみたりとコミックバンドっぽい印象。
でも実際はそんなことはなくて、MCはノープランでも面白いし、ライブ毎にガッチガチのミーティングとゴリッゴリの反省会するし、バンドとしての立ち位置をよく考えて演奏・演出をする、真面目でクレバーな集団(本人ら曰く"全方位系ロックバンド")だと思う。
それはメンバーのみならず、ファンの間でも有名な名物マネージャーをはじめとするスタッフさんを含めて。

歌詞は全てVo.&Gt. ヤマサキセイヤが書いている。
各メディアや生配信のためにつくったセイヤさん本人のYouTubeチャンネルを見てもらうとよく分かるが、彼は真面目で本当にブッ飛んでいる(好き)。
だからこそ「何じゃそりゃ?!」という曲が出来上がる。
例えばインスタント食品・カレーメシとのコラボ曲である「華麗なる飯」。いちファンの気持ちを代弁すると「またカレーの曲?!」である。キュウソあるある。

他には「空芯菜」「推しのいる生活」「NO MORE 劣化実写化」などなど、端的に言って変な曲が多いが、どんな人にも刺さる曲も数多くある。

代表的なのは、バンドとしてのしがらみや思いを詰めこんだ「The band」、そして愛すべきポンコツたちに捧げる「ハッピーポンコツ」。これを聴くと大概ライブで笑いながら号泣する。
「ハッピーポンコツ」に関しては

8割ぐらい仕事こなしていれば大丈夫 社会でやっていけるよ
完璧な人間なんて一握り

と歌われている。ただひたすらにストレートな応援ソング。完璧な人間は"いない"のではなく"一握り"、という言葉選びがこのバンドらしいところ。

加えて、楽器の演奏レベルも高い(そりゃ上には上がいるが)。曲中の展開が複雑で、聴いていて全然飽きない。
特筆すべきはいわゆるリズム隊と呼ばれるドラムとベース。
とにかく上手いし、曲中で使われるパターンやフレーズの引き出しが多いと思う。いや私そこまで音楽詳しくはないけれども。

ちなみに、楽器のプレイング・歌詞・曲調をトータルでみるなら「ゲーマーズハイ」が個人的に好き。
でもどの曲もめちゃくちゃいい。そう思ってしまうのは、きっとファンの盲目さゆえ。

ハンブレッダーズ

2月にメジャーデビューしたばかりの(一応)3人組バンド。元はギターも含めて4人組だったが、その彼はサポートギターに降格し、ライブは3人+サポートギター(複数人いる)で行っている。

"ネバーエンディング思春期"を謳う彼らは、どこまでも青臭くて、真摯で、カッコいい。
若さや衝動をぎゅっと詰めこんだようなバンドは相当数あるけれど、それらとは一線を画する歌詞と演奏能力があると思う。
ここではメジャー1stフルアルバムの表題曲「ユースレスマシン」とインディーズ時代の名曲「逃飛行」を紹介しておく。

ちなみにそのメジャーアルバム、CDそのものへのこだわりも凄い。デザインやコンセプトの細やかさが光っていて、やっぱりCDっていいなと思わされる名盤。

ソングライティングはVo.&Gt. ムツムロアキラ。音楽や人の心を大事にし、語感や韻に重きを置いているのがよく分かる。
例えば初の全国流通盤となった「純異性交遊」収録の「常識の範疇」という曲はそれが顕著に表れている。MVはないが、アルバムトレーラーに少しだけ登場するのでリンクを貼っておく。気になったら是非CDかサブスクで。
以下の歌詞はその「常識の範疇」より引用。

くだらない日々に乾杯 まともに生きるなんて論外
「0か1」なんて度外視 裸足で跨ぐデッドライン
でもいたって脳内は正常 イタくてもうやるせないよ
エンジョイ 口角上がり続ける常識の範疇で自分勝手

ライブでこれをシンガロングするのも最高。

初期衝動的バンドの中では、ムツムロさんが書く詞が一番好きだ。"音楽と人"という雑誌で連載したりブログInstagramにアップしたりしている文章も素敵なので、興味があればチェックしてほしい。

そしてその歌詞を立て、時には強く主張する楽器たち。
メンバーは、ムツムロさんのこの歌詞を聴かせたいからここは引き算、ここはガッツリのせて、と全体をとてもよく見回しているようだ。
1か100は簡単でも、50のパワーバランスをとるのは難しい。

昨日急遽作成・アップされた新曲「ライブハウスで会おうぜ」には相当に泣かされた。

ヘイ ロンリーベイビーズ
ライブハウスで会おうぜ
涙を流したって ここじゃきっとバレないさ
僕たちの音楽よ このまま鳴り止まないで

こんなこと言われたら、涙もろい私が泣かないはずがない。ファンレター書きます。

特に好きなバンド3組の特に好きなところについて、盲目的に語ってみました。
キュウソの話長すぎ。まあこの3バンドの中で選ぶとすればキュウソが一番好きなので、これは仕方ない。
気が向いたら他のバンドについても書こうかな。

正直な話、早くライブハウスに行きたいというのが本音です。今はとにかくYoutubeで音源を漁り、CDを買い、サブスクで再生し、通販でグッズを購入して、アーティストを応援していく。
ほんと、バンドは今あるかたちがいつまで存在するか、自分がいつまで好きでいられるかは誰にも分からないですしね。

私はロックバンドの音楽を聴くようになって、良い意味で人生が狂いました。確実に人生は色づき、音楽に支えられて(いる気になれて)います。
好きで好きで仕方なくてドン引かれることもままあるけれど、音楽を聴くこと、ライブに行くこと、何かを感じ取ることが、私自身楽しいことこの上ない。あの興奮や喜びを知る私は間違いなく幸せです。

当たり前のように自己満足な文章ですが、少しでも邦楽ロックに興味を持ってくれる人がいればいいなと思います。

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