見出し画像

エッセイ | 断捨離したい衝動に駆られるミディアリスト

部屋の中の物が馴染みつつある。新しく増えることもなければ、減ることもない。ここ最近で増えた物と言えば机くらいか。これも1年間くらい考えに考えた結果購入した物だから仕方ない。

・捨てたいけど捨てる物がない

私は断捨離がしたくてたまらなくなることがある。
部屋には物を出していることがないため、捨てるものが殆どない。
そうなると収納の扉を開けては不要な物を探すのだ。

特に断捨離の対象になりやすいのは衣類関係だ。
シーズン毎に収納を開けては捨てられるかどうかを確認している。確認しすぎてもう捨てられる衣類を所持していないのだが、なぜか断捨離できるかどうかを考えてしまう。

私が住んでいるマンションは収納が多い方ではない。以前住んでいたマンションは和室を改修した形跡があり、おそらく押入だったところが収納となっていた。幅も奥行きもあるためかなりの収納スペースを有していた。

現在住んでいるマンションは昔のところと比較すると収納が少ない。特に奥行きが無い。そのためあまり収納している感覚が無いのだ。
だが、扉を開ければ衣類や本、書類など色々としまわれている。何か捨てられる物はないかと物色するが、今までの断捨離を乗り越えてきただけありムダがない。さすが歴戦の猛者たちである。

他に断捨離できる物はないかと部屋をうろつく。キッチン下の収納や吊り戸の中、洗面化粧台の下などを見るが、あまり対象となる物は存在しなかった。

・捨てたいけど捨てられない物

私が家に保管している捨てたくても捨てられない物は「箱」である。何か商品を買った時にパッケージとしてある箱だ。購入した物が必要無くなった際に売る場合、箱がないと売れないことがある。
絶対に売ることはないだろうなと考えている物は箱を捨ててしまうが、もしかしたら売るかもしれないと考えている物は残している。

だが最近はこの保管している箱を捨てたくてたまらない。
今更売ることはないだろうなと思ってもいるが、何か捨てにくい。
特にゲーム機器の箱だ。取っておくには少しばかりサイズが大きいものばかりで正直めちゃくちゃ邪魔である。どうにかしたい。ただ捨てる決心までが付かない。

引っ越す時に箱にしまって運ぶかもしれないし、もしかしたら売るかもしれない。でも邪魔だから捨てたい。この感情のブランコみたいなことをずっと繰り返している。

もはやゲームごと売ってしまえば綺麗に片付くではないかと元も子もない考えにたどり着くこともある。

ミニマリストになりきれないミディアリストはこういうところで人間らしいのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?