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箱根駅伝を箱根で観る正月。

あけましておめでとうございます。2020年ですね。私は本厄ですが、おみくじは2回引いて2回とも大吉だったので、前向きに過ごしていきたいと思います。

さて、今年は人生で初めて箱根駅伝を観に箱根まで行きました。ことの発端は、妻が義母に見せてあげたいという願いがあったことが大きいのですが、我が母校の筑波大学が26年ぶりに出場ということも、重い腰を上げるキッカケになりました。

しかし、正月の箱根は一体どんな状況なのか、なかなか想像もつかず、ネットでの情報も少なく手探り状態でしたが、何とか無事に楽しんでくることができました。もしこれから箱根に観戦に行く方がいたら、何かの参考になれば幸いです。

まず、箱根で観るためには元旦から前泊すればいいのでしょうが、正月早々出かけるのも億劫だなと思い、2日に入って一泊して3日の朝に復路を観戦できればいいかな、と考えました。当初は2日の往路はまぁ間に合えばなんとか…というくらいの気持ちだったと記憶しています。

ただ、本当に行こうと思い立ったのが1ヶ月ほど前、12月頭だったので、宿を取れるのかが疑問でした。箱根駅伝ともなれば、毎年楽しみにしているファンがいて、1月1日〜3日はもう前の年から予約している人がいるくらいなのではないかと予想していました。

案の定、いわゆる温泉宿はどこも予約でいっぱいで、やはり検討が遅かったかと諦めかけたのですが、箱根湯本駅近くに去年できたばかりの一棟貸しの宿泊施設を妻がたまたま見つけ、Booking.comでサクッと予約することができました。これは、おそらくその場所があまりまだ知られていなかったため、運が良かったのだと思います。

次に交通手段ですが、この時期の箱根にはどう考えても車で行くのは無理だと思ったので、ロマンスカーで行くことにしました。無理なら鈍行で行くしかないところでしたが、これも意外とすんなりと家族4人分の席(もちろんボックスで)を確保することができました。しかも、往路の通過時間ギリギリのタイミングで箱根入りすることができる便でした。

また、宿は当然夕食付きではないので、事前に店を探しておきました。案の定、どこも休みの飲食店が多い中、良さげな居酒屋があったので予約をしておきました。

そして3日は、朝には選手がみんな通過してしまうので、その様子を観戦した後はゆっくり箱根観光でも楽しんで帰ろうということで、レンタカーを1台、これも意外と直前でも予約することができました。

というわけで、いろいろラッキーだったのもあり、下記のような行程で観戦の計画を立てました。

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1月2日

10:57 町田 発 はこね57号 乗車

11:54 箱根湯本 着

12:30頃 往路(5区)選手たちが箱根湯本駅を通過するのを観戦

午後は箱根湯本駅付近で昼食後、付近を散策。

15:00 チェックイン

夕方、日帰り温泉に入ったあと、予約していた居酒屋で食事。

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3日

8:15 テレビで復路のスタートを観たあと、徒歩で箱根湯本駅近くの沿道へ

8:50頃 復路(6区)の選手たちを応援。

10:00 チェックアウトと同時に、レンタカー受け取りへ。

昼頃 芦ノ湖付近を観光

16:00 レンタカー返却

16:35 箱根湯本駅 発 はこね24号 乗車

17:32 町田駅 着

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ちなみに3日の午後は箱根園まで足を伸ばそうと思っていたのですが、箱根神社付近の渋滞がものすごく、諦めて神社付近を散策して湯元に戻りました。

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今回はもちろん、旅のお供にSIGMA fpを携えて行きました。そこまで駅伝をガチで撮影するつもりはなく(撮影に集中してしまうと観れないので)、レンズはいつもの45mm f2.8 DG DN 一本でとにかくコンパクトに。

面白かったのが、まずロマンスカーで箱根湯本駅近くに来たときです。駅伝コースの沿道にはすでに人が集まっており、ゆっくりと駅に到着する我々が乗っている電車に向かって、手を振ってくれたりするのです。

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ここから既に、応援という共通の目的を持った者同士の不思議な連帯感が始まっているわけです。2011年にオンエアしていたあの名作・九州新幹線のCMを彷彿とさせ、自ずと気分も盛り上がります。

もう到着した時点で選手たちが30分後に通過する状態なので、沿道は既に準備万端です。特に箱根湯本駅前は観客も多いのではないでしょうか。

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事前に調べておいた筑波大学の応援ポイントに何とか到着し、先に入っていた義母と義兄と合流。大きい荷物を抱えていましたが、何とか場所も確保できました。そしていよいよ、選手たちが走ってきます。

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不思議なことに、人が目の前でがんばって走っている様子というのは、なぜこんなにも応援したくなってしまうものなのでしょうか。大学名など関係なく、「ガンバレ!」と叫んでしまいます。沿道の応援もヒートアップし、何だか高揚感があります。ちなみに、無料で配布される旗は、一斉に振ってしまうと音が大きすぎて選手に声が届かなくなってしまうので、振りたい気持ちをグッと抑えて、あまり振らないようにとの事前アナウンスがありました。

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そして我が母校、筑波大学の選手も通過します。26年ぶりの出場ということもあって、全体から見れば成績こそ振るわなかったものの、諦めずに走る選手の走りに、みんなが熱い声援を送ります。この一体感も、何だかいい気持ちになりました。

SIGMA fpのAFで動きの激しい被写体を追えるかどうか、若干の心配はあったのですが、感度をガッツリ上げて(ISO3200)モードはシャッタースピード優先(1/2000)で、フォーカスはコンティニュアスAFでフレームを「追尾」に設定したら、まあまあちゃんと撮れました。これは実は、前日に子どもたちが凧揚げするのを公園で撮影していたので、これでいけるだろうという確信があったのが奏功しました。

翌日朝も、宿泊している場所の近くで観戦。同じ箱根とはいえ、復路スタートからそこまでは1時間弱かかるはずなので、テレビでスタートを観てから「さぁ行くか」と出発するぐらいでちょうどよく、箱根に泊まって観戦する醍醐味を味わうことができました。

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やはりこの選手と観客の距離の近さというのは、ロードレースの最大の魅力ですね。選手の目にはどう映っているのかわかりませんが、まったく応援がなかったら、選手のモチベーションもなかなか上がらないのではないでしょうか。

ちなみに、これも現場で観て初めてわかったのですが、各選手の後ろには監督が乗った伴走車が追従していて、常に拡声器で選手に檄を飛ばし続けているのです。「あの夏の練習を思い出せ!」とか、実際にはすぐ後ろに相手が迫っているのに「30mは離してるぞ!大丈夫大丈夫!!」とか、これもかなり熱いものが多く、現場の臨場感を引き立てていました。

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ということで、今回の観戦は初めてにしては上出来だったのではないかと思います。天気にも恵まれ、万全の防寒対策で臨んだものの、そこまで寒くもなく、子どもたちも観戦を楽しむことができました。改めて、選手のみなさん、関係者のみなさん、おつかれさまでした。いいものを観せていただき、たいへん感謝しております。

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さて、新年早々から激走する若者たちを目の当たりにしたところで、私も厄年に負けずに頑張っていきたいなと思っています。早速、今日は久しぶりに軽くランニングしてきました。

仕事では、今月から別の部署に異動になったこともありますし、個人としては2冊目の本も書き上げたいところです。気持ちも新たに、今年もたくさん考え、たくさん作る年にしたいと思っています。

本年もよろしくお願い致します。


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