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本を書いています。

Vol.21 子どもたちのこと。

先日、我が家にうれしいことがありました。娘が描いたポスターが、練馬区のコンクールで特賞を受賞したのです。歯の健康を訴求するポスターで、こちらがその作品になります。

よーく見ると、歯の中に歯があって、その中にも歯があって、それぞれが歯ブラシをしているという何ともユニークなアイデアです。もちろん、娘本人が考えて、描いたものです。純粋に「すごいなぁ」と思ったので、たくさん褒めました。

私にはこの娘(小6)と、息子(小3)がいます。どちらも絵が大好きで、いい絵が描けたときには私がSNSでシェアするので、作品を見たことがある方も多いかもしれません。そんなこともあって、よく「どうしたらあんな絵の上手な子に育つの?」「やっぱり遺伝だねぇ」というようなことを言って頂きます。大変ありがたい言葉ですし、そんなことを言ってもらえるとうれしいのですが、子育てに関して特に私が何か具体的な指導をしているのかというと、特に何もしていないんです。本当に。

ちなみにこちらは、先日誕生日だった私のために2人が描いてくれた絵です。私、ジャイアンと同じ誕生日なのです。しかし、どちらもアイデアがあって、面白い…。

絵が描けるということに関しては、たまたま近所に素敵な絵画教室があって、そこで長らく絵を習っているのです。本当にいつものびのびと絵を描かせてくれるので、子どもたちは純粋に絵が好きなんだと思います。いつもありがとうございます。

子育てということに関していうならば、個人的には「がんばればできる」ということを知っているかどうか、が一番大事なような気がしています。「〇〇をやりなさい」とか「××をやっちゃダメ」とかはあまり言わず、「とにかくやってごらん」と言うのがいいのではないかと。そして、できたら褒める。

子どもはやっぱり「できた!」という成功体験が好きなんです。きっと。そして、そこに上手い下手はあまり関係ないのです。できたら褒める。できるまで待つ。それでもできなかったら、一緒にできる方法を考える。もしくは、手本をやってみせる。そんなことが大事なんじゃないかと思います。

「学ぶ」という言葉は、「まねぶ=真似る」から来ているとも言われています。絵でも何でも、大人が面倒くさがらずに「こうやったらできるよ」という手本を示してあげることも、大切なんじゃないかと思います。私も十分にできているとは、とても言えないのですが。

ただ、そういう意味では、私がいつも何か変なものを作っている姿を見ているというのは、それだけで子どもたちにとって少しは刺激になっているのかもしれません。「棚って、自分で木を切って作れるのか」とか「財布も、革を使って自分で作れるのか」とか「3Dプリンターを使えばどんな形でも作れちゃうのか」とかとか。今回も「本だってがんばれば書けちゃうんだ」というのは、もしかしたらいい刺激になっているのかもしれません。

そんなこんなで今回本を書いたところ、会社の近くにある本屋さんで手書きのPOPを置いてもらえるという話を頂きました。さてどうしたものかと悩みました。会社の近くこそ、自分で何か自画自賛するのもちょっと恥ずかしいなと…しかも相手は広告のプロたちです。ならばということで、これも子どもに書いてもらっちゃった方が面白いんじゃないかと、考えました。子どもたちに事情を説明し、書いてもらったものがこれです。

完全に子どもをダシにしたような感じにも見えるかもしれませんが、本人たちも楽しんで作ってくれたようです。思いの外、面白いPOPができたと思います。自分では、こんなデザインはひっくり返ってもできません。「本屋のPOPって、自分でも作れちゃうんだ」というのも、一つのいい体験になればいいなと思っています。そんなことをしたことのある子どもは、たぶん多くないでしょう。

そして、今回書いた本の中にも、子どもたちの自由な発想で作ったモノたちがいくつか登場します。完全に子ども頼りな父親になっていますが、何よりも、子どもは面白い発想の先生なのです。

※トップの絵は、息子が小2のときに描いたものです。

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