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#47 沖縄に行くなら知っておきたい「ハブ」の話【一笑門 マガジン】

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝配信しているPodcastプログラム「伊志嶺海【一笑門 RADIO】」の内容を発信しております。

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おはようございます。伊志嶺海です。

「日本の夜明けを創る。」を合言葉に、相棒とともに夜明創造プロジェクト旦 -TAN-を運営しております。

今日はハブについてのお話です。
僕は沖縄出身で大学生までは沖縄本島で育ったのですが、最近ふと「自分が生まれ育った沖縄の歴史ってどんなのだっけ?」と思い、この本を読んでいます。

旧石器時代の話から、琉球王朝の誕生、明治維新と琉球処分、そして戦争と沖縄返還などが、Q&A形式で書かれており、1つの項目も簡潔で非常に読みやすいです。

この本の中で「ハブ」に関するお話が載っていたのですが、単純に「へぇ〜」と思ったので、ちょっとシェアしてみたいなと思いました。

この夏沖縄に旅行に行く方も多いと思います。知ってると少しドヤ顔できるかもしれませんので、ぜひ旅行中の移動時間に読んでみてください。

猛毒を持つハブは、沖縄で最も危険な動物としても有名です。沖縄に住んでいるハブは、ハブ・ヒメハブ・サキシマハブ・タイワンハブの4種類ですが、沖縄県の全ての島にハブがいるわけではないんです!どこにでもいるかと思いましたよね。

例えば石垣島や西表島には、毒性の弱いサキシマハブがいますが、猛毒のハブはいないんですよ。また、沖縄本島を中心とした沖縄諸島のほとんどの島にはハブがいますが、宮古島を中心とした宮古諸島(下地島や伊良部島など)には、ハブもサキシマハブもいないんです。

この島によって生息が異なる理由が面白いんですよね。沖縄の名産であるパイナップルにも関係してきます。

一般的に、古い時代に火山岩でできたような標高の高い島にはハブがいて、新しい時代の珊瑚礁でできた低い島にはハブがいないと言われているんです。

そして、旧石器時代の地殻変動で、沖縄の島々が隆起や沈降を繰り返した結果、標高の低い島は水没してハブがいなくなり、水没を免れた標高の高い島のハブは生き残ったという説があります。

そんなハブは猛毒の危険性がよく言われますが、実は夜行性で人間に被害を与えることはほとんどないんです。むしろ、沖縄の名産であるサトウキビやパイナップルを食い荒らすネズミ退治に大きく貢献しているんですね。

なので、標高が高くハブが生き残った沖縄本島や石垣島では、パイナップルがよく採れるなんて話もあったりします。ちなみにざっくり沖縄の島を並べると与論島→沖縄本島→宮古島→石垣島→与那国島となりますが、標高の高低が交互なので、ハブについても、いる→いない→いる→いない・・・と繰り返しになってるいそうです。

沖縄の名産品の裏にはこんな背景もあったんだと知り、僕としてもさらに沖縄が好きになりました。そして沖縄に旅行に来られる観光客のみなさん、旅行中これをご友人話すと、「へー!よく知っているね!」と言われるか、蘊蓄で場をしらけさせるかのどちらかになると思います。このあたりは自己責任でお願い致します。

以上沖縄大好き、沖縄出身Podcasterの雑学でした!

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