#113 泥棒と悪口、どっちが悪いか【一笑門 マガジン】
どうも!海先輩です!
このマガジンでは、毎朝配信しているPodcastプログラム「海先輩の一笑門RADIO」の内容を発信しております。
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泥棒とは違うんですけど、最近財布を紛失しまして。
カーシェアのドアポケットに置き忘れてしまったのでカーシェアの会社に連絡したら、報告が上がっているとのことで、安心して取りに行ったら無かったんですよ。
いやークレジットも身分証もキャッシュカードも全部無くなって大変でしたね。
ただ意外と再発行はすぐできたので、また新しい一歩と思って新鮮な気持ちで生きていこうと思います。
おはようございます。海先輩です。
今日は「泥棒と悪口、どっちが悪いか」というお話です。
冒頭のお話は僕の不注意が悪いで以上終了ですが、その話ではなく、僕がときどき読んでいる以下の本に載っていたエピソードから紹介したいと思います。
この本は日本を代表する経営者やアスリート、作家、芸術家などの哲理が詰まった本です。
365話のエピソードが載っており、1日1話で、ちょうど1年間で読み切ることができます。
その中に、三浦綾子さんという作家さんのエピソードがありました。
タイトルが、「泥棒と悪口を言うのと、どちらが悪いか」です。
一瞬「え、泥棒な気がするけど」と思ったのですが、キリスト教の教えとして、三浦さんが通っていた教会の牧師さんは「悪口のほうが罪が深い」と言っていたそうです。
みなさんは大事なものや、高価なものを盗まれたことってありますか?
もしあったとしても、生活を根底から覆されたような被害ではない限り、忘れちゃいますよね。
それに、泥棒に入られたことが原因で自殺をした、という話も聞いたことがありません。
しかし、悪口が原因で、人を死に追いやってしまったという話は、時折耳にします。
三浦さんの紹介していたお話で、衝撃的なものがありました。
とある奥さんが、「うちのおばあさんたら、食いしんぼうで、あんな年をしてても三杯も食べるのよ」と影で言ったのに憤慨し、その後一切食べることを拒否してそのまま死んだ、というものです。
これが実話なら恐ろしいですね。
ただ、悪口って盛り上がったり、楽しかったりしちゃうのはなぜなんでしょうね。
正直に言うと、僕もガキの頃は人の悪口を面白がって言っていたかもなと思います。
今でも飲み会で誰かが人の愚痴を始めたときは、ちょっと興味を持っちゃいますね。
人の悪口が楽しいのは、悲しいかな人間の性なのかもしれないですね。
自分が言われたら絶対に嫌だし悲しいはずなのに、人の悪口では盛り上がってしまう。
こういう矛盾というか、ジレンマって悪口の1番脅威なるものだと思います。
そして、エピソードの最後の方では、自分と他人の過失の尺度についても書かれていました。
自分の過失には甘く、他人の過失には厳しくしてしまうというものです。
例で挙げられていたのが、浮気。
ある人の隣家の奥さんが、保険の営業マンと浮気をしました。
彼女は、「いやらしい。さかりのついた猫みたい」と眉をひそめ、その隣家の夫に同情しました。
何年か経って、今度は彼女もまた、他の男と通じてしまいます。
そのとき彼女はこう言いました。
「私、生まれて初めて、素晴らしい恋愛をしたの。恋愛って美しいものねぇ」
自分を見る尺度と他人を見る尺度って違いますよね。
だから客観的に自分を見れる人は、それだけで1つ大きな強みなんですよね。
僕が心当たりがあるのが、遅刻です。
他人が予定の時間から遅れてくると、内心は少し気になります。
しかし自分が遅刻しそうなときは、「まぁ5分くらいは誤差の範囲でしょう!」と思ってしまっていました。
このエピソードを読んで、この考えは改めようと思いました。
自分と他人の尺度は違うんだと理解しておくことは、とても重要ですね。
他人は厳しいジャッジをすると思っておくことで、行動も変わってきそうです。
三浦さんのお話、非常に勉強になりました。
本書はこのようなお話が、あと364話もあります。
どれも学び深いエピソードなので、ぜひ手に取って読んでみてください。
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