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【10分師匠】「"法隆寺の鬼"の教え」〜小川三夫〜

どうも、伊志嶺海です。

このマガジンでは、毎朝10分間で偉人の哲理を学ぶPodcastプログラム「10分師匠〜偉人の哲理〜」の内容を発信しております。

音声はstand.fmとSpotifyで聴くことができるので、そちらもぜひCheckしてくださいね。

さて、今回の師匠は小川三夫さん。
小川さんは建設会社鵤工舎の代表を務められている方で、日本の大工さんです。小川さんは"法隆寺の鬼"と呼ばれた法隆寺専属の宮大工、西岡常一棟梁に弟子入りをしており、今回も修行時代のエピソードをご教示頂いております。

今回の小川さんのお話の結論は、とってもシンプルです。

素直な気持ちを持っていないと、技術は入っていかない。
批判の目があっては学ぶことはできない。

とにかく素直に師や先生のいうことを聞くことが大事だと仰っています。特に見て真似をしながら技術を身につけていくような仕事の場合は、素直じゃないと本当の技術が身につかないとのことです。

しかし、今は学校で教えることが増えていることもあり、深く教えずに、ちょっとした知識だけを持たせてすぐに世の中に出してしまう。そのため中途半端な知識があるせいで素直に物に触れられない子が多いそうです。

小川さん自身も、西岡棟梁に弟子入りしたときは、とにかく素直に聞くことを意識していたそうです。

西岡棟梁に弟子入りしたとき、棟梁が手本を見せてくれたのはカンナ屑一枚だったそうで、それを小川さんは窓に貼って、同じカンナ屑ができるまで何度も何度も練習したと仰っています。

他にも棟梁に「これから1年間、テレビ、ラジオ、新聞を一切見るな。刃物研ぎだけをしなさい。」と言われたときも、何も分からないので素直に「はい」と言って、抵抗しようとも思わなかったそうです。

今で言うと、SNSやYouTubeを1年間禁止されるようなものですよね。なかなか厳しそうですが、師匠が言うのであればきちんと従いましょうということですね。

このお話を読んで私が思ったことは、自ら勉強することは大事だが、それで得た知識のせいで、先生や上司からの教えを素直に聞けなくなってしまうのはダメだということです。

今や書店や図書館、インターネットなどを使って、どんなことでも、そしていくらでも自分で学ぶことができます。自らスキルアップのために積極的に学んでいくことは続けつつ、誰かに教わるときには、この人から教えを"受け取るんだ"という姿勢を見せる意識を持とうと思いましたね。

素直さは姿勢から、そして姿勢は意識で変わるものです。人は自分と違う考えを聞くと抵抗したくなるものですが、そこで一呼吸おいて素直に受け取る。このことを習慣にできるようにしていきたいです。


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