「世界と比べてわかる日本の貧困のリアル」を読んで|日本には世界とは異なる社会構造によってもたらされる貧困がある
また、一冊本を読みました。といっても少し前です。思い出しながら書いています。タイトルは「世界と比べてわかる日本の貧困のリアル」です。
Audibleのおすすめに出てきました。日本では物価が上がらず全然成長せず、世界に取り残されてしまった・・・。とよく言われています。だけど、自分はそのことがよくわからなかったのです。だからこの本がそのことを教えてくれる気がしたので手にとりました。
本書は、日本の貧困層がどうなっているかのリアルを捉えていますが、それと同時に日本と世界の社会構造の違いを知ることができました。日本と世界の2極論はそんな単純ではないという誤解をはらみそうですが、でも確かに発展途上(もう死語ですね)の東南アジアの国々を思い浮かべると、たしかに日本と異なるなぁと思ったのです。
では、本書で学んだことを解説します。
海外:分断型都市、日本:混在型都市
裕福な人とそうでない人たちの住み分け方が、世界と日本では根本的に異なってました。世界ではスラムと呼ばれる地域に貧困層が固まって住んでいます。一方、日本は一つの街に、裕福な人からそうでない人まで混在して住んでいます。
これは、世界の貧困層は視覚的に見てわかる状態になっているけど、日本では一見わかりにくいと言えます。
海外:横のつながり(コミュニティ)、日本:国の縦のつながり(福祉制度)
貧困層が生きていくにはどこの地域でも大変です。一人では当然生きてゆけません。どのようにサバイバルしていくかも差がありました。先ほど書いたように世界ではスラム街に貧困層が集まって住んでいます。
それには理由があって、境遇が似たもの同士が集まって暮らすことでコミュニティを形成し、貧困層の中でもさらに困った人に対して、まだ余裕のある貧困層の人々が助けるようになっています。これは、いざ自分が困ったときにサポートを受けられるようにするためです。
一方日本では、富裕層も貧困層も同じ地域に住んでいます。貧困層は国が提供する福祉制度に頼って生きています。例えば生活保護や児童手当、年金など様々な手厚い給付金やサービスなどです。炊き出しもその一つです。
世界の政府は貧困層についてはあまり手を差し伸べません。そのためコミュニティが発達して自分たちがなんとかしようとします。一方日本は、社会福祉が進んでいるので、コミュニティを作ってまでなんとかしなくても大丈夫なようになりました。
思い起こせば(といって自分は生まれてないですが)日本は、人々を階級で分け、貧困層の部落をつくりしていました。当時はコミュニティは発達していたと思います。社会福祉が発展すると貧困層と富裕層の住み方まで変わるようです。
日本は孤独が増える:地域コミュニティに貧困層の人がいっても返って孤独になるだけ
興味深いのは、社会保障が発達すれば貧困層がすべて救われるわけではないということでした。
日本でも地域コミュニティが存在します。今まで書いたように富裕層から貧困層まで平等に参加できるコミュニティです。だけど、うまく回ってないようです。
日本の貧困層は国の社会福祉に預かれる人たちは、なんとか生きていけますが孤独になるようです。日本の地域コミュニティはある程度余裕のある層の人たちが参加しています。そこへ貧困層の人たちが入っていくと話が合わず、時には余計なみじめな気持ちになってしまうようなのです。
だから、貧困層の人たちはどうしても孤立する傾向になるそうです。
貧しさのせいで頭がいかれてしまっている
貧しさとは恐ろしいもので、幸せになるには、お金による余裕と、将来が明るいという希望が必要です。
希望はとりわけ大事です。希望がなく貧しい状態だと、頭がいかれてしまっている状態になるとのこと。生きる希望を見いだせず、目先の快楽に溺れるようになるようです。
それが酒やドラッグです。本人たちは当初は正気を保っていました。しかし、生きる希望が見えず、やむなく薬などに手をだしてしまい、その負のスパイラルから抜けに抜けられなくなっているのである。
酒やドラッグはダメ!とくにドラッグは犯罪!という抑止活動をしていますが、もっと寄り添った対応が必要なのかなと思いました。
見通しのたたない生活の不安が人々を貧困にする
このまま生きていても暗い未来しか見えない状況は、人々を貧困にしていくようです。逆に、多少辛くても、このまま頑張っていけば明るい将来が描ける状況になるようです。
将来に希望を抱ける社会福祉のあり方が必要されているのかなと思いました。
同じ貧困といっても日本と海外では国のサポートの状態によって変わる
まとめです。日本は社会保障が進んだ国です。社会保障が進んだ国の貧困層は国によるサポートで生きることができるけど、コミュニケーションを絶って孤独化する傾向があるようです。日本では孤独死をよく聞きますが、これも社会保障が行き届いている国の社会問題かもしれません。
日本は世界でみてもプライベートを重んじるく国のようです。確かに以前は、日本も大部屋育ちと言ってよいでしょう。しかし、現在は核家族化がすすみ一人暮らしも多い国になってしまいました。
社会保障のおかげで病院にもいけるけど、日本は日本特有の孤独化によって陰に隠れている貧困層がいる社会ということを理解しないといけないと思いました。
#3行日記 :かたずけが終わりません
今日も引き続きかたずけです。たまったものを掘り起こすと色々懐かしいものがでてきました。当時は現実も見たくない~と思って面倒になってしまいこんだものが出てきます。いろいろ思い出しますが、そこでプイっとなってそっぽを向かなくなったぶん、自分は普通に戻ってきてるんだなと思いました。(まぁ、いろいろあったんですよw)
あ、もう一つ思い出した。買い物チャンスだったのに、できなかった。これからは買い物リストを作っておこう。お得なときにお得に買うには事前にこれを買うという欲しいものリストならぬ買い物リストが欲しいところです。
ところでAmazonの欲しいものリストってだしておくと誰かが購入して送ってきてくれるの?作ってみようかな。物は試し。でもなんか不思議なシステムですね。どんなリスクがあるのだろう。たぶん何かありそうですねw
#1年前 :オンライン英会話を1か月だけ復活した日
去年の今頃は、オンライン英会話を1か月間だけ復活した日でした。ほぼほぼ毎日できてよかったです。そして1年たったのでそんなキャンペーンあるかなぁと思ったらなかったので何もしません。
あ、ありました。運がよいと抽選で当たるらしいです。でもそれにはのりませんでした。今はそこまでする理由がないからです。
日本がとっても円高のときに、オンライン英会話をよくやってました。
1年前は70%オフで再開できるということで飛びつきましたが、だいたいそれくらいの値段でオンライン英会話ができていたのです。
そう、昔は3000円台でできていました。それが今では9000円台です。だいたい3倍です。でも、それは不思議ではないと思います。日本だけ物価が上がらず、収入も上がらずで、世界は物価も収入も上がっていってます。
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