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#73 DEATH SIDE IN LA

人物、バンド名等説明
・クリスチャン
:MANIC RERAPSEフェスのオーガナイザー。ギターやボーカルもやっており、1984名義のCRUCIFIXの他にもSIDE EFFECTS、KORROSIVE、ODIOなどにも参加。
・MANIC RELAPSE:2013年からアメリカのカリフォルニア州オークランドで開催されている大規模PUNKフェス。
・ZOLOA:2011年頃に結成された、アメリカ・ロスアンジェルスのHARD CORE PUNKバンド。
・ EXIT ORDER:2013年ごろから活動を続ける、アメリカ。ボストンのアメリカンHARD COREバンド。

#73 DEATH SIDE IN LA

 FORWARDのアメリカツアーで、かなりの手応えを感じて帰国したが、日本のライブでは相変わらず客はあまり入らない。
 よほど俺たちは嫌われているのか、あまりにも日本の客と俺たちの感覚が違うのか。まさか俺のモヒカンで髭、眉毛がないというのが、最近の若者のニーズとかけ離れているのか?今さら他の髪型にする気もないし、眉毛を生やして髭を剃ったら別人だ。それは勘弁して欲しいのだが……。
 実際はライブの宣伝活動やアルバムの発売など、一生懸命やっているはずなのだが、どういうことなのかが本人たちもよく分からない。本人たちがよく分かっていないのが一番問題なのかもしれないが、何かが足らないのだろう。
 アメリカツアーの手応えはかなりのものがあったので、日本でも必ず俺たちの気持ちは伝わるはずだと信じて、ライブ活動を続けていた。

 そんな頃、DEATH SIDEにまたもや海外からのオファーがやってきた。以前からL)へ来てくれと言うオーガナイザーがいて、条件も素晴らしかったのだが全く知らない人物だった。
 悩んでいたところで、旧知の友人の紹介で、カリフォルニアのオークランドでD.I.Yのフェスのオーガナイザーをしているクリスチャンという人物からオファーがきた。
「オークランドで『MANIC RELAPSE』というフェスをやるのだが、メインアクトとしてDEATH SIDEに出演してもらえないか」
 というものだった。信頼できる友人からの紹介なので何も問題はない。やりとりでPUNKSだというのが伝わり、とても好感の持てるいい奴だ。
「MANIC RELAPSEのオファーを受けるなら、LAのライブもやってみようか?」と、バンドで話がまとまった
 以前DEATH SIDEのニューヨーク公演の時に「ONLY NOTH AMERICAN SHOW(北アメリカで唯一のショー)」と銘打ってライブをやったために、再度アメリカでライブを行うには考える部分があった。しかし、西海岸ではやっていないし、やったことのない街であれば行く意味が大きいと考え、DEATH SIDEでのLAとオークランドの西海岸ツアーが決定した。

MANIC RELAPSEのフライヤー

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30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!