#21 日本とアメリカの違い
人物、バンド名等説明
・ UNDER PRESSUR:2003年ごろから活動していた、カナダのHARD CORE PUNKバンド。
・ HIBACHI RECORDS:1990年代後期から2HARD CORE PUNKを多くリリースする、ペンシルベニア州オハイオのレーベル。
・ ウエッジ:HIBACHI RECORDS主催で、9SHOCKS TERROR、THE CRUNKY KIDSやINMATESなどで活動したドラムス。
・ サギー:THE CRUNKY KIDSのメンバー。
#21 日本とアメリカの違い
基本的なアメリカと日本のツアーの違いを紹介しよう。
まずはスケジュールだ。日本では3日に1度程度オフや移動日があるが、アメリカではオフはない。毎日ライブだ。今回の初ツアーに関しては、日本と同じようにブッキングしたのでオフ日もある。
アメリカではライブ後かライブ前のどちらか、もしくは両方でパーティーがある。飲み屋などに行く日本とは違い、宿泊する家にみんなが集まって来る場合がほとんどで、アメリカ独自の文化である。
そして移動距離が日本とは全く違う。特に西海岸から南部はとんでもない。日本では考えられない距離を移動してライブをやる。東海岸になると移動距離的には日本でも経験があるので比較的楽ではあるのだが、長い時には 12~13時間移動してライブをやり、そのまま移動なんて場合もある。その場合は、限界まで移動してモーテルなどに泊まるほどに過酷だ。
ライブ会場も日本のライブハウスとは全く違う。色々な場所でやるのだが、それはこの後出てくるので楽しみにしていただくとして、他にはアンプやドラムセットなどの機材の違いがある。
基本的にアンプやドラムセットの全ては、バンドごとの持ち込みだ。バンドが変わるたびにセットチェンジで機材も変わる。常設でセットされている日本とは大きく違うので、日本からバンドはかなり苦労することが多い。そして基本的にライブ前のサウンドチェック、リハーサルもない。
スケジュールの組み方、パーティー、移動距離、ライブ会場、機材、サウンドチェック。この5つが基本的に日本とは大きく違い、バンドのツアーでは核となる部分なので、アメリカにバンドで行った場合には、この違いにかなりのカルチャーショックを受けるだろう。
30年以上に渡るバンド活動とモヒカンの髪型も今年で35年目。音楽での表現以外に、日本や海外、様々な場所での演奏経験や、10代から社会をドロップアウトした視点の文章を雑誌やWEBで執筆中。興味があれば是非サポートを!