「平成レトロ」という言葉を聞いて衝撃を受けたのは私だけではないでしょう。
確かに平成は30年以上続いたので理屈としてはわかりますが、心が納得しません。いや、したくない。
しばらく忘れていたのですが、唐突に思い出し何とも言えない感情にもだえている中、ふと「平成レトロ」とは言うけど「平成アンティーク」とか「平成ヴィンテージ」とは言わないよなという疑問が浮かびました。
『レトロ』『アンティーク』『ヴィンテージ』
漠然と”古いもの”を指す言葉として認識していましたが、それぞれの意味は知らなかったので調べてみました。
『アンティーク』
『ヴィンテージ』
『レトロ』
てっきり、『レトロ』=ちょっと古い、『ヴィンテージ』=古い、『アンティーク』=超古いといった年代別なのかと思っていましたが全然違う意味でした。一括りにはできません。
『アンティーク』は100年以上前のもので希少価値があるもの。
『ヴィンテージ』はある程度古いことは前提として、特定の年(当たり年)に作られた良いもの。
『レトロ』は”もの”ではなく思想。
『アンティーク』や『ヴィンテージ』は当時の物以外は対象外ですが、『レトロ』は昨日今日作られたものでも外見が昔風ならオーケーということ。
ならば、キンけしやビックリマンシール、ファミコンソフトたちだけではなく、
ガラケー型スマホ、ブラウン管型液晶TV、プレステ2型プレステ5、ガソリン自動車型電気自動車、新幹線型リニアモーターカー……
といったものがあれば立派な「平成レトロ」ですね。プレステ2型プレステ5は欲しいです。
『レトロ』は懐古趣味……
あまり「昔は良かった」と言いたくないですが、うんざりするニュースを耳にするたびそう思ってしまいます。やれやれ。