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150センチの王子様と200センチのお姫様

「またポリコレ配慮か」
「○○もポリコレに屈したか」
少し前から映画やゲームの新作発表時にそんな声を聞くようになりました。

特に顕著で話題になるのが「プリンセス」ではないでしょうか。
今までは「白人」「モデル体型」という暗黙の了解のようなものがあったと思います。

そんな今までの当たり前を否定するかのように次々と発表される、新しい「プリンセス」キャストたち。
これまでなかった人選に多様性を重んじる新時代の到来を感じさせます。

人種や体型にコンプレックスを抱えている人たちにも夢を与えられる。
素晴らしい事です。
しかし、ふと思いました。
「あれ? プリンスは?」と。

「プリンセス」は今までにない人種や体型の配役で話題になりますが、「プリンス」のほうでそんな話題を聞いた覚えがありません。
主人公じゃないからと言われてしまえばそれまでですが、なんともモヤモヤします。

人種に関してはだいぶ配慮されてきていると感じますが、問題は体型です。
相変わらず「高身長」で「イケメン」ばかりで、「低身長」で「イケテナイ」王子様は見たことありません。

多様性でポリコレなキャストなら、小さくて冴えない「プリンス」だっていてもいいじゃないか、いやいなきゃおかしいのではないか。
まさか、そんな「プリンス」観たくない、憧れないなんて言いませんよね?
王子様は背が高くてイケメンで若くなきゃ嫌だなんて言いませんよね?

平均的に男性の方が女性より背が高いからしょうがないという言い訳は通じません。
「平均的」と「普通」はポリコレに対するタブーの一つです。

身長150㎝の王子様と身長200㎝のお姫様。
お姫様だっこではなく王子様だっこ。
そんな映画もいずれ作られることでしょう。
ポリコレが口先だけの方便でなければ。


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