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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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#縄文土器

土器(調理器具)は"歯と胃腸を外部化したもの" 土器と人間の関係史は、AIと人間の関係を構想するアナロジーになる。 例えば、変容の象徴・転換の象徴を満載した縄文土器的AIと、なめらかな表面の弥生土器的AIというのはどうだろうか。 https://amzn.to/2OoMW7n

「東御市の土偶展」に行ったらたくさんの素晴らしい縄文土器に出会えた

長野県東御市の文書館(北御牧庁舎内)で「東御市の土偶展」をやっているということで行ってみることにしました。 「土偶展」の会場に行ってみると、ちょうど学芸員らしきおじさんが説明中、隣でなんとなく聞いていると「どうぞどうぞ」と展示室に招かれました。入ってびっくり、そこには大量の縄文土器が! 話してくれたのは、東御市の文化財係長の堀田雄二さん、長年東御市の文化財の発掘、保存に関わり、しかも縄文時代好きということで、いろいろ興味深い話を聞かせていただきました。 早速ですが、いく

※日時変更しました〈検証!?それって大麻?〉 「縄文原体プロジェクト」(月→日曜夜!)

〈検証!?それって大麻?〉 「縄文原体プロジェクト」 会場 大麻と蚊帳の博物館 麻草屋 日時 11月17日(日)18:30〜 講師 大藪龍二郎(陶芸家) 参加費 3500円(精麻+オガラ+麻草ファラフェル付き) 縄文土器の縄目の正体を検証しよう!というプロジェクトです。 そもそも「縄文」という名称は〈Cord Marked Pottery〉 というアメリカの動物学者エドワード・S・モースが1887年(明治10年)に東京の大森貝塚で見つけた土器からはじまった名称。日本語訳

宗左近記念縄文芸術館がすごかった

嫌なニュースが多いので、週末は縄文土器や土偶を眺めて過ごしたい。 そんな方もただ予定がないだけのあなたも、宮城県加美町の縄文芸術館にぜひ! 考古学的にはよくわからないですが、縄文の遺物をアートとして見る人は本当に絶対に行ったほうがいいですよ。

年末の閉館までに絶対に行ったほうがいい!縄文芸術館は逸品の宝庫

全国津々浦々、縄文時代の遺物を見て回っているわけですが、それは基本的に考古学の資料として展示されています。なのでだいたい、どこの遺跡から出て、いつの時代のもので、〇〇様式と呼ばれているものです。と書いてあります。 縄文好きはそれを「前期にしては洗練されてるね」とか「焼町にしては変わってるね」とか言って、自分の知識を深めたり、ときに知ったかぶりをしたりしながら見るわけです。私も基本的にはそうです。 そういった時代区分や出土地、形式というものは遺物を理解する役には立つのですが

あおもり土偶展みてきました!

あおもり土偶展がただいま、三内丸山遺跡で開催中ドグ〜!(*´Д`)♡ つがる市発祥の重要文化財、遮光器土偶が青森に15年ぶりに帰ってきたドグ〜!!\(^o^) 欠けた足以外は左右対称のシンメトリーな美しさ……! 全方向から土偶が見られる展示!! 土偶好きの心がよくわかってらっしゃるドグ〜!! 3000年前の土偶がこんなに完全な形で残ってるなんて。。。本当にすごいドグ〜! 今回の目玉。国内最大級の土偶、国宝・「縄文の女神」ドグ〜!(●´ω`●) なんと、45センチも

釣手土器は生活と「まつり」をつなぐ縄文人のアート

長野県の御代田町にある浅間縄文ミュージアムで開催中(2019年4月21日~9月1日)の「縄文人間」展に行ってきました。 いろいろな土偶やら土面やら人面把手やらがあり、そのことは別のところに書きましたので、こちらもぜひお読みください。 それはさておき、この展示で一番惹かれたのは実は釣手土器でした。 釣手土器というのは、器の上に「釣り手」がついていて、手に持ったり吊り下げたりできるような形状の土器です。奥に写っているもののようなシンプルなものが多いのですが、中にはゴテゴテと

焼町土器の真髄がここに-浅間縄文ミュージアム

浅間縄文ミュージアムは、軽井沢からしなの鉄道で3駅の御代田駅から歩いていけるアクセスの良い博物館。御代田町の公民館「エコールみよた」の中にあり、観覧料は500円です。 常設展は1階が「浅間山麓の縄文文化」、主に御代田町で出土した土器が豊富に見られます。それほど大きな町ではないのに、早期から後期までかなりのボリュームの土器が出土していて、縄文時代は住みやすい場所だったんだろうなぁと想像が膨らみます。 早期から前期の尖底土器群にもいい状態のものが多いです。 滝沢遺跡の耳型土

須恵器・土器を愉しむ【『縄文土器をよむ』(町田)、縄文人なら通いたくなる「品揃え」の良さ】

「須恵器・土器を愉しむ」では、個人的関心事の須恵器・土師器を中心に「考古・郷土全般」に関する都内および近郊の展示に関する感想・情報を綴っていきます。施設側の情報発信が少なく「どこに何が展示されているのか分からない」ことも多いので、参考にしていただければ幸いです。  今回は、町田駅から徒歩8〜12分の町田市民文化館ことばらんどで開催中の「縄文土器をよむ 文字のない時代からのメッセージ」です。 ■分かりやすい分類展示による「縄文」全体の俯瞰 1000か所以上の遺跡が確認されてい

縄文人の「アート」が教えてくれるもの

縄文にハマってしばらく経ち、なぜ縄文にハマっているのか度々考える。 けれども、答えは出ない。 答えは出ないけれど、ハマるからには、そこから私は何かを得ているのだろう。 私は縄文人が残した土器や土偶や石鏃や石斧や耳飾りや籃胎漆器を眺めることで何を得ているのか。 先ず思うのは、そこに縄文人の精神の豊かさを感じるということだ。現代から見れば「原始」の生活をしている人々が、あれだけ手間がかかる装飾を施した道具を作ることの精神性、そこに魅力を見出しているのだろう。 それは言い