- 運営しているクリエイター
#歴史
ふるさとの歴史 上越、糸魚川、妙高 3市の郷土史を歩く〈2〉後編 縄文時代・古代編 糸魚川市、上越市、中郷区の遺跡上越市の縄文集落に特徴
縄文時代は湿っている低地に人は住んでいなかった。上越市の吹上・釜蓋遺跡調査指導委員会、小島幸雄委員(66)は、同市縄文遺跡の立地について「平野沿いの丘陵の標高約10~15メートルより上の乾いた土地に住んでいた」と説明する。 集落跡は主に高田平野から高まった部分と海岸の砂丘の上、妙高山麓に立地しており、狩猟・採集を行った縄文人に適した場所が分かる。遺跡は縄文時代草創期から徐々に増えていき、中期が圧倒的に多く、その後減少していく。これは全国的な傾向と同じだという。平野部でも
ふるさとの歴史 上越、糸魚川、妙高 3市の郷土史を歩く〈2〉前編 縄文時代・古代編 糸魚川市、上越市、中郷区の遺跡北陸最大級の規模 糸魚川市の長者ケ原遺跡 ヒスイ大量に発見
東京国立博物館で昨年、縄文時代の遺物を日本各地から多数集めた企画展「縄文―1万年の美の鼓動」が開かれ、大好評。また、現存する日本最古の歴史書で、神話・伝説と多数の歌謡とを含みながら、天皇を中心とする、わが国の統一の由来を物語った『古事記』は、学者のみならず数多くの読者を獲得している。連載2回目は、縄文時代と古代を取り上げる。糸魚川、上越両市で発掘された縄文時代の遺跡を紹介し、また、糸魚川市に伝わる古代の物語について、研究者に聞いた。 糸魚川市一ノ宮の長者ケ原遺跡は同市の