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はてしない石の物語#45~「涙を知るアクアマリン」その後~

『はてしない石の物語#42~娘に継ぐ「涙を知るアクアマリン」~』で紹介したリングのその後を・・・

その記事がこちら。


その後をお伝えする前に、石の勉強会の先生であるK先生の本業は治療家で、今回はそのお話から・・・

就職して旅立った次女は、1か月の間にこれまで経験したことがない不調に悩まされていました。なかなか治らない「結膜炎」、「発熱」、「鼻づまりからの嗅覚不全」、「立て続けの指の怪我」・・・職場の方達は素晴らしい方ばかりで、優しくしていただいて、「今のところ欠点が見つからない」というほど恵まれていて、食事にも気をつけ心も元気だし体も不調とは感じないのに、次々症状が出る。

この連休に合わせて帰省する予定だった次女はすぐにK先生の治療の予約を入れました。次女の様々な症状を聞いた先生が真っ先におっしゃったのは「どんな気持ちで働いている?」でした。次女は「早く仕事を覚えて役に立てるようになりたい」「責任がある仕事だから問題が起こらないように、というプレッシャーはある」など、話していました。

「免疫力も、ストレス度も、ホルモンバランスも全く問題ない。それなのにそういう症状が出るのはどうしてだと思う?」と前置きして話してくださったこと。それは「何か問題が起こらないように、と問題探しの目になっている。マイナスを探す目になっている。だから目がそういうものを見ないように、というメッセージを伝えたくて結膜炎になったんだよ」と。「楽しんで働いていないから、体がつまらない!というメッセージを伝えたくて不調になっている」と。「体のメッセージはすごく正確で、そのメッセージは本人にとって正解なんだよね。世間がどうとかは関係ない、自分にとって体のメッセージはいつも正解なんだよ。だからあなたにとっては、楽しくわくわくした気持ちで働くことが正解なの」と。

「人の心が上がったり下がったり、そうやって動くのは当然で正常なこと。むしろ止まっていたら死んでいるってことだから。だから下がってもいいの。下がった時は、どうしたら上がることができるかな、と気持ちをすぐに切り替えればいいだけのこと。そのたびに人は強くなっていく。ポジティブであるということは、落ちた時でも成長のチャンスととらえてすぐに切り替えることができる、ということ。そう考えたら、怖いことはなくなってくる。だってどんなことも成長するチャンスなんだから」

そのような話を一生懸命伝えてくださっていました。

先生から見ても職場はすごくエネルギーが良いとのことでしたが、2つだけ気にある点があると。一カ所だけちょっと暗い部屋があることと、寂しそうな顔をしている人がいる、と。暗い部屋は時々空気を入れ替えたり、整理整頓を心掛けること、寂しそうな顔をしている人にはどんな声がけが有効かを具体的に伝えてくださっていました。

次女は「これまでも驚くことはあったけど、今回は本当に驚いた!先生にはどんな風に見えているのだろう?」と言っていました。どちらもドンピシャで心当たりがあったようです。

そういうことも相まって、次女はすごくすっきりして、とっても納得がいったようでした。

そう、これがK先生の本業です。治療と言っても、根本からの解決を目指すもので、心と体をトータルに見てくださいます。いまだに「どうしてわかるの?」と不思議なこともたくさんあります。そこは一般的な治療のイメージとは違うかもしれません。治療も石の勉強も私の中では区別がなく、同じ流れにあり、一貫していると感じます。

そしてここからが石のお話。この時次女は私が譲ったアクアマリンの指輪をしていました。先生は「その指輪ちょっと見せて」と手に取ってみて「疲れているんだよね」と。そして「この指輪はあなたと一緒になって頑張っている。同じような感じで頑張っている。だから疲れちゃったんだね。輝いていない」と。「これはあなたと同じ。あなたもこういう状態ということを見せてくれている。だからもっと楽しんで輝かなくっちゃ」と・・・

健気なアクアマリンは、次女の頑張りに同調してくれていたのですね。帰省している間だけでも、家にある小さな水晶の上に乗せておくとよい、とのことだったので、休ませてあげました。

今回は、石のお話というより、治療の話が多くの人に役に立つのでは、という気持ちで綴りました。新年度、同じように疲れている人がいるのではないかしら?「今日も問題が起きないようにしなくちゃ。失敗しないようにしなくちゃ」という考えから「今日はどんな思いがけない経験ができるのかな?」と言葉を変えるだけでも違うようです。

それぞれが自分なりにわくわくできる言霊を見つけて、今日を楽しむことができますように。

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