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はてしない石の物語#12~お義父さんの石たち「水晶と浄化」~

『はてしない石の物語#5 ~はじめての「石の勉強会」~』で、その時は気が付かなかったけれど、地質学が専門だったお義父さんからいただいていた水晶があったことを後に思い出したことをお伝えしました。

それは二つあって、白い水晶と紫水晶でした。
 
その水晶をK先生に見ていただくことにしました。白い水晶を出した時、思わず先生は手を合わせ、しばらくそのまま祈っているようでした。そんなことは初めてのことでした。「これはすごいね・・・」と言って、その後なんと表現したらいいのか・・・という感じで言葉を探していました。
 
「この水晶は『自分の価値』という概念すらない。もし役に立てるなら生かして欲しい、と言っている。これがあるとそこは特別な空間になるから、何か行事を行うときなど一緒に連れて行ってみんなに触ってもらったり見てもらったりしてもらうといいと思う」とのこと。「これはすごいね・・・」と再度つぶやいていました。
 
次に紫水晶を出したところ「これは空間の浄化ができる。陽に当てるととても喜ぶよ。そしてすごく働きたがっている」とのことでした。
 
それ以降毎回勉強会に同行することになった2つの水晶は、その後白い水晶に関しては「『高貴』という言葉が浮かぶ。世のため人のため力になりたいと願っていて、自分の命さえ2の次3の次で、自分の命をかけてもそれ以上のことに役立つならそれでいいと言っている」というメッセージを受け取っていただきました。


「高貴」な水晶

 紫水晶に関しては「愛がキーワードの水晶だ」というメッセージをいただいています。

「愛」の紫水晶

そして、この2つの水晶は浄化が必要な石たちにとって大きな役割を果たすこともだんだんとわかってきました。
 
まず、K先生はどうやって浄化方法を見つけるのか、ということについて。私が持っているお香4つ(白檀の粉、白檀の角、沈香2種類)、そしてお義父さんからいただいた2つの水晶を並べ、ひとつひとつに浄化が必要な石を乗せていきます。石の様子を見て「石が喜んでいるもの、嬉しそうに、気持ちよさそうにしているものを選ぶ」というように私には見えます。選んだらその上にどれくらいの期間乗せていたらいいかを先生が何やら調べてくださって(何やら、としか言いようがないのですが)、例えば「水晶の上に2週間」などのアドバイスをくださる、という感じです。ひとつのもので浄化が終わらない場合もあります。「白檀の上に2週間乗せてから、沈香の上に1週間」などという場合もあります。

浄化が必要となってお預かりしているものの中で、最長は浄化まで7か月、と言われたものもあり(その他にも数か月、というものがいくつかあります)それらはまだ浄化途中で、無事に浄化できますように、と祈る日々です。

この浄化方法を見分けることに関して、いつか詳しく先生に聞いてみたいと思います。聞きたい、聞きたい、と思いつつ、毎回見ていただきたい石がいっぱいでその暇がないのです。
 
初めのうちは、お香の出番が多かったのですが、最近は水晶と紫水晶の出番が増えています。いつも上には何かしらが乗っている(時に満杯)ということもあります。お香なら小分けできますが、水晶はそうはいかないので数が増えてくるとなかなか大変です。
 
ある日、先生から「水晶どうしたんですか?」と言われたことがありました。「すごく疲れている」と・・・いつもと何も変わりないので何が原因かよくわからずにいました。「塩水に少しの間つけて、陽に当ててください」と言われてその通りにしたところ元の状態に戻りました。
 
その原因について考えていた時、ふと思い出したことがありました。時々水晶が欠けることがあって、そのかけらをとても疲れている人にさしあげたことがあったのです。目に見えないほどの小さなかけらでも、すごくパワーがあると先生からお聞きしていたので・・・

次の勉強会の時に先生に「かけらが働いたら本体も疲れるということあるでしょうか?」とお聞きしたら「もちろん」とのこと。かけらが人のために一生懸命働いたために本体も疲れていたようです。「石の浄化くらいでこんなに疲れない」とのことでした。すごいなあ、と思った出来事でした。
 
「どんなに疲れていても、水晶は決して疲れたとは言わない。疲れているように見える、というだけ。休む時間がもったいないくらい、常に人の役に立ちたいと願っている」とのことでした。「だから常にベストな状態で働けるようにすることもあなたの役割です」と先生はおっしゃいました。「なるほど」と思い、それからは天気の良い日は午前中は陽に当てるとか、重めの浄化が続いたときは塩水に少しの間漬けるなどのサポートをしています。「私は石のマネージャーみたいだな」と思っています。

その時に水晶からこんなイメージも受け取られたようです。「地中深くにあったけれど、役に立ちたくてかき分けて這い出てきた」と。そういう言葉を聞くたびに、尊敬と信頼が深まっていきます。
 
石の素晴らしさ、伝わったでしょうか?この次元の高い水晶を引き寄せたのはお義父さんだそうです。「お義父さんは素晴らしい方だったんだね。今こうして水晶が役に立っていること、そのことをあなたが感謝していること、すごく喜んでらっしゃるよ」と言っていただきました。
 
お義父さんは本当に素晴らしい方でした。いつも優しくしてくださり、結婚前も私を職場に連れて行ってくださったり、ランチをご馳走してくださったりしました。お義母さんが「実の娘にもしたことないのに・・・」と驚いていたほど。私たちはとても仲良しだったと思います。海の近くで生まれ育ったお義父さんは魚をさばいたり煮付けたりするのも上手で、釣った魚をいただいた時は電話して「さばいてください」とお願いしたものです。娘たちのことも本当に可愛がってくださいました。
 
天国に旅立った今も、こうして日々お父さんの贈り物によって私は役に立つことができている不思議。人の縁は本当に不思議でありがたく、大切にしていきたいものだとあらためて思っているところです。
 
そのお義父さんに関する石やアクセサリーが、その後次々と出てくることになります。それらの物語は少しずつお伝えしていきたいと思います。

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