はてしない石の物語#40~お義父さんの石たち~キャラクターのような笑顔~
地質学者だったお義父さんが集めたと思われる石や、フィールドワークに出た時にお土産に買ってきと思われるアクセサリーが主人の実家にあることは以前にもお伝えしました。
すでにいろいろ綴っているので、お時間のある時にご覧ください。
今回はそんなアクセサリーの中のひとつの物語を。
そのペンダントを手に取ったK先生は「これはおみやげ用などのために、単なる作業で作られたものだね。作り手に全く愛がない」と、ちょっと渋いお顔。しばらく「どうしたらいいかなあ」という感じでしたが、たまたま帰省し同行していた長女を見て「共鳴するものがあるらしく、あなたのところに行きたいらしい」と。このペンダントのキーワードは「癒しと成長」とのこと。かばんに入れて持ち歩いてもいいし、一緒に寝てもいい、とにかく側に置いておくとよいとのことでした。そうこう話しているうちに、どんどんペンダントが長女になついている感じになったようです。「お姉ちゃんみたいな感じで慕いはじめている」と。それが2023年11月6日のことでした。
その後、長女は持ち歩いてくれていたようです。次に共に「石の勉強会」に参加できたのは2024年2月7日。再びペンダントを見ていただいたところ、K先生曰く「顔が見たいからペンダントよりもブレスレットにしてもらいたいと言ってるよ」と。3重にして長女の手に巻いたところ「キャラクターのような顔して笑ってる」とのことでした。「アクセサリーのキャラクターのような笑顔ってどんな感じなのだろう?」と、先生のイメージを覗いてみたいと思いました。
そしてつくづく思いました。人も石も同じで「大事なのは愛なんだな」と。アルバイトで大量のアクセサリーを作る歯車のひとつであったとしても、せめて今やっている作業に「愛」を込められるようでありたいと思いました。作り手の波動は作られたものを形づくり、その痕跡はずっと残っていく。「やっつけ作業」「いやいやの作業」「お金を稼ぐためだけの作業」と思って作られたアクセサリーの立場に立ってみたら、なんとも切ない気持ちになります。
今、このアクセサリーが笑っているならそれは何という「希望」でしょう!せめて手元に来たものたちは、自分の元で大切にできるようでありたいとあらためて思いました。
そんなことを教えてくれた、いじらしいペンダントのお話でした。
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