日本史に興味を持ち始めた私、石ころ。きっかけは色々あるんだけど、ニュースで『韓国とか中国とかとの日本の関係』みたいな項目を見ると、なんとなく複雑だったのは知っているんだけど、“はてなんだっけ”みたいになったことも一つかな。あとはビジネス本を読んだ際に、渋沢栄一がどうとか西郷隆盛がどうとか出てきて、これまた“はてなんだっけ”状態を食らったこととか。あと『歴史は繰り返す』なんていうから、そもそも世界史を学んでみたいなぁと思う反面、カタカナの名前とか煩わしいなと思う自分もいて、日本史を学びなおせば世界史を知るとさらに理解が深まるなんていうから、世界史の勉強へのモチベーションの一つにしたいってものあった。そんなこんなでまとめると、『海外との関係や、名前だけかろうじて覚えている偉人を一旦整理して、世界史を学ぶきっかけにしたかった』ってのが日本史を学びなおすきっかけだったってわけだ。
その点、この本いいですよぉ~めちゃめちゃいい。高校時代僕は文系で、日本史選択。あの時は『テストや受験のためにまず名称や年号を覚えてから内容を理解していた』けど、この本は『理解のためにざっくりした流れを把握させ、名称や年号がそれについてくる』感じ。だから、覚えることも最低限。むしろ『長篠の戦い』みたいなのがほとんど出てこないことに動揺すらすることも(笑)
前書きでは『歴史を学ぶことによって、私たちは将来起こりうる事態をある程度予測でき』るし、そもそも歴史は『英知の宝庫でもある』と、日本史を学ぶことへのモチベーションをめちゃめちゃ上げてくれる。ご存じオリラジの中田さんの『Youtube大学』との相性も最高なので合わせて是非。織田信長は『バイオレンス&イノベーション』、豊臣秀吉は『スピード&コミュニケーション』、徳川家康は『パーフェクトコントロール』ですよ!笑
第1章:日本文化のはじまり~縄文から弥生時代へ~
→まずこの本の特徴は、なにより章の始まりにあるアウトラインが素晴らしい。全体の流れがばばっと分かった状態で細かいところを解説していく構成により理解が深まる。
弥生時代あたりまでは正直令和となった2023年現在でも未解明&議論の的となっていることが多いけど、邪馬台国の大和、九州説の由来がわかったのは面白かった。
第2章:律令国家の誕生~大和政権から奈良・平安の時代へ~
→仏教を軸に見ると、本当に理解が進んだ。要は中央集権体制を確立するために仏教を使ったけど、ゆえに力で弾圧しづらくなったから武士を使ったら、結局鎌倉時代は武士が力を持つことになると。
恥ずかしながら、よく考えてみると『朝廷=天皇の政治』、『幕府=武士の政治』みたいな枠組みもよく意識せずに歴史を見てしまっていた(←よく日本史選択でやっていけたな笑)から、その点が整理できたのもよかった。
第3章:武士が主導する時代~鎌倉幕府の誕生から室町時代へ~
→源頼朝や北条氏ら部族が力を持ってからの、後醍醐天皇からの、足利家。この流れですよ。ちなみに僕はなぜかいつも平清盛、北条家、足利家が名前的に混同しがちだった。これなんでだろ、誰か共感してくれる人いないかな笑
第4章:日本統一と太平の時代~戦国時代を経て江戸幕府へ~
→戦国時代がめちゃめちゃあっさり書かれているところがいいよね、この本(笑)
儒学が栄えたのは古代での仏教と同じ理由ですな。
第5章:近代化する日本~明治維新から太平洋戦争へ~
→尊王攘夷のきっかけや、各種戦争の背景、めちゃめちゃ理解・納得できた!!
日清戦争あたりからは、日本の軍国主義への変遷やら、政治不信やら、各国の思惑やらが複雑に絡んでのちの大戦争(太平洋戦争)に繋がるわけよね。
特に北方四島の背景や、日本の中国・朝鮮の支配は、今のロシア、中国、朝鮮、韓国に深くかかわる部分。今後ニュースとかの見方が変わりそう。あと、世界大戦とかの全体の背景を知ったから、これ、、、マジで世界史を学ぶことにふつふつと意欲がわいてきた・・・。
さぁというわけでめっっっちゃめちゃ面白かったよ『早わかり日本史』!『早わかり』といいつつ2週間ぐらいかけてじっくり読んだけどwとにかく納得、めちゃ楽しかった、この期間。
この勢いで世界史にも挑戦してみようかな。まずはオリラジのあっちゃんの動画で本を選ぼうw
過去のブックレビューでは今回日本史を学びなおすきっかけの一つになった渋沢栄一の著書や西郷隆盛が出てくるものもあるのでリンク貼っときます!