ちっちゃいミスを犯した可愛い過去の自分を、寛容な心で許してあげよう。
突然、就活に対する言いようのない不安に襲われた先週の金曜日。
それはなぜか。
第二志望の企業から3次選考不採用通知が届いたからだ。面接後の感触としてはよかったので、何がいけないのかわからなかった。
正直その企業はいけると思っていた。というか私は就活自体を舐めていた節があった。しかし、この企業が通らなかったことで、初めて私には、(言い方は悪いが)「持ち駒」がないことに気付かされた・・・。このような事態になった原因は明白だ。
一つは、皆さんもご存知の通り、予想外のコロナ不況の到来。去年より内定数が激減し、厳しい状況であることは明白だ。去年の先輩方が語っていたアドバイスは効力がなくなってしまった。コロナによる影響はなんとなく感じていた(私も、行きたかった企業の採用停止、採用期間の先延ばしの宣告を受けた)が、事態は自分の思っていたよりも深刻だったようだ。
もう一つの大きな原因は、私には就活のやり方に対するこだわりがあったからだ。
①数を受ければ良いものではない。量より質!
②自分のやりたいことさえ明確にすれば、それにマッチする企業は必ず採ってくれる。
以上の2点だ。
このこだわりには大きな欠陥があった。それは、企業側の視点だ。私は、自分のことを伝えるのに必死で、企業側が”私を取るメリット”を感じないと、落とされるという当たり前で重要なことを忘れていたのだ。
このこだわりに至った経緯も自覚している。
一つは、私は大学3年生くらいからずーっと就活のことは考えてきたので、やりたいことや自己分析に対する思い入れは人一倍強い。正直他の就活生より自分のことを語ることには長けていると自負(勘違い)していた。
もう一つは、私は大学院生なので、友人の多くは社会人2年目の代だ。周りの社会人の友人と話していて、「仕事が辛い」「やりたかったことと違う」「なんのために働いているのかわからない」「ちゃんと就活の時に考えればよかった」などなど・・・たくさん仕事に対する愚痴を聞く中で、仕事が辛くなることへの恐怖心を覚えた。その結果、絶対に自分がやりたいことができる会社に入ろう!という強い思いを持つようになった。
そこで、「就活をする時に最も大事なのは、志望動機だ。やりたいことを明確にした上で、どうしてその企業に入りたいかを明確にすれば、やめたくなる確率は下がる!」という仮説がたった。
だから、「普通の人と同じ就活をしても、どうせ転職したくなってしまう。自分なりのやり方を貫こう。」と頑なになったのだ。
こんな謎の自信にあふれた私だったけど、その大きな欠陥に気づいてしまった数日前、私は過去の自分を大いに責めた。「自分の今までのやり方は全て間違っていたんだ」と。
「結果良ければ全てよし」という言葉があるように、人間はプロセスが微妙でも成果が上がれば、今までの自分の選択は間違っていなかった、と自信を持つ。
逆にいうと、ちょっとのミスを犯して結果的に良くない方向になると、今までの自分の行いを全否定してしまう。
先週の金曜の事件以降、金、土、日、月・・・と私が落ち込んでいたのも、この全否定思考が引き起こしたことだ。
でも、いろんな人と話していく中で、「本当に間違っていたのかな?」「今までのことは全て無駄だったのかな?」「もえみんは今までも十分頑張ったんだよ」「頑張った今までの自分を責めないであげてね」などなど、たくさんの優しい言葉をかけてくれもらった。
そこで気が付いたのは、
私は今まで就活での企業選びの判断軸や、自分をアピールする材料集めを一生懸命してきたんだということ。
そしてそれは決して無駄ではなかったこと。ただし+αでやるべきことが二つある。
①企業についてよく調べて企業にとってもメリットを感じさせるような自分の”見せ方の工夫”をすること。
②リスクヘッジとして、もっと視野を広げてたくさんの企業を受けること。
やったこと、やってこなかったことを冷静に整理してみると、決して全てが無駄だったわけではなく、少し欠けているがゆえに結果が出ていなかっただけだったのだ。
問題は、自分が思ってる以上にシンプルだったのだ。
このエピソードから、
人は結果が出なくて辛い時、今までのプロセスの全てを否定して自己嫌悪に陥りがちだけど、プロセスの中で間違えてしまった部分は、冷静に考えると一部分だけなのだから、その当時一生懸命頑張った自分を全否定しないで可愛がってあげてほしいな。
っていうことを読んでくれた方にも伝えたいです。
ちっちゃいミスを犯した可愛い過去の自分を、寛容な心で許してあげよう。
p.s.まぁ色々書いたけど、就活が進まなかったのは、修論に時間を奪われていたのも一因だから、就活だけに専念できる人は羨ましいなっていう本音の愚痴もたくさん出てきますが・・・余計なことなので、本文ではカットしました。が、結局追記で余計なことを書いて、かっこよく終われませんでした。
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