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生盛にぃにの挑戦は始まったばかりだ

はいさい👋
石垣島のやおやさん・使用人のけいえすです💨

本日は生盛にぃにひきいる
セイモリファームの紹介記事になります。
是非ご覧ください。

生盛にぃにのセイモリファーム

今シーズンより当社とお取引を
はじめさせてもらった
セイモリファームさん。

そこの2代目である
生盛にぃには今年から
無農薬・無化学肥料での
パイン栽培への挑戦を始めた。

パイナップルはタフなイメージで
農薬や肥料なんか与えなくても
勝手にすくすく育っていくと
思われがちかもしれないが
そんなことはない。

むしろ弱い。

石垣島はじめ沖縄全域でも
完全無農薬・無化学肥料で
栽培を行っている農家さんは
居ないのではないだろうか。

虫に食われる事も多いし
パイナップルは菌にも弱い。
なんと言っても南国石垣は雑草がスゴイ。

1週間でも目を離したすきに伸び放題。
刈っても刈っても追い付かない。
雑草が伸びると太陽の当たりも悪くなるし
なにより土壌の養分が吸い取られてしまう。
だから除草剤は必ず撒く。

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↑写真は減農薬の圃場。
雑草の中にとパイナップルの苗が
隠れてしまっています。
減農薬でもここまで雑草が生い茂る。

ピーチパインは小型の品種だが
大きな玉では1kg近くになるものもある。
あれは基本的には化学肥料で肥えさせたもの。

それでは
農薬や化学肥料が完全悪なのかと言うと
決してそんなことは無い。

もしも日本全国で使用禁止にしたら
たちまち日本の食卓から野菜や果物が消えてしまう。
あるいは、価格高騰を起こし今の倍以上の
お金を払わなければならなくなる。

それに最近のものは人体への影響を
限りなくゼロに抑えられるように
研究・開発も進んでいる。

それでも
完全無農薬・無化学肥料での
栽培に踏み切った生盛にぃに。

2つの出来事が踏み切る
きっかけとなった。

友人の農家から貰った勇気

島らっきょう3

「同じ島らっきょうでも
 なんでここまで全然味が違う!」

島らっきょうという野菜をご存じだろうか。

石垣島ではポピュラーで
沖縄居酒屋なんかでは
おつまみとして重宝されている。

もちろんセイモリファームでも
パイナップルの圃場の隣で栽培している。

同じ石垣島で自然栽培を行っている
下地農園という農園さんがある。

下地さんは石垣島での就農12年目の
中堅農家さんだ。

下地農園は自然農法と呼ばれる農法で
無農薬・無化学肥料を貫いている。
※下地農園さんも素晴らしい農家さん
 また別の機会に記事にさせて頂きます。

その下地農園の島らっきょうと
自分の島らっきょうを食べ比べた時の
衝撃が冒頭のセリフだ。

生盛にぃにも就農した頃から
慣行栽培をすることが当たり前だと思い
農協から指示された通りの農薬や化学肥料を
使ってきた。

慣行栽培とは、普通一般的に行われている
栽培方法のことを指し、農薬や化学肥料を
使用する従来型の栽培のことだ。

慣行的に使用される農薬の使用時期や回数
化学肥料の窒素成分量などが
地域によって定められており
地域慣行栽培基準が地域によってある。

一般的に行われる栽培ということで
それを疑う人は多くは無い。

生盛にぃにも島らっきょうを
慣行栽培に基づいて栽培していた。
しかし、下地農園が慣行栽培に従わなくとも
素晴らしい農作物を作ることができると
証明している。

そんな衝撃を受けてから
いつかは自分のパイン栽培も
無農薬・無化学肥料で挑戦してみたい。

きっとパイナップルも
無農薬・無化学肥料栽培することで
今以上に美味しいものが作ることが出来る。

友人の素晴らしい農作物と出会い
ドンっと強く背中を押された。

食の安全性と健康を考えた

生盛にぃにのお父様が大病を患った。

話を聞く限りお父様の食生活は
褒められたものではなく
味の濃いコンビニ弁当や
袋入りラーメンなど
明らかに体には良くはないだろうと
思われるものを好んでいたようだ。

病気と食事に直接の因果関係が
あるのかどうか分からないが
影響がゼロでは無いのではないだろうか。

さらに考えすぎかもしれないが
自分たちが作っていたパイナップルも
病気を誘発させた原因の一つなのかもしれない。

そんな葛藤もきっかけの一つだった。

最新の農薬や化学肥料は
人体への影響が限りなく少ないと
されているが、果たして本当なのか。

それは誰にも分からない。
昔と比べれば影響は少ないだろうけれど
ゼロではない。

このまま農協から
言われるがままに薬漬けのパイナップルを
作り続けることに農業の未来はあるのか。

日本を担う次の世代の子供達にも
同じ過ちを繰り返し続けさせても良いのか。

そんな葛藤が芽生え始めた。

言ってしまえば
農薬や化学肥料はドーピングだ。

余計なモノを除去して
実が大きくなるように。
まさしくドーピング行為と言える。

パイナップルに無茶をさせて
美味しくさせている。
それは果たして本当に美味しいのか。
無茶させずにのびのび育ててやった方が
美味しく育つのではないか。

もちろんそれを口にする人間にとっても
ドーピングされたものと
そうではないもの
どちらが体に良いのか答えは明確だ。

他との味比べではなく、ただただ美味しいパイナップルを追究する

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セイモリファームのモットーだ。

他の農園さんと
味の競争をつもりはなく、共創する。
ただただ美味しいパイナップル創りを追究する。

美味しいパイナップルを作るために
他の農園さんが取り組んでいる
良いやり方は積極的に取り入れるし
良いものを共に創り上げていく。

此度の無農薬・無化学肥料も
下地農園さんのやり方を取り入れる。

これからも他の農園さんの
良い育て方は取り入れていくし
セイモリファームの取り組みも
上手くいったら拡げていきたい。

しかし
パイナップルの
無農薬・無化学肥料栽培が
果たして上手くいくのかどうか
それは誰にも分からない。

さらに手間も何倍もかかる。
販売価格も高くなる。

今年の植え付けの収穫は2年後か3年後。
自然農法のため
発芽誘導剤や開花処理剤なども
一切使わない自然開花式で行う。
※通常、発芽や開花は人間の手
 でコントロールされている。

まずは全体の6分の1を
無農薬・無化学肥料に切り替えた。
徐々に割合を増やしていき
将来的には全ての圃場を切り替える。

自然の赴くままに
のびのびと育てるパイナップル。

生盛にぃにの挑戦は
始まったばかりだ。
3年後が楽しみで仕方ない。

(石垣島のやおやさん・記)

seimori farm

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生盛にぃにのピーチパイン予約承ります。
6月初旬~中旬頃の発送となります。




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