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温かいご飯を食べてほしい(145/365)

最近は、シェアハウスの人数が減ってしまったというのもあって、台所に立つ頻度が増えた。

今までは人が多かった分揃って食べることも多く、その時は料理が得意な女性陣が率先してやってくれていたので、僕は言われたことを手伝う程度だった。

しかし、今の人数だと毎回毎回揃って食べるわけでもないので、僕も料理をするようになった。

そこで感じたことがある。

温かいものを食べてほしい

 

帰ってくる時間もまちまちなので、揃って食べるわけではないが、自分が先に帰って来た時は、LINEで一言「晩ごはんいる〜?」ときく。
そして、「残しておいてほしい!」と言われれば、作り置きして残しておくなんていう場合もある。

先に一人で食べてしまった僕がリビングでくつろいでいる所に、遅れて帰って来た家族と、「ご飯ありがとう!」「そこにあるから適当に食べといて」なんていう会話が繰り広げられることもしばしば。

そしてラップをしている皿をそのままテーブルに持ってきて食べようとする。

「え、温めないの?」と聞くと、「いや、このままで大丈夫!」と爽やかに答え食べ始める。

遅い時間に帰ってきて疲れているから早く食べたいのだろう。

「美味しい!」とも言ってくれる。

しかし、作った側からしたらせっかくなら温かい状態で食べてほしい。

向こうも何の悪気もないだろうし、僕も敢えて無理に温めることを勧めないけど、やっぱり気分としては複雑だ。

僕が逆の立場だったら温めるけど、それは自分が温かくして食べたほうが美味しいと思うから。

作り手の気持ちはそこまで考えていなかった。

それが、自分が作り手になったことで「温かいものを食べてほしい」と感じるようになった。

冷えたまま食べられても、いい気分になるかと言われればそうでもない。

作り手になったからこそ分かり得たことだ。

 

料理以外の家事など何でも、いつもはやってもらっている事を実際にやってみることで相手の気持ちを初めて知る事もできる。

些細な事かもしれないが、相手の気持ちを考えるということも大事だなと再認識した。



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